子どもの冬休みと仕事が重なりイライラMAX!心の負担を減らす方法は?【お悩み相談室】
今回は、冬休み中の小学生2人を抱えながら、在宅ワークと育児の両立にお困りの女性からのご相談です。毎日の生活に追われる中で感じるストレスや、子どもたちとの時間をどう充実させるかについてお悩みのようです。
子どもたちとの関わり方について心がけたいポイントを、子育て期の相談対応経験が豊富な心理士がお答えします。
小学生の息子2人が冬休みに入り、朝から晩まで家で過ごす毎日が続いています。夫は仕事で日中は在宅ワークの私が一人で面倒をみています。外は寒くて長時間遊ばせるのも難しく、室内で楽しめる工夫を考えていますが、結局はゲームやYouTubeに頼る日々です。仕事中に「お腹すいた」とお菓子をねだられたり、昼ごはんが遅れるとブーブー文句を言われるなど、息つく暇がありません。そのうち、大画面でゲームしたいとテレビ画面の奪い合いの兄弟げんかが始まり…そして私の怒りも爆発…という悪循環が起こっています(泣)仕事と育児の両立は難しいからと自分に言い聞かして心を落ち着けようとしていますが、ずっと、本当にずっとイライラしてしまいます。どうしたらいいのでしょうか。
(30代、女性、ハンドルネーム:銭湯にいきたい、職種:クリエイティブ)
子連れ出勤状態の在宅ワーク、両立より「共存」を考えよう
銭湯に行きたいさん、こんにちは。ご質問ありがとうございます。
内容を拝見し、これはもう「仕事と育児の両立」ではないなと感じました。
在宅ワークのあなたにとって、平日日中のご自宅は職場ですよね。そこにお子さんが2人いるという状況は、職場に子連れで出勤しているのと同じ状況です。そんな状況で心穏やかに仕事もお子さんたちとの関わりもやりこなすなんて、とても難しいことです。
泣きたくなるほど慌ただしい日々を過ごされていると思いますが、毎日よくがんばっておられますね。ご褒美に銭湯のチケットをプレゼントしたい気持ちです。
お子さんたちは、あなたが日中にお仕事をしていること、家にいるけれどお休みの日とは違うことを、どれくらい理解されているでしょうか?
お母さんは家にいるけれど、〇時~〇時まではお仕事だから自由が利かないし、生活のためには家族が協力する必要があることなど、ご家族で話し合われたでしょうか。
「親を助ける」子どもの経験も大切なもの
子どもと大人は、ケアされる側-する側という関係になりがちです。
もちろん、大人の方ができることが多いのですから仕方ない部分もあるでしょう。ですが、普段はケアされる側のお子さんにとって、誰かをケアする、助けるという経験はかけがえのないものです。
自分が誰かの役に立てる、自分のしたことでお母さんが喜んでくれる。そんな体験をするのも、お子さんたちには大切な時間ではないでしょうか。
また、子どもはたいていの場合、大切な家族会議の場から外されてしまいがちです。
大切なことは親が決め、その意思決定過程に子どもの意見は反映されない。でも実は子どもたちなりの考えや思い、希望があったりします。
冬休みを快適に過ごすための家族作戦会議を開こう
ご家族みんなで、冬休み中の過ごし方について家族作戦会議を開いてみてはいかがでしょう。
お互いが過ごしやすくなるために、みんなでできる家事を分担したり、週末はがんばったお互いを労い合うためのアクティビティを計画してみたり。
親から子どもたちへ感謝の気持ちを伝えたりするのも、お子さんたちの自信に繋がるかもしれません。
回答者:公認心理師・臨床心理士
自治体の子育て相談窓口でお仕事をさせていただいています。キンダーカウンセラーやスクールカウンセラーとしての経験も長いです。子育て中は悩みが尽きないですよね。年齢や個性に応じた親子のコミュニケーションでお困りなら、ご相談ください。不登校、ひきこもり、家庭内暴力や虐待などのカウンセリングも得意としております。
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