妊活を始めるタイミング、いつからがいいの?【お悩み相談室】
今回は、妊活を始めるタイミングについて考えるようになった20代女性からのご相談です。
今は子どもを育てる自信はないけれど、将来子どもが欲しいとなった時、すぐにできなかったら怖いと感じているようです。
女性の年齢と妊娠率・流産率の関係と妊活を具体的に考えるためのポイントを看護師/不妊カウンセラーがアドバイスをします。
今24歳で、結婚を約束している彼がいます。妊活って何歳から意識して始めるのがいいのか、最近よく考えるようになりました。
20代後半で自然に授かっている先輩もいれば、30代になってから焦って治療を始めた先輩もいて、自分はどうしたらいいのかと悩んでいます。
正直、まだ子どもを育てることに自信がなく、自分でいっぱいいっぱいです。
でも将来的には彼との子どもが欲しい気持ちもあります。
例えば、30歳になってようやく子どもが欲しい気持ちになった時、すぐにできなかったらと思うと怖いです。
先輩には「子どもは早い方がいいよ」と言われますが、どうしたらいいのかわかりません。
(20代、女性、ハンドルネーム:みなもえ、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
みなもえさん、ご相談ありがとうございます。
現在はご結婚をお約束しているパートナーの方がいて、妊活を何歳から意識し始めたらいいのか、どうしたらよいのかと悩まれているのですね。
まず、ご存じかと思うのですが、日本の女性の平均初婚年齢や第一子を出産した時の年齢(出生時平均年齢)は上昇しており、晩婚化、晩産化が進んでいると言われています。
令和3年に厚生労働省から発表されたデータでは、女性の平均結婚年齢は29.6歳、出生時平均年齢は30.7歳となっています。(※1)
みなもえさんは現在24歳とのこと。
結婚や出産に対しては様々なお考えがあるものですが、24歳というご年齢であればまだまだ結婚や出産が現実的に感じられない方もいても、おかしくはないと思います。
「仕事も頑張りたい」とお考えになる方もいらっしゃると思いますし、
「まだまだ家庭や家族に縛られずに趣味の時間を大切にしたい」とお考えになることもありますね。
また、まだご自身が子どもを育てることに自信がないとのこと。
将来的には子どもが欲しいとは思っていても、かわいいだけじゃすまされないこともあること、子育てに必要な責任もよくわかっているからこそのお悩みなのだと思いました。
みなもえさんご自身、責任感がある方だからこその葛藤だと思います。
その責任感や葛藤こそが、親になることや子育てに向けた第一歩だと思うのでぜひその今のお気持ちも大切にしていただきたいです。
女性の年齢と妊娠率・流産率の関係
将来的に子どもを持つことを考えた時に、無視できないのが女性の年齢と妊娠率、流産率の関連です。
一般的に、女性の年齢が35歳前後から妊娠率が下がり、流産率が上がると言われています。(※2)
加えて年齢が上がるにつれて、不妊の原因となる子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患の罹患率も増加します。
また、周産期における母体や新生児の死亡リスクと、女性の年齢の関連も無視できません。
30歳を超えるとそのリスクが緩やかに上昇し、
35歳以上になると赤ちゃんのNICU入院率や早期新生児死亡のリスクがさらに上昇し、
40歳以上になると分娩時の帝王切開率が増加し母体周産期死亡率が高くなることが知られています。(※3)
厳しいお話なのですが、加齢は不妊だけでなく、妊娠や出産にも影響を与えますので将来的に子どもが欲しいとお考えなのであれば、早めに妊活にチャレンジするに越したことはありません。
一つの区切りとして考えるとしたら、35歳よりも若い年齢で妊娠を目指していくことが理想なのではないでしょうか。
しかし、今は結婚や子育てに関しては多様な考え方があるので、いつから始めるべきなのかはその人次第です。
人間という生き物の妊娠や出産に適した時期はあっても、気持ちや環境が追い付かないこともあります。
正解や不正解はないので決断するのはとても難しいことだと思います。
ライフプランを考えてみる
そのような具体的な妊活の時期を考えるためのはじめの一歩として、ライフプランを考えることから始めてみるのはいかがでしょうか。
例えば、
・結婚を約束しているけど具体的にはお互い何歳で結婚したいと考えているんだろう
・子どもは何人欲しいかな
といった項目でお二人の今の考えを共有してみましょう。
また、働いているのであればキャリアの面でも考えていきたいですね。
こういう部署でこんな仕事がしたい、という思いももちろんですし
そこから派生して、今の職場には不妊治療や妊娠、出産に関連した制度はあるのか
といった制度面にも注目してみるのも大切です。
お二人で話し合うことで、お二人にとってちょうど良い妊娠や出産等ライフイベントのタイミングが見つかります。
そのタイミングに向けて、少しずつできる行動が見つかれば漠然と妊活について考えている今よりも安心できるのではないでしょうか。
健康管理も今できることの1つ
また、将来的に妊娠や出産、子育てを考えているのであれば性別を問わず健康でいることは大切です。
先ほどもお伝えしましたが、女性は年を重ねるごとに婦人科疾患の罹患率が上がります。
健康診断やがん検診をきちんと受けておくこと、何か気になることがあれば婦人科に相談すること等きちんと健康管理をしておくことも今できることの1つです。
最後に
ご存じの通り、どれだけ具体的にイメージしていてもうまくいかないこともあるのが人生です。
思い描いたライフプラン通りに今後の人生を進めていかなくてはいけない訳ではないですし、イメージ通りにならなくても間違っている訳ではありません。
柔軟に軌道修正することも大切にしながら、楽しい未来を想像することから始めてみてくださいね。
<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています
厚生労働省
▶令和3年度 出生に関する統計の概況 人口動態統計特殊報告 概要版:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/syussyo07/dl/gaikyou.pdf ※1
一般社団法人 日本生殖医学会
▶加齢に伴う妊娠率:http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa22.html ※2
一般社団法人 日本生殖医学会
▶妊娠・分娩に最適な年齢:http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa21.html ※3
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