義両親からの言葉に傷ついた経験があり、妊娠報告のタイミングに悩みます【お悩み相談室】
不妊治療を経て妊娠した30代女性からのご相談です。
これまで義母からの“心配の言葉”に傷つくことが多く、妊娠報告のタイミングを迷っているとのこと。ストレスが赤ちゃんに影響しないかも不安で、安定期まで待ちたいそうです。
今回は、義母への妊娠報告の伝え方や、妊娠中のストレスとの付き合い方について臨床心理士がアドバイスします。
妊娠報告のタイミングについて悩んでいます。実の両親にはすぐに伝えましたが、義両親にはまだなんです。というのも、義母からは不妊治療中に何度も私にとっては傷つく言葉をかけられ、義母の心配から来てる言葉だと思いつつも、プレッシャーやストレスを感じてきました。安定期前に報告して、また何か言われたりして私にストレスがかかり、赤ちゃんに影響が出ないか心配です。妊婦にストレスがかかることで、胎児の発達に影響すると聞いたことがあり、余計に不安になっています。
義実家とは今は距離を置いていて、夫も連絡をとっていません。義母にとって内孫は初めてなので楽しみにしているだろうなと思います。すぐに報告したくないと考えている自分が心苦しいです。
…が私的にはストレスを避けるためにも、妊娠5ヶ月に入ってから伝えたいなと思っています。それも夫にLINEで済ませて欲しいのが本音なんですが、家も近いので直接報告しないのは非常識ですよね…。会った時に「両親にはすぐに伝えられたんでしょ?」なんて言われたらなんて返せばいいかわかりません。
こんなことをずっと考えているのもストレスなので早くすっきりしたいです。
(30代、女性、ハンドルネーム:にぃな、職種:事務・オフィスワーク)
目次
最初に
妊娠おめでとうございます。
苦しい不妊治療を乗り越えて、やっと赤ちゃんと出会えたのですね。
その喜びもつかの間、「誰に、いつ、どう報告するか」という“社交イベント”がやってきたわけですか…。
しかも相手はお義母さん。手強いボスキャラ感、ありますよね……。
義母さんからの“心配という名のパンチライン”に、これまで何度も打たれてきたとのこと。
ご本人は善意で言っているつもりでも、受け取る側にとっては地味にHPを削られるものです。
「早く孫の顔を見たい」「〇〇ちゃんももう二人目できたらしいわよ」なんてセリフ、世の妊婦たちのメンタルに与えるダメージは、もはや必殺技レベルです。
「心配してくれている」と頭ではわかっていても、「また何か言われたらどうしよう」と身構えるのも当然のこと。
しかも妊娠中という、心も体も通常よりセンシティブな時期。
ストレスが胎児に影響しないかと気にするのも、母性の証そのものです。
にぃなさん、本当によくここまで頑張ってこられましたね。
妊娠報告に正解はない。夫からLINE報告でもOK
まず、大前提として、妊娠報告に正解はありません。
これ、教科書にもネットにも載っていないけれど、真理です。
にぃなさんが「5ヶ月に入ってから伝えたい」と思っているのは、理にかなっています。
妊娠初期はホルモンも気持ちも不安定で、ただでさえ“生理的メンタルジェットコースター”状態。
そこに義母語で話しかけられたら、誰でも乗り物酔いします。
報告の方法についても、LINEで夫から伝えるというのは全然非常識ではありません。
LINEは現代の「使者」。
しかも即時送信でクールに済む優れものです。
もし直接会ったときに「両親にはすぐに伝えたんでしょ?」と突っ込まれたら、こう答えてください。
「ええ、でも安定期までは静かに過ごしたくて。赤ちゃんもインドア派みたいで。」
高貴なご令嬢のように、オホホと軽く笑いながら言ってみましょう。
「ストレス=すぐ悪影響」ではない
妊娠中のストレスと胎児の発達に関する研究は多くありますが、基本的に「ストレスを感じた=すぐ悪影響」というほど単純ではありません。
むしろ、「自分がストレスを感じている」と気づけている人の方が、上手に対処できる傾向があります。
つまり、にぃなさんはすでに“セルフメンタルケア上級者”です。
“礼儀”より“安全管理”。自分を守る距離感を大切に
そして、お義母さんへの報告でいちばん大切なのは、「自分が安心していられる距離感」を守ることです。
これは“礼儀”ではなく、“安全管理”です。
報告が遅れても、形式がLINEでも、孫を楽しみにしている気持ちを裏切ることにはなりません。
ママが穏やかに過ごすことこそ、一番大切です。
今は、赤ちゃんとあなたの安心がいちばん
最後に一言。
義母さんへの報告は“義務”ではなく“イベント”。
そして、イベントの主催者はにぃなさんご自身です。
どうぞ、タイミングもスタイルも、「あなたと赤ちゃんがいちばん楽でいられる方法」で選んでください。
義母さんのことは……安定期に入ってからで十分です。
そして、夫さんに守ってもらいましょう。
がんばれ夫!
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