経済的不安と母の体調、子どもの成長、育休の選び方【お悩み相談室】

子育て
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今回は、シングルマザーとして生後3ヶ月のお子さんを育てながら、育児休業を半年にするか1年にするか、またご自身とお母様の体調や経済状況を踏まえた復職時期に悩まれている30代女性の方からのご相談です。

育児と仕事、家族の健康、経済面のバランスをどう取るかについて専門家がアドバイスいたします。

現在、生後3ヶ月の娘を育てているシングルマザーです。実母と同居しており、育児休業を半年にするか一年にするかで迷っています。仕事はフリーターで育児休業手当の支給も決定していますが、時短で働いた場合の収入と手当の額がほとんど変わらず悩ましいです。また、母が持病で精神的に不安定な日があり、娘を安心して預けられるか心配です。保育園は激戦区で4月入園を目指していますが、それまでは母に娘を見てもらう予定です。同じような状況を経験された方、アドバイスなどいただけたら嬉しいです。

(30代、女性、ハンドルネーム:ティラミス、職種:販売・サービス)


最初に

生後3ヶ月のお子さんの育児に奮闘されているとのこと、本当にお疲れ様です。シングルマザーとして、日々の育児だけでも想像を絶するほどのエネルギーが必要なのに、お仕事のこと、お母様の体調のこと、そして保育園のこと、様々なことがティラミスさんにのしかかってしまっている状況かと思います。本当に日々、頑張っていらっしゃいますね。

育児は一人で行うものではない

育児休業手当の支給が決まっているとはいえ、時短勤務を選んだ場合の収入と手当額がほとんど変わらないとなると、経済的な観点からどちらを選ぶべきか非常に悩ましいところだと思います。単純に金額だけを比較しても答えは出ず、将来のことやお子さんの成長、さらにはお母様のご状況を考えると、より複雑な判断が求められます。

育休を半年にするか1年にするかという選択は、あなたとご家族の今後の生活や娘さんの成長に大きな影響を与える重要な決断です。経済的な安定ももちろん大切ですが、生後3ヶ月から半年、そして1年という期間は、お子さんの成長にとって非常に貴重な時間でもあります。

保育園の入園時期も考慮が必要です。4月入園を目指しているとのことですが、必ずしも希望通りに決まるとは限りません。仮に半年で復帰した場合、保育園の入所が難しければ、引き続きお母様にお子さんをお願いする必要が出てきます。

しかしながら、お母様は持病があり、精神的に不安定な日もあるとのこと。ご本人の体調がすぐれない中で、まだ幼いお孫さんの育児をお願いするのは、ご負担も大きく、あなたにとっても不安が残るのではないでしょうか。お母様のご負担が無理のない範囲で済むよう、協力体制を築いていくことが大切です。

育児休業期間の決定にあたっては、経済面だけでなく、お子さんの成長、お母様の健康状態、そしてあなた自身の気持ちを含め、総合的に判断していくことが必要です。

もし経済的な不安が大きい場合は、時短勤務も選択肢の一つです。ただし、手当とあまり金額が変わらない場合は、メリットが限定的かもしれません。一方で、社会とのつながりを持ちたい、少しずつ仕事に慣れておきたいというお気持ちがあるのであれば、時短勤務は良い準備期間になる可能性もあります。

また、お母様の体調については、日頃からしっかりコミュニケーションを取り、体調の良し悪しを共有しておくことも大切です。

もし体調が安定しないようであれば、一時保育やファミリーサポートなど、地域の育児支援サービスの活用も検討してみてください。お住まいの自治体の窓口に相談することで、利用できる制度や支援を知ることができるかもしれません。

また、同じようにシングルマザーとして育児に奮闘している方々の経験談を聞くことも、心の支えになるかもしれません。インターネット上や SNS のコミュニティなどで、同じような悩みを抱える方々と交流することで、新たな視点や解決策が見つかることもあるかもしれません。

ただ、いろいろな方がいらっしゃるのも事実です。程よい距離感を保てるといいと思います。

育児は決して一人で行うものではありません。頼れる家族や友人、地域の支援サービスなど、様々な資源を活用しながら、無理のない育児ができるように工夫していくことが大切です。

最後に

今、ティラミスさんは一人で多くのことを抱え、大変な状況にいらっしゃると思いますが、あなたは決して一人ではありません。娘さんの成長は何よりも代えがたい喜びであり、あなたの頑張りは必ず娘さんに伝わります。焦らず、ご自身のペースで、そして娘さんのペースで、ゆっくりと歩んでいってください。私たちはいつも応援しています。あなたの笑顔が、娘さんの笑顔につながることを願っています。

回答者:株式会社ファミワンに所属する【不妊ピア・カウンセラー、キャリアコンサルタント】

ピア、とは「仲間」という意味です。私自身不妊を経験し、そのつらかった思いをどうにか活かしたくカウンセラーの資格を取得しました。不妊治療と仕事の両立のご相談を専門とするキャリアコンサルタントとしても、皆様のお悩みを伺っています。


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