“ハレの日”を彩る、日本初のバブカ専門店「BABKA cadabra(バブカカダブラ)」の魅力を紹介【リボン食品株式会社 島田 麻衣】
ブラウニー専門店「Fat Witch New York」の運営や、フェムテックフード「Minotte」の開発・販売など、新たな取り組みに挑戦し続けるリボン食品株式会社(以下、リボン食品)が、2025年10月、日本初※のスイーツデニッシュ『バブカ』の専門店、「バブカカダブラ」を京都下鴨にオープンしました。
「いつもの日を特別に変えるバブカ」をコンセプトに掲げた、リボン食品の『バブカ』について、開発のきっかけ、商品に込められた並々ならぬこだわりまで、リボン食品株式会社の島田さんにお話を伺いました。
※「日本初」に関しては2025年9月時点でのリボン食品株式会社調べ(日本国内における「バブカ専門店」として)
目次
ケーキでもパンでもない、“ハレの日を彩る”「バブカ」とは
――新ブランドで扱われている「バブカ」とは、そもそもどのようなものなのでしょうか?日本ではまだあまり馴染みがないように感じます
『バブカ』に厳密な定義はないのですが、東欧発祥のパンの一種で、一般的にはバターや卵をたっぷり練り込んだリッチなデニッシュ生地に、チョコレートやシナモンを加えて焼き上げたものを指します。練り込まれた生地の編み込んだような模様が特徴です。
日本ではまだ認知度は低いですが、特にニューヨークで人気が高いスイーツデニッシュで、2020年には、フランスでも専門店がオープンするなど、世界的に注目を集め始めています。
日本国内にもバブカを扱っているお店は何店舗かはあるのですが、「バブカの専門店」としては、当社が日本初(リボン食品株式会社調べ)になります。
――元々はお祝いの席で食べるような、少し特別なものだったともお聞きしました
そうなんです。昔はクリスマスのシュトーレンのように、お祝い事など特別な日に食べるものでした。今は、アメリカなどではスーパーで手軽に買えるほど身近な存在で、日常的に親しまれています。
「パンよりも特別で、ケーキよりも身近」という、ちょっと特別な存在ですね。

――今回、日本でバブカ専門店をオープンされたきっかけをお聞かせください
弊社代表の筏が、Fat Witch New York(Fat Witch Bakery)※の創業者であるパトリシアさんからニューヨークで「バブカ」を勧められたのが始まりでした。
※2023年10に、リボン食品株式会社がFat Witch Bakeryの事業承継を完了。ブラウニー専門店「Fat Witch New York」ブランドとしてニューヨークと日本国内に店舗を展開中。
元々パン・オ・ショコラ(クロワッサン生地の中に棒状のチョコレートを包んで焼き上げた菓子パン)が大好きだった筏ですが、そのバブカを食べた時、それを超えるほどの美味しさに衝撃を受けたと聞いています。そして、「この美味しさを日本に持って帰って広めたい」と強く思ったそうです。
リボン食品でやるからには、自社の理念である「パイオニア精神」と「ユニークさ」を大切に、「日本で唯一無二のリボン食品らしいバブカを作りたい」と挑戦が始まりました。
これまでに培ってきた技術やノウハウを活かしながら、チョコレートのブラウニー生地を練り込んだ、ずっしり濃厚な味わいが特徴のオリジナルのバブカを開発するに至りました。
8年の歳月をかけた、商品開発のこだわりと苦労
――構想から専門店のオープンまで8年かかったとお聞きしました。開発において、特に大変だった点やこだわったポイントはどこでしょうか
こだわった点としては、なにより「編み込み」の技術です。バブカカダブラのバブカは、カットした断面の美しい網目模様が特徴ですが、これはすべて職人の手作業で行っています。

どうすればより本場に近く、どこから見ても美しい模様が出るのか。これを実現するために、編み込みの技術研究にかなりの時間を費やしました。手作業なので1日に生産できる数も限られてしまいますが、当社が大切にしている「真心を込めて作る」という姿勢は譲れない部分です。
――まさか手作業であの模様が生み出されていたとは驚きです!手作業ならではの温かみも感じられそうですね。他にはどのようなご苦労がありましたか
「発酵時間の調整」も難しかった点です。発酵させすぎるとパンに寄りすぎてしまいますし、足りないとボリュームが出ない。「ずっしりとした重量感」と「しっとりとした食感」を両立させるための絶妙なバランスを見つけるのに苦労しましたね。
また、「日本人の味覚に合わせた味の調整」にもこだわりました。単純に濃厚なだけでなく、日本の方に「おいしい」と感じてもらえるよう、ブラウニー生地の量やレシピの配合など、味のバランスを細かく調整しました。


6種のフレーバー、アレンジは無限大!バブカの美味しい楽しみ方
――先日開催されたプレス向けの試食会では、どのような反応がありましたか
ご参加いただいたスイーツやパンの専門家の方々から、純粋に「おいしい」というお言葉をたくさんいただいたのは嬉しかったですね。
バブカをご存知の方からは、そのこだわりの深さや技術の高さを評価していただき、初めて食べた方からは「おいしくて驚いた」「濃厚さがすごい」といった声を多くいただきました。


――バブカカダブラの「バブカ」には6種のフレーバーがありますが、島田さんの一押しのフレーバーは何ですか
個人的には「ジャバチップバブカ」が一番好きです。コーヒー味なのですが、よくあるお菓子のコーヒー味とは違い、苦すぎず、コーヒーの豊かな香りとチョコレートの甘さが絶妙にマッチしています。甘さ控えめで、男性にも人気が高いフレーバーですね。
――様々なフレーバーがあり、食べるシーンによって選べるのもいいですね
そうですね。一緒に食べる人や食べるシーンでフレーバーを選べるのも、当社のバブカの大きな魅力です。年代、性別を問わず、お子さまから年配の方までみなさんで楽しんでいただけます。お好きなお茶やコーヒーはもちろん、フレーバーによってはワインなどお酒とのペアリングも楽しめますよ。
また、食べ方もアレンジ自在です。トーストすると外はさっくり、中はとろけるようにしっとりとした食感に。電子レンジで少し温めるとふんわりと香りが引き立ちます。逆に冷やして食べてもおいしいんですよ。
ぜひ、色々な温度帯や組み合わせで、自分だけのお気に入りの楽しみ方を見つけてほしいです。
――パッケージも6種類それぞれ色が違って、とてもステキですね
それぞれのフレーバーに合わせて6色の箱を用意しました。 「いつもの日を特別に変えるバブカ」というコンセプトに合わせ、購入する時や、贈られた時にハレばれとした気分になるように、華やかな色味のパッケージもこだわりのひとつです。試食会でもフォトブースでたくさん写真を撮っていただきました。

魔法の呪文?ブランド名「バブカカダブラ」の秘密
――お店の場所に京都の「下鴨」を選ばれたのには、何か理由があるのでしょうか
京都は言わずと知れた「パン激戦区」です。パンに厳しい京都の方々にまず認めていただくことが、全国に広めていくための第一歩だと考え、この地で挑戦することに決めました。
繁華街から少し離れた場所を選んだ理由は、一時のトレンドで終わるのではなく、地域の方に長く愛されるお店にしたいという思いがあります。京都の暮らしにゆっくりと溶け込みながら、じっくりとブランドを育てていきたいと考えています。

――最後に、「バブカカダブラ」というブランド名の由来を教えていただけますか
魔法の呪文である「アブラカダブラ」をもじって名付けました。
まだ日本では知る人が少ない「バブカ」というスイーツを、「もっと分からなくして、おもしろくしてやろう」という遊び心から着想しています。「バブカカダブラって何だろう?」と、その不思議な名前に興味を持ってもらうきっかけになればと思っています。
まだ世の中にない“特別なバブカ”を目指し、味のセレクトから食感・サイズに至るまで、何度も試作と微調整を重ねて完成させました。ひと口ごとに感じる絶妙な食感と味わいのバランスは、こだわりの結晶です。
ハレの日を彩るおやつ、大切な方への贈り物など様々なシーンでぜひ多くの方に楽しんでいただきたいですね。

(左:筏代表、右:島田さん)
(取材:2025年10月)
※ 本記事は、取材時の情報に基づき作成しています。各種名称や経歴などは現在と異なる場合があります。時間の経過による変化があることをご了承ください。
バブカカダブラ 商品情報
バブカカダブラの原点である、チョコレート生地をたっぷり練り込んだ「オリジナルバブカ」をはじめ、「抹茶あずきバブカ」「レモンバブカ」「アップルシナモンバブカ」「エルビスバブカ」「ジャバチップバブカ」の全6種類をラインアップ。

「バブカカダブラ」について
NYで大人気のスイーツデニッシュ『バブカ』の国内初となる専門店として、2025年10月に京都下鴨に本店をオープン。「いつもの日を特別に変えるバブカ」をコンセプトに、独自製法で丁寧に編み込まれた美しい網目模様と、本場NYスタイルのずっしり濃厚な味わいをお楽しみいただけます。

BABKA cadabraブランドサイト:https://www.fatwitch.co.jp/f/babkacadabra



