妊活中の禁酒がつらい…ストレスを減らすコツとは?【お悩み相談室】

今回は、妊娠を目指す上で禁酒が大切だと理解しつつも、お酒を控えたらストレスがたまってしまい、妊活と禁酒の両立で悩まれているという20代女性からのご相談です。
禁酒を続けるための工夫や、心をラクに保つコツについて管理栄養士がお伝えします。
妊活中の生活習慣について質問です。妊娠が分かってからはお酒やタバコ、薬の影響に注意するように聞きます。実は昔から私自身がお酒が好きで、妊活を始めると夫と話し始めたときから、お酒をやめるように夫にも言われました。控えたらストレスがかなりたまってしまい、夫に当たる毎日…夫はお酒が好きではないので私の苦しみを分かってもらえず、結局夫に隠れてお酒を飲んでいます。妊娠が判明する前の行動が赤ちゃんの健康に関係するのか不安です。妊活と禁酒の両立がつらいです。何か工夫できることがあればアドバイスをください。お酒が好きな方も妊活中から禁酒されているのでしょうか。みなさんどう乗り越えたのかも教えてほしいです。
(20代、女性、ハンドルネーム:さくらラテ、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
妊活中の禁酒がつらいというお気持ち、よく理解できます。お酒は日々の楽しみのひとつであり、長年の習慣を変えることは簡単ではありません。
しかし、妊活を通じて健康な妊娠と赤ちゃんの健やかな成長を目指すために、生活習慣の見直しは重要です。お酒が妊娠にどのように影響するのかを理解し、禁酒を続けるための工夫を見つけることで、ストレスを軽減しながら妊活を進めることができます。
妊娠が判明する前の生活習慣が赤ちゃんの健康に関係するのか、不安を感じると思います。妊娠初期は胎児の重要な器官が形成される時期であり、この時期のアルコール摂取が胎児に影響を及ぼす可能性があります。特に、アルコールは胎盤を通じて赤ちゃんへ移行し、発育や健康に影響を与えることがあるため、妊活中からアルコールを控えることが推奨されています。
また、アルコールはホルモンバランスにも影響を及ぼすことが知られており、妊娠しやすい体作りのためには禁酒が有効な方法の一つと考えられています。アルコールが体に与える影響を理解することで、禁酒の必要性を再認識できるかもしれません。
禁酒のための代替の楽しみを見つける
禁酒をすることでストレスを感じることは珍しくありません。ストレスを軽減しながら禁酒を続けるためには、代替の楽しみを見つけることがポイントになります。
- ノンアルコール飲料の活用
最近ではノンアルコールビールやワインの種類が豊富に揃っています。アルコールが入っていなくても飲みごたえのあるものを選ぶことで、気分転換になるかもしれません。
- リラックスできる習慣の導入
お酒を飲む時間を、別の楽しみに変えてみましょう。例えば、ハーブティーやフルーツジュースを飲みながら読書をしたり、アロマを楽しんだりすることでリラックスできます。
- 運動や趣味の取り入れ
軽い運動をしたり、新しい趣味を始めることで、ストレスを発散しやすくなります。ヨガやウォーキング、料理や手芸など、自分に合った楽しみを見つけることで、禁酒が辛いと感じる時間を減らすことができます。
- コミュニケーションの工夫
夫婦で協力しながら妊活を進めることが大切です。お酒をやめることの大変さを率直に伝え、協力して乗り越えていく方法を話し合うこともひとつの方法です。夫に禁酒のつらさを理解してもらい、一緒に乗り越えることで、より前向きな気持ちになれるかもしれません。
妊活中に禁酒を経験する方は多く、それぞれ工夫しながら乗り越えています。「ノンアルコール飲料で気分転換した」「炭酸水やフルーツ酢を楽しんだ」「夫と一緒に禁酒した」「お酒の代わりに美味しいスイーツを楽しんだ」など、さまざまなアイデアがあります。
ぜひ、自分に合う方法を見つけて、妊活期間を前向きに過ごしてくださいね。
最後に
妊活は赤ちゃんの健康のためだけでなく、ご自身の心と体の健康を整える大切な時間でもあります。無理のない範囲で工夫しながら、新しい生活スタイルを楽しんでいきましょう。
<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています
厚生労働省
▶胎児への煙草と飲酒の影響:https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a3-02h.pdf
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