30歳までに子どもが欲しい!でも、病院にいく一歩が踏み出せない!【お悩み相談室】

妊活・不妊
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今回は、基礎体温計を使い妊活しているが妊娠にいたらないとご相談をいただきました。何科に受診すればよいのか、また受診する勇気も持てないとお困りのようです。

性交タイミングや病院受診の目安、妊活中の大切なポイントを不妊治療専門の生殖心理カウンセラーがお答えします。


もうすぐ29歳になる歳で、現在結婚3年目になります。夫とは「2人の生活を二年ほど楽しんでから子どもが欲しいね」と結婚当初から話していましたが、まだ授かれていません。30歳までに子どもが欲しいと思っていて、半年ほどトライしています。ネット記事を読んで基礎体温計を買って、妊活アプリなども使っています。まめな性格ではないので、いつも朝に測る時間が前後してしまっているのが原因で、タイミングが合わないんでしょうか。それとも夫か私のどちらかの体に問題があるのでしょうか。病院にいくべきかどうか悩んでいるのですが、受診するべきタイミングはありますか?また、産婦人科なのか不妊専門の病院に行けばいいのかわかりません。正直すぐに子どもができると思っていたので、このままできないのではと不安になってきてしまいました。子どもは欲しいのですが、基礎体温計をしっかり使えていない自分が悪いのかと思いますし、なんというか…こういう時だけ、まだ半年しか経っていないから大丈夫とか、不妊治療が必要なほどじゃないとか、他の人に比べたら若いとか、病院にいく勇気もまだ持てていなくて、逃げてしまっています。自分でもよくないと思ってはいるのですが、どうしたらいいでしょうか。

(20代、女性、ハンドルネーム:ひまわり、職種:事務・オフィスワーク)

妊娠しないと焦る気持ち、不妊治療への葛藤はあって当然

ひまわりさん、ご質問ありがとうございます。ご結婚されて3年。ご結婚当初におふたりが妊娠を想定してた時期に入ってきたのですね。ご自分でタイミングの取り方を調べられ、この半年間がんばってこられたとのこと。
毎朝お布団の中で基礎体温を測るのは、なかなか大変ですよね。口の中に基礎体温計を入れたまま二度寝してしまったり、うっかり起き上がってしまい焦ったり…。まめな性格の方だって、毎日完璧にするのは難しいものです

また、ご夫婦の予定をやりくりし、気分を高めてタイミングを合わせるのは大変ですよね。性交渉が義務のように感じられる日もあったかもしれません。ご夫婦でよくがんばってこられましたね。
ひまわりさんは今、思っていたより妊娠が難しいと感じて焦る気持ちと同時に、不妊治療を始めるべきかどうか迷う気持ちがあるのですね。

「30歳まであと僅かだから早く妊娠したい。そのためには不妊治療をした方が可能性は高まるかもしれない。けれど医療の力を借りると、まるで自分の身体が不完全なものだと認めるような感じがして踏み出す勇気が出ない。」そんな風に考えて、葛藤されているのでしょうか。
これまであなたががんばってきたことを考えれば、こう考えるのはとても自然なことだと思いますよ。

不妊症とは?不妊治療タイミングの目安は年齢によって違う

不妊症は「カップルが避妊せず性行為を続けていても約1年妊娠しないこと」と定義されています。また、女性は35歳を過ぎると妊娠率が低下して流産・死産率が高まります
これらのことから、34歳までは「1年妊娠しなかったら受診」というのがひとつの目安になります。となると、ひまわりさんは今すぐ受診が必要なわけではないと考えられます。

タイミングを合わせる日がずれているかも…とご不安でしたら、排卵検査薬を使って排卵日を予測してみる方法もありますよ。基礎体温では排卵していることはわかりますが、事前に排卵日を予測することはできません。しかし排卵検査薬は「もうすぐ排卵するよ」と予測することができます。

「本格的な不妊治療はハードルが高いけど、自分たちが妊娠できる身体なのか心配…」と思われているなら、まずは検査だけご夫婦で受けてみて、何もなければあと半年は受診せず妊活を続けてみても良いかもしれません。
あと半年たって妊娠していなければ、その時は医療のサポートを借りていきましょう。妊娠を希望して受診されるなら、できれば不妊治療専門の医療機関がおススメです。

妊活中に大切なのはパートナーとの気持ちの共有

最後に、ひまわりさんの心配や不安な気持ちは、パートナーさんとシェアできていますか?妊活はお二人で進めるものです。もし、あなたがひとりぼっちでがんばっている気持ちになっていたとしたら、とても心細いだろうと思います。

妊活の大敵は孤独と孤立です。パートナーさんを困らせないよう、自分の気持ちを抑え込んでいる方は少なくありません。ひまわりさんもそのような状態なら、パートナーさんに気持ちを打ち明けてみてください。その時「何か解決策が欲しいわけじゃなくて、ただ気持ちを聴いてもらえたら安心するのだけど、話してもいい?」といったように、前置きをしておくとパートナーさんも身構えずお話を聴きやすくなるかもしれません。

あなたの妊活を応援しています。

回答者:生殖心理カウンセラー

都内不妊治療専門クリニックに勤務。性や不妊治療、カップル関係が専門で、カップル・家族の心理支援を行っています。カウンセリングではユーモラスな会話と、「話してみて良かった」と少しでも感じてもらえることがモットー。未来のために一緒に作戦会議をしましょう!


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