保育園に預けて仕事復帰するか、家庭育児を続けるか悩んでます【お悩み相談室】
今回は、育児に追われる日々の中で「自分の時間がまったく取れない」と悩む30代の女性からのご相談です。
たとえ時間を作れたとしても、罪悪感で息抜きも満足にできないとのことでした。
育児と自分時間のバランスを整える小さな工夫や、心を軽くする考え方について、保育士がアドバイスします。
子どもを保育園に預けるかどうかでずっと悩んでいます。周りのママ友からは「早く社会に出した方がいい」とか「小さいうちはお母さんと一緒がいい」といろんな意見を聞いて、ますます迷ってしまいました。
私は仕事復帰を考えているのですが、子どもと離れる寂しさや体調面の不安もあって、決心がつきません。保育園に入れることで子どもが成長する面もある一方、病気をもらいやすくお迎えにバタバタして大変と聞くと仕事復帰できるのかとますます不安になります。
これまで一時預かりを何度か利用しましたが、泣きながらも少しずつ慣れている様子もあります。同じように迷った方がどう判断したのか、保育園に通わせて良かったこと・大変だったことを教えていただき参考にしたいです。
(30代、女性、ハンドルネーム:つぼみ、職種:主婦)
最初に
ご相談いただきありがとうございます。
「保育園に預けていいのか」「仕事に復帰していいのだろうか」
この悩みは、私が保育士として現場にいたときにも、何度もお母さんたちからお聞きしてきました。
そして今、アドバイザーとしてお母さんたちのお話を伺う中でも、やはり同じような不安や迷いに出会います。
実は、私自身も保育士として復帰するときにたくさん悩みました。
子どもと離れる寂しさ、体調の心配、仕事と家庭の両立への不安もありました。
「仕事を復帰したいと思うこと自体がいけないことなのでは?」と常に考えていたこともあり、周りの意見も聞きながら悩まれてしまう気持ち、とてもよく分かります。
まずは「自分はどうしたい?」に向き合う
まず大事にしてほしいのは、「どうするのが正しいか」ではなく、「自分がどうしたいか」という気持ちだと感じます。
もちろん、いきなりきれいに整理はできないと思います。
「お子さんとできるだけ一緒に過ごしたい」と思うなら、その気持ちを大切にしてほしいですし、
「社会に出て働きたい」「家計を支えたい」「仕事を通して自分を生かしたい」という気持ちも素晴らしい選択だと思います。
子どもを預けるということを「かわいそう」や「いけないこと」と感じてしまうお母さんも多いですが、決してそんなことはないと思います。
働くことも、社会の一員として誰かに貢献する立派な行動ですし、お母さんが自分らしく生きる姿は、必ずお子さんの心にもいい影響を与えているのではないかと、子どもたちを見て感じてきました。
保育園に通って実際に感じるメリットと大変さ
保育園に通わせてよかったことを考えると、やはりお子さんの成長や経験の部分だと思います。
自分の親以外の大人と関わる中で育まれる愛着や信頼関係、同年齢の友だちと過ごす中で身につく社会性や生きる力、そして園によっては異年齢の子や地域の方との関わりを多く持っている園もある、その中で広がる世界の広さも考えられます。
家庭だけでは経験できないことをたくさん吸収し、日々たくましく育っていく姿を、私もたくさん見てきました。
また、これまで関わらせていただいたお母さんたちからも、こんな声をよく聞きます。
「時間がなくて大変だけど、先生が話を聞いてくれるから心強い」
「給食で食べられなかった食材が食べられるようになった」
「仕事に復帰してメリハリができて、子どもとの時間がより愛おしくなった」
もちろん、「時間が足りない」「お迎えが大変」と感じる日もあると思います。
でも、その中にある喜びや、子どもの小さな成長を見つけていく時間も、きっとたくさんあるはずです。
私自身は時間も余裕もなく参考になりませんが大好きな仕事に復帰することができ、本当に良かったです。
「復帰しない方がよかったかも」という点を意識してみると、もしかするとそういう反省点が出てくるのかもしれません。
私は自分で選んだ「復帰する」という選択は正しかったと思っております。
“正解はひとつじゃない”ということ
子育てや仕事復帰という人生の選択は、「これが正解」と言えるものではありません。
多くのお母さんたちは日々たくさんのタスクをこなしながら、
「どうしたらよかったのかな」と悩みつつも、その時々で必要な選択をしているのだと思います。
大切なのは、一人で抱え込まずに相談すること。
職場の人、保育園の先生、そしてこうした場で話をしてみること。
そのたびに少しずつ、自分の中で「安心できる答え」が見つかっていくと思います。
最後に
迷うということは、それだけお子さんを大切に考えているからこそだと感じます。
いろいろな意見や情報があふれている時代だからこそ、
どうかご自身の気持ちを大切にしながら、「自分とお子さんにとってのいちばん良い形」を見つけていってほしいと思います。
保育士として、そして一人の母として、心から応援しています。
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