年末年始の食べ過ぎによる体重増加で妊婦健診が不安【お悩み相談室】
今回は、年末年始の食べすぎで体重が増えてしまい、妊婦健診で怒られるのではと不安な20代女性からのご相談です。妊娠中の体重管理の重要性はわかっていても、なかなか危機感を持てないようです。
産婦人科医や助産師との向き合い方、そして負担を減らしつつ体重管理を続ける方法について公認心理師・臨床心理士がお答えします。
はじめまして、自分がよくないと思いつつなのですが、少し相談させてください。私は今、お腹に6カ月目の赤ちゃんがいます。今年の年末年始は実家に帰って家族でゆっくり過ごしたのですが、普段食べられないすき焼きやカニ鍋などなどに我慢できずついつい食べ過ぎてしまい、体重も増えすぎてしまいました…。通っている産婦人科の先生は体重管理に厳しい人です。次の妊婦健診が近づいてますが、先生に怒られるのが怖くてゆううつです。体重が増えすぎるとお腹の赤ちゃんのためにもよくないとは教えてもらいましたが、いまいち危機感がわきません。つわりがようやく収まりせっかくおいしくごはんを食べられるようになったのに体重管理しなきゃと思うと気分が沈みます。何より先生が怖すぎで増えすぎた体重をどうしようか悩んでいます…
(20代、女性、ハンドルネーム:栗きんとん、職種:事務・オフィスワーク)
特別な時間を楽しむのも妊娠期の大切なことのひとつ
年末年始、ご実家でゆっくりお過ごしになれたのですね。みんなで食べるすき焼きやカニ鍋なんて、最高に美味しかったことでしょう!ですが体重が増えすぎてしまったとのこと。
妊娠中の体重管理は、多くの妊婦さんが直面する共通の課題です。この時期の体重増加は、赤ちゃんを育てる上で必要な変化でもあります。
妊娠中は心身ともに大きな変化が訪れる時期です。その中で、体重管理を意識しながら日々を過ごすのは簡単なことではありません。それに、年末年始という特別な時期を家族や親しい人たちと過ごし、美味しいご飯を楽しむのは、ごく自然で素敵なことです。
この時期の食事が特別な喜びをもたらしたのなら、それはきっとあなた自身を労わる大切な時間だったはずです。「ちょっと食べすぎたかも」と思ったとしても、その時間があなたにとって幸せなものであったことを、まずは認めてあげてください。
妊婦さんの健康を守るための体重管理アドバイス
妊婦検診の場面で、「怒られるかもしれない」と思うと不安になりますよね。でも、医師の言葉は、お母さんと赤ちゃんの健康を守るためのアドバイスです。
もしも不安が強い場合は、診察の前に「体重管理に悩んでいます」と素直に伝えるのも一つの方法です。
医師や助産師は、あなたの状況を理解した上でアドバイスをくれるはずです。対話を通じて不安を共有することで、「何をしたらいいのか」が具体的に見えてきますよ。
妊娠中の体重管理にはいくつかのポイントがあります。これらを取り入れることで、気持ちを軽くしながら調整していけるかもしれません。
1. 食事のバランスを見直す
妊娠中は、赤ちゃんの発育に必要な栄養を摂りながら、余分なカロリーを抑えることが重要です。野菜やタンパク質を中心に、ゆっくり噛んで食べることを心がけてみましょう。
2. 無理のない運動を取り入れる
軽いウォーキングやストレッチは、体重管理だけでなくストレス解消にも役立ちます。家の中でできる簡単なエクササイズや、深呼吸を取り入れたリラクゼーションもおすすめです。
3. 食事の記録をつける
毎日の食事内容を記録することで、どんな食事が多いかを振り返ることができます。「何を食べているか」を客観的に見るだけでも、次の選択がしやすくなるかもしれません。
4. 水分をしっかり摂る
水分不足は体調不良や便秘を引き起こす原因になります。意識的に水分を摂り、体内の循環を助けることも大切です。
赤ちゃんのために、自分を大切にする気持ちを
妊娠中の体重管理へのプレッシャーは、心にも負担をかけます。特に、「怒られるかも」「自分がダメなのかも」と感じるとき、無意識に自分を責めてしまうことがあります。
そんなときは、心に「少し休んでもいいよ」と声をかけてみてください。そして、パートナーさんや家族に気持ちを話したり、助産師や臨床心理士に相談したりして、安心感を得る方法を見つけてみましょう。
妊娠中の体重管理は、あくまで目安です。完璧を目指さず、「できることを少しずつ」で十分です。赤ちゃんのために努力する姿勢は素晴らしいですが、それ以上に大切なのは、あなた自身を大切にすることです。
これからもお母さんとしての道のりを、一歩ずつ歩んでいってくださいね。あなたと赤ちゃんの健康を心より応援しています。
回答者:公認心理師・臨床心理士
自治体の子育て相談窓口でお仕事をさせていただいています。キンダーカウンセラーやスクールカウンセラーとしての経験も長いです。子育て中は悩みが尽きないですよね。年齢や個性に応じた親子のコミュニケーションでお困りなら、ご相談ください。不登校、ひきこもり、家庭内暴力や虐待などのカウンセリングも得意としております。
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