フルタイム復職が不安?ワンオペ育児の乗り越え方【お悩み相談室】

今回は、育児休業からのフルタイム復職を控え、ワンオペ育児と仕事の両立に不安を感じている20代女性の方からご相談をいただきました。旦那さんは単身赴任中、実家も遠方という状況の中で、どのように日々を乗り越えていけばいいのか悩まれています。
心と体の負担を軽減しながら働くための工夫と、利用できる支援についてキャリアコンサルタントがお伝えします。
来月から育児休業を終えてフルタイムで復職予定です。勤務時間は休業前と同じ9時〜18時で、帰宅は19時頃になります。夫は単身赴任中で、実家も遠方のため、家事や育児はすべてワンオペです。仕事と家庭の両立ができるのか、また子どもは初めての保育園なので、どのくらいで慣れてくれるかも分からないし、保育園の洗礼とも呼ばれる体調不良にいつからなってしまうのかなど、不安でいっぱいです。子どもが保育園で体調を崩しても、すぐに迎えに行ってあげられるかも分からないし、子どもの体調不良で仕事を休み続けてしまったら、周りにどう思われるかなど、考えれば考えるほど悩んでます…私と同じように家族のサポートがない中でフルタイム勤務をこなしている方はどのように毎日を過ごしているのでしょうか。そもそもこの状況で仕事をするのは厳しいでしょうか。少しでもヒントを得られたらと思っています。
(20代、女性、ハンドルネーム:fuu、職種:IT・エンジニア)
最初に
fuuさん、ご相談ありがとうございます。
育児休業を終えてのフルタイム復職に向け、仕事と家庭の両立に不安を感じることは、ごく自然なことです。特に、単身赴任中の夫や遠方の実家という状況の中でワンオペ育児をこなしながら働くとなると、さまざまな困難に直面することが予想されます。
しかし、工夫次第で乗り越えられる部分も多くあります!かくいう私もほぼワンオペでフルタイム勤務しています。ここでは育児と仕事を両立するための具体的なポイントについてお話させてください。
ワンオペ育児と仕事を両立するには完璧を求めすぎない
まず、ワンオペ育児と仕事を両立するためには、「完璧を求めすぎないこと」!
すべてを理想通りにこなすのは難しく、思うようにいかない日もあります。むしろそういう日の方が多いです。でも、「うまくできなかった」と落ち込むのではなく、「今日も頑張った」「乗り切った」とご自身を褒めてあげてください。育児も仕事も長い道のりですので、無理をせず、優先順位を決めながら進めていけたらいいですね。
また、お子さんが保育園に適応するにはかなり個人差があるように思います。最初のうちは泣いてしまったり、保育園特有の体調不良に悩まされることもあるかもしれません。
特に入園して数ヶ月は風邪をひきやすく、仕事を休まざるを得ない状況が生じることもあります。きいたこともない感染症にかかって帰ってくることもあります。
こうした事態に備え、職場の上司や同僚に「急な休みを取る可能性がある」と事前に伝えておくことで、理解を得やすくなるでしょう。また、企業によっては「子の看護休暇」などの制度が用意されている場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
ワンオペ育児の負担を軽減するために、家事の効率化を図ることも有効です。例えば、ミールキットや冷凍食品を活用し、調理の負担を軽減することができます。ロボット掃除機や時短家電を導入すれば、日々の家事の手間を減らせます。使えるものは何でも使っていきましょう。
また、保育園の送迎の時間を考慮し、朝や夜のルーティンを決めておくことで、スムーズに過ごせるようになります。ぜひ、復職前にスケジュールを整えてみてください。
さらに、ファミリーサポートやベビーシッター、ヘルパーなど利用できる行政サービスについてもフル活用してみてください。最初は「どんなふうに依頼したらいいかわからない」となかなか足踏みすることもあるかもしれません。ですが、利用していくうちにコツがつかめてきます。
私自身も、シルバー人材センターにお世話になっていて、お掃除やお料理など対応してもらっています。QOLが上がりますので検討してみてくださいね。
そして何より、fuuさんご自身のこころのケアも忘れずに。ワンオペ育児の負担は大きく、時には「この状況を乗り越えられるのだろうか?」と感じることもあるでしょう。
そんな時は、信頼できる友人や育児支援の専門家に相談したり、SNSやオンラインコミュニティで同じ境遇の方々と情報交換をすることで、気持ちが軽くなることもあります。
最後に
このように、ワンオペ育児をしながらフルタイム勤務をするのは決して簡単なことではありませんが、工夫次第で乗り越えることができます。大切なのは「すべてを一人で抱え込まないこと」、そして「完璧を目指さないこと」。
育児も仕事も長い道のりですので、焦らず、自分自身を労わりながら進めていってください。あなたの頑張りが報われる日がきっと来ます。応援しています!
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