ワンオペ育児のストレスと孤独…どう乗り越える?【お悩み相談室】

今回は、ワンオペ育児の孤独感に悩む20代女性からのご相談です。 夫は休日に育児をしてくれますが平日は早朝から夜遅くまで仕事で、 周囲にも同じ状況の人がおらず、育児の悩みを共有できる相手がいないとのことです。
ワンオペ育児や孤独感との付き合い方、相談相手について不妊ピア・カウンセラー、キャリアコンサルタントがお答えします。
里帰りを終えてからワンオペ育児をしています。夫も休みの日は積極的に育児をしてくれますが平日は朝早くに出かけ私たちが寝てから帰宅するため、土日以外はワンオペです。友人の中でも一番早く出産し、職場の上司の子どもは小学生の子ばかりなので育児の相談は基本的に母にしていますが、今同じ状況の方と思いを話せたらな…と思うばかり。母も平日は仕事をしているので本当に毎日孤独感と戦っています。子どもはかわいいけど困ったことやたまにイライラしてしまうこと、つらいことなどタイムリーに相談できる相手がほしいと思っています。何かアドバイスをいただけたらと思います。
(20代、女性、ハンドルネーム:ほうじ茶ラテ、職種:主婦・主夫)
目次
1人で育児をこなし、お子さんを大切に育てていることは素晴らしいこと
里帰りから戻られてのワンオペ育児、本当にお疲れ様です。パートナーの方も休日は積極的に育児に参加されているとのことですが、平日は朝早くから夜遅くまで、まさに一人で全てを背負っているような状況なのですね。
ご友人の中で一番早い出産、そして職場の上司の方々はお子さんが小学生、つまり育児の相談をできる人が身近にいない状況。お母様に相談はできるものの、お母様も平日はお仕事をされている。頼りたくても頼りきれない、そんな孤独感と毎日戦っていることと推察いたしました。
里帰りから戻られて、とのことでしたので0歳代のお子さんでしょうか。確かにお子さんを可愛いと思う気持ちはある、けれども育児は決して楽しいことばかりではありません。困ったこと、イライラしてしまうこと、そして何よりも、まだ言葉の通じないお子さんと一日中ふたりきりである孤独感。これらの気持ちをタイムリーに相談できる相手が欲しいと、切実に感じていらっしゃるのですね。
ラテさん、ラテさんはすでに十分に頑張っています。毎日、一人で育児をこなし、お子さんを大切に育てている。それは本当に素晴らしいことです。まずはそのことをご自身で認めて、ご自身をいたわってあげられる時間が持てたらいいなと思います。
タイムリーな相談相手の4選
さて、タイムリーに相談できる相手が欲しいとのことですが、いくつか提案させてください。
1.オンラインコミュニティの活用
・SNSや育児アプリには、同じような悩みを抱える母親たちが集まるコミュニティがたくさんあります。
・匿名で参加できるものも多く、気軽に相談したり、情報交換したりすることができます。
・タイムリーに共感し合える仲間を見つけることができるかもしれません。
・ただ、「合う合わない」はあると思いますので、『そういうもの』として割り切って捉えていただけるといいかもしれません。
2.地域の育児支援サービスの利用
・地域によっては、子育て支援センターやサロンなどが開設されています。
・同じ地域に住む母親たちと知り合うことができ、情報交換や相談ができます。
・一時預かりなどのサービスを利用すれば、リフレッシュする時間も作れます。生後半年すぎるとかなり選択肢も広がってくるかもしれません。まずは担当の保健師さんに相談してみてください。
3.育児相談窓口の利用
・自治体やNPO法人などが、育児相談窓口を開設しています。
・専門の相談員に、悩みや不安を相談することができます。
・電話やオンラインで相談できる窓口もあります。
4.一時保育やショートステイの利用
・夫が休めない時や、どうしても一人で抱えきれない時には、一時保育やショートステイの利用も検討しましょう。
・一時的に子どもを預けることで、心身ともにリフレッシュする時間を作ることができます。
これらのサービスを利用することで、少しでも孤独感を軽減し、心に余裕を持って育児に取り組めるようになることを願っています。実は私自身、第一子・第二子が双子で、さらにコロナ禍での育児でした。何とかつながっていた多胎母のつながりで、地元でサークルを立ち上げ、オンラインでおしゃべり会を開催したり、何とか孤独と戦いつつ、ここまで育児してきたところもあります。それでもどうしてもしんどくなって、地元の保健センターへ泣きながら駆け込み、話を聞いてもらったこともあります。
あなたは1人じゃない。周りの人に頼って
きっとラテさんはとても頑張り屋さんで、自分お一人で頑張れてしまうんだと思うのです。もっともっと、周りを頼っていいんですよ。今はむしろ頼ることをがんばってみてほしいくらいです。
そして、もし可能であれば、パートナーの方とじっくり話し合う時間を作ってみてください。ラテさんの気持ちを正直に伝え、具体的な協力をお願いすることで、パートナーさんもきっと理解してくれるはずです。
あなたは決して一人ではありません。周りの人に頼りながら、少しずつ、自分らしいペースを見つけて行っていただけたらと思います。
回答者:不妊ピア・カウンセラー、キャリアコンサルタント
ピア、とは「仲間」という意味です。私自身不妊を経験し、そのつらかった思いをどうにか活かしたくカウンセラーの資格を取得しました。不妊治療と仕事の両立のご相談を専門とするキャリアコンサルタントとしても、皆様のお悩みを伺っています。
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