MAPアプリ「iiba」を使って親が楽しむ”お出かけ”を。ママパパの笑顔を未来の社会につなぎます【株式会社iiba 逢澤 奈菜】

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逢澤 奈菜

株式会社iiba 代表取締役

京都出身で二児の母。新卒でブライダル会社に就職し、営業職。人事給与の仕事を経て直近は株式会社リクルートで営業を行う。

子育てにおける課題意識から育休み中に自らアプリ開発を始め、2022株式会社iibaを創業。「子育てしやすい社会を目指し、新たな子育てインフラを構築する」をビジョンに掲げ、子育て特化のマッププラットフォーム「iiba」の開発・運営を行う。

株式会社iiba:https://corporate.iiba.space/
MAPアプリ iiba:https://corporate.iiba.space/service/iiba

「孤育て」の課題を解決したい!お出かけがラクになるいい場所だけを集めた子育て支援アプリを開発

ーさっそくですが、「iiba」とはどのようなサービスなのでしょうか

iiba(いいば)は、一言でいうと子育て世帯が利用する場所に特化したマッププラットフォームです。私たちはiibaを通じて、子育てしやすい社会のための、新たな子育てインフラの構築を目指しています。


iibaのアプリを使うと、遊び場や飲食店、授乳室やトイレに至るまで子連れにいい場所をMAP上で発見でき、おでかけするたびにポイントが貯まります。また、ユーザー自身が発見した情報をシェアすることができ、MAPをみんなで作っていく感覚の新しいおでかけアプリです。

ママさんパパさんたちのリアルな口コミベースで本当にいい場所だけがマップに載っていて、子連れでのおでかけ先をラクに探すことができます。

iiba アプリの機能、情報のシェアやポイントも貯まる

ーアイデア着想のきっかけやサービス提供までの経緯を教えてください

自分自身が子育てをする中で感じた課題感がアイデアを思いついたきっかけでした。

私自身、現在2人の子どもを育てています。もともとは関西に住んでいて、出産後に東京に出てきました。土地勘も周囲に知っている人もいない、また夫の協力をあまり得られない中で、孤独に子育てをするいわゆる「孤育て」に直面しました。

もともとはアクティブな方だったのですが、赤ちゃんを連れて知らない場所に行くのって本当に大変ということが、子育ての強い原体験となっています。

「ちょっと街中に出かけるにも授乳室やおむつ替えをできる場所を探すことから始めなければいけない」「最初は抱っこをして外を歩くだけでよかったのが、よちよち歩きできるようになったら歩ける場所を探したくなるけど、安全に遊べる場所をどうやって探せばいいかわからない」など、どうしてこんなに大変な思いをしなきゃいけないのかと疑問に感じました。ちょっとのお出かけがこんなに負担になるとは思ってもみませんでしたね。

それを解決するためのサービスをいろいろと調べたものの、自分が納得できるサービスはなかったので、今のiibaにつながる仕組みを自分で作り始めたという経緯です。

ちょうど子どもが0歳と2歳の時にアイデアを思いついて、1歳・3歳の時に会社を立ち上げました。今6歳と4歳になったので、子どもの成長ってほんとに早いなと実感しています。

ーここまでお話を伺う中で、お子さん2人を育てながら起業までするってすごいパワーだなと思っています。逢澤さんをここまでかき立てた理由ってなんでしょうか

そうですね、よく聞かれるんですけど、具体的に何なんだろうと思うとすごく難しいんですよね。

人は一人では生きていけないというベースの考え方がある中、いわゆる自分自身が「孤育て」に直面して、これは変えないといけない解決すべき課題なのではないかと強い使命感を持ったことがまずひとつあります。

あとは、それまでめちゃくちゃ平凡に暮らしてきて、結婚して子を産んだ時にふと、私の人生のがんばりどころはもう終わりなのかな、これでいいんだっけみたいに思ったんですよね。漠然とまだがんばり足りてないような、人生をかけて一つやりきるという経験をしてみたいなと模索していたという状況はありました。

そのタイミングで、ちょうどサービスのアイデアがあって、試しに作り始めたら周囲からもいいね、ほしいなどニーズもありそうだと感じられたことで、これはやはり私がやらなきゃという使命感にかられてどんどんエンジンがかかっていったようなイメージです。

もともと起業しようなんて考えたこともなかったので、外的要因がかなりありつつ、気づいたらこうなっていたのが正直なところです。

アドバイスやフィードバックを愚直に取り込む

ー着想から開発、公開まではどのように進んだのでしょうか

ただただアドバイスをもらったことを、ひとつひとつ地道にやることの繰り返しでした。

私自身はエンジニアではないので、アイデアがあってもそれをどうやって形にしようかなと考えている中、メンターという制度があることを偶然知って、まずはメンターを探そうと思って動き始めました。

メンターを探す中で、ノーコードというプログラミングの詳しい知識がなくてもアプリ開発ができる方法を教えてもらい、まずはノーコードで自分で作り始めたというのが開発のスタートでした。単純に教えてもらったからそれで作ってみたという経緯です。

それと同時に、SNSで子育て中の方にDMを片っ端から送ってアンケートを取ったりヒアリングしながら、ニーズを探っていきました。

ノーコードで制作を進め、3ヶ月ほどでアプリストアに公開して、30人くらいに使ってもらってフィードバックを受けたり、SNSで情報発信を行いながら、公開から1か月ほどで1000人の方からフォローいただくなどとにかく使ってもらって意見をもらうということに注力しました。

様々な人にアドバイスや意見をもらいながら、教えてもらったことを愚直にやっていくという半年間でした。その当時はひとりでやっていたから動きやすいという状況ではありましたね。

iiba オフィス風景

ー3ヶ月で使える形になって、フィードバックをもらえる体制ができるなど、順調に開発が進んだように見えます

実際は本当にいろんな人にお手伝いをしていただきながら進められたという感じです。

開発のかたわら、ビジネスコンテストに出るなど露出を増やしながら、iibaって良さそうというイメージを少しずつ広めていきました。今もモメンタムづくりはいつも意識しています。

オープンベータ版を2023年10月にリリースして、2024年3月に大幅なアップデートを含んで本リリースをしたので、今ちょうど半年ぐらいですね。

iibaに関わる全ての人の生活をもっと便利にもっと楽しく

ーアイデアをiibaという形にしていく中で、一番やりがいを感じたことや、ユーザーの声でうれしかったことなどを教えてください

日々ユーザーさんの声になんとか助けられてやっています。

私たちはアンバサダー制度をとっていて、全国にアンバサダー、いわゆる子育て中のインフルエンサーさんがいます。インフルエンサー同士でコミュニティ化していて、その中で情報公開しつつ、一緒にサービスを作り上げているという点が特徴的かなと思います。

本来であればリクルーティングの部分の負担は大きいはずですが、インフルエンサー同士でつながりがあったり、iibaを元々知っていてぜひアンバサダーやりたいですとお声がけをいただくなど、ユーザーさんの善意に大いに助けられながらアップデートしていっています。

「iibaをもっと盛り上げていきたいです」とか「自分自身が助けられてるから手伝いたい」みたいなこと言っていただくと、価値が届いているんだと実感できますし、やっててよかったなと思います。サービスとしてはまだまだ未熟なんですけど、ユーザーと近い距離感でサービスの提供ができていることはありがたいことだと感じています。

ーサービスが利用者同士で自然と広がっていくことは理想的ですよね

アンバサダーさんも一般ユーザーの方もみなさん、毎日何かしらのフィードバックを送ってくださって、すべて次のアップデートのネタとして取り入れています。本当にありがたいなと思いますね。

ー今後の展開や展望を教えてください

自治体や地域の事業者とコラボしていきたいと考えていて、今少しずつ進めているところです。

今はまだママさんパパさんからの情報の掲載ばかりですが、今後は自治体や地域の店舗、事業者からの発信も取り入れていく予定です。自治体や企業からの情報が増えていくことで、ユーザーにはさらに価値を届けることができると思っています。

iibaに関わる全ての人の生活をもっと便利にもっと楽しくしながら、子育てのリーディングカンパニーを目指します。

親が笑顔でいることが未来の社会につながると信じています

ー今、子育てをがんばっているママパパにメッセージをお願いします

私たちは、お母さんお父さんがいつも笑顔であることを願っています。

今、子育て世代の中で「時間貧困」という言葉がよく使われています。特に日本では共働き世帯が増える中で、女性はまだまだ家事も育児も仕事も全て抱え込んでしまい、とにかく時間が足りないという状況です。

もっとテクノロジーに頼って楽をしてほしい、それこそおでかけ先を調べるという時間はiibaが担っていきたいなと思っています。

そして楽をすることに罪悪感を抱くのではなく、楽をしてその分生まれた時間を家族や自分のために使って、自分自身を幸せにしてもらいたいと思っています。

私たちのサービスは、ペアレントテックと呼ばれるように「親が楽しむ」ことをコンセプトとして重要視しています。

子育てをしている中で親が笑顔であること、親が楽しい、幸せであることが、子どもの笑顔や幸せにもつながります。子育てをする一人一人が、楽しい・幸せと感じる世界をつくるためにiibaは全力でお手伝いをしたいと思っていますので、ぜひ見守っていただきたいと思います。

ー最後に、逢澤さんの気分のリフレッシュ方法を教えてください!

やっぱり家族でお出かけすることです!

夫は車の運転が好きで、夫の運転する車の助手席に乗り自然いっぱいの場所に行くことが、私にとっては一番リフレッシュできる時間です。

もちろん子どもとの時間という意味でも大切ですし、自然に触れて新しい経験をするというタイミングが私にとって一番のリフレッシュなのかなと思っています!

緑の中で。自然に触れて新しい経験をすることでリフレッシュ
きれいな湖で。自然に触れて新しい経験をすることでリフレッシュ

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