生理中におこる、集中力低下や提出物忘れミスを防ぎたい【お悩み相談室】
今回は、生理時期の集中力低下や体調不良により、大学の課題提出や試験結果に強い不安を感じている20代の学生さんからのご相談です。
「勉強を頑張りたい」という意欲はあるものの、心と体がついてこないギャップに焦りを感じていらっしゃいます。
生理中に起こる「頭のぼんやり」とのつき合い方、そして周りの力を借りて、負担を減らしつつ大切な予定を管理し続ける方法について公認心理師がお答えします。
大学生です。生理の時期になると頭がぼんやりして集中できず、授業の提出物やテストの日程を忘れてしまうことがよくあります。友だちに「今日提出だよ」と助けてもらうことも多いのですが、内心は「ちゃんとしなきゃ」と焦りっぱなしです。
体調も重くて、下腹部の痛みやだるさで授業に出るだけで精一杯なときもあります。
今のところ何とか大丈夫ですが、もしも必修科目の提出や試験を落としたらどうしよう…と不安で仕方ありません。勉強は頑張りたいのに、心と体がついていかず困っています。
(20代、女性、ハンドルネーム:りな、職種:その他)
目次
最初に
りなさん、勇気を出して相談してくれてありがとうございます。
りなさんは「困っているときに一人で抱え込まない力」をちゃんと持っていらっしゃいますね。
生理の時期につらくなる中で、友だちに「今日提出だよ」と助けてもらえる関係を築けているのは、本当に素晴らしいことです。
これは甘えではなく、立派なサバイバルスキルです。
生理中の集中力低下は、あなたの努力不足ではない
生理の時期に、頭がぼんやりしたり集中力が落ちたり、物事を忘れやすくなるのは、珍しいことではありません。
下腹部の痛みやだるさを感じていると、それに耐えるだけでとっても疲れますよね。
そんな状況で授業に出ているだけでも、実は相当なエネルギーを使っています。
「勉強は頑張りたいのに、心と体がついていかない」という感覚は、努力不足ではなく、体のコンディションの問題です。
そこを「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い立て続けると、余計に消耗してしまいます。
今できていることも認識してあげてほしい
「必修科目を落としたらどうしよう」という不安が強いのも自然です。
先のリスクを想像できるからこそ、焦りが出ているのですよね。
ただ、今の段階でできていることも、ぜひ見てほしいです。
・提出や試験を気にかけている
・友だちに頼れている
・「大丈夫だけど不安」と言葉にできている
これらはすべて、破綻していない証拠です。
体調にあわせた戦略「忘れてもいい前提」づくり
少し現実的な工夫としては、生理の時期だけ「忘れてもいい前提」を作っておくのがおすすめです。
たとえば、
・提出物やテストの日程をスマホのカレンダーに二重・三重で入れる
・友だちと「提出物チェック係」をゆるくやり合う
・体調が悪い週は完璧を目指さず「出席できたら合格」にする
これは手抜きではなく、コンディションに合わせた戦略です。
プロの女子スポーツ選手たちも、月経周期に合わせてトレーニングの負荷を変えたりしています。
プロだってコンディションに合わせた調整をしているのですから、りなさんも同じようにコンディションで活動を調整して良いのですよ。
大丈夫なうちに、婦人科に相談するのも手
また、もし可能であれば、婦人科で相談してみるのも一つの選択肢です。
痛みやだるさ、集中力低下が強い場合、治療やケアで楽になることもあります。
今は何とか大丈夫、のうちに相談するのは、決して大げさなことではありません。
最後に
りなさんは、「頑張りたい気持ち」と「助けを借りる力」を両方持っている人です。
それは大学生活を乗り切るうえでも、社会に出た後も、とても大きな武器です。
どうか、「一人で完璧にやれない自分」を責めすぎないでください。
今は、友だちや仕組みを借りながら進めばいいのではないでしょうか。
困ったときに助けを呼べる人は、ちゃんと前に進めますよ。
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