育児日記を書けない私ってダメ?成長記録のカタチ【お悩み相談室】

育児日記を続けられず「母としてダメかも…」と悩む20代女性からのご相談です。周りのママ友は記録していると聞き、焦りや不安を感じているとのこと。
記録の形は人それぞれでも大丈夫。育児日記との向き合い方について、保育士自身の体験談も交えながらお答えします。
育児ノートや育児日記って、みなさん本当に書いているものなのでしょうか?私はもともと日記を書くのが苦手で、出産時にもらった育児ノートも、ほとんど真っ白なままです…。母子手帳に寝返りした日をメモするくらいで精一杯です。
でも子育て支援センターで最近知り合ったママ友はみんな「毎日しっかり記録してるよ~」と話していて、ちょっと焦ってしまいました。5ヶ月になる我が子の成長はもちろん嬉しいのですが、ノートに書く余裕はなく…というか面倒くさく感じてしまっています。母としてダメレッテルを貼られている気もして嫌なのですが、私みたいな成長記録をつけないタイプって少数派なのでしょうか?
育児ノートって、みなさんどのくらいの期間続けていたのか、書いておいて良かったと思う場面があるのか知りたいです。何か記録が残ると、あとで見返すときに意味があるのかな…とは思うのですが。どうでしょうか?
(20代、女性、ハンドルネーム:なぁママ、職種:主婦)
最初に
育児の記録、、、
私は保育士としてお預かりするお子さんの記録は丁寧に細かく取り組んでまいりましたが
我が子の記録となるとそこまでできておりません。
可愛く切り抜きをデコレーションしてみたり、シールを貼ったりなんて想像したこともありますが、やっていないのが私の現実です。友人はとても可愛く育児ノートを作成していましたね。
私がやっていたのは母子手帳の「〇歳の記録」というところにメモをしていました。
あくまでも私の個人的な報告です。
写真やメモも立派な記録
ご相談いただいた方は「私はもともと日記を書くのが苦手」とのこと。それでいいと私は思います。
「記録の残し方は人それぞれ」
自分に合った形で子どもの記録をすることも大事
大事なのは「文字として記録に残すこと」だけではないのではないしょうか。
母子手帳にメモする、これも立派な記録です。
スマホのカメラに成長を残す。これだって立派な記録です。
どんな形だって「育児の記録」はその人、本人が正解や見やすさを決めていいと思います。
あの人がやっていて、私は「できていない」と思うことはしなくていいと私は思います。
だからこそ逆に、日記や育児ノートとして残すことが見やすく、振り返りやすい人もいるのだと思います。
振り返って嬉しい瞬間もあるかも
「育児ノートは義務ではないけど、あとでちょっと役立つこともあるかもしれない」
例えば、保育園や幼稚園に入園する際に「何歳でどんなことができた」などを書く書類があることもあります。その際にノートを見返すことで、思い出せることもあります。
また誕生日を迎えるごとに1年前を振り返って読んでみると
その時できていることや、心配だった気持ちなどが書いてあると、1年での成長を特別大きく感じるきっかけとなることもあるかもしれません。
それが数年後となるとまた違った気持を感じるのかもしれません。
だからといって、それが「苦手なこと」ならば、無理に頑張らなくても、自分のできるペースで大丈夫なのではないでしょうか。
ほんの一言でも、写真でも、メモでも。「未来の自分がちょっと嬉しいかも」と思えたら、できるときに、自分ができる負担のない形で残しておくことも素敵なことかもしれません。
できている愛情がけにも目を向けて
「記録に残すこと以外で自分が育児の中で得意なことは?」
「育児ノートを取っていない自分」に目が行ってしまい、できていないことが気になってしまうかもしれません。
でも記録を残すことも大きな愛情の一つですが、きっとそれ以外で相談者さんができているお子さんへの愛情のかけかたはたくさんあると思います。
こうして「ここはできていないけど大丈夫かな?」と気にされていることも、実はお子さんのために真摯に向き合われている証ではないでしょうか。
最後に
育児は正解が見つけにくいからこそ、心配になってしまうことも多いですよね。
だからこそ、自分に合った方法や「自分なりの正解」を見つけることが大事なのだと感じています。
「私にはこれが丁度いい」そんな形を自分自身で選んで決めていってほしいと思います。
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