いつまで続ける?育児日記を書くのが負担なんです【お悩み相談室】

子育て
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今回は、育児日記を続けるべきか悩んでいるママさんからご相談をいただきました。忘れてしまうことや負担に感じることがある一方で、夫から「過保護になる」と言われたことで、ますます迷いが深まっているようです。

育児日記を続ける意味や目的、負担を減らす工夫、そしてどのような形で記録を残すのが自分に合っているのかを、助産師がアドバイスします。

育児日記についての相談です。出産してからずっと育児日記をつけていて7ヶ月が過ぎました。
授乳時間と排便排尿時間など書いていますが、思い出せないことも多かったり忘れたり、文字も汚く、、今後も書き続けるか迷っています夫からも「育児日記も書き続けたら過保護になる」というようなことを言われ、さらにどうしたらいいか悩んでしまいました。
育児日記ってどういう瞬間に書き続けて良かったと思いますかいつ頃までつけたらいいかもわからないので教えてほしいです。

(20代、女性、ハンドルネーム:そらまめママ、職種:金融・不動産)


最初に

そらまめママさん ご相談ありがとうございます。

出産後から7ヶ月の現在までずっと育児日記をつけておられること、すごいですね。でも、今は今後も書き続けるのか、どうするのが良いか迷っておられるのですね。

今回は、育児日記を書く目的をお伝えし、今後どのようにしていくのがそらまめママさんにとって良いのかを考えるサポートができればと思います。

育児日記にはどんな意味や目的があるの?

まず、育児日記をつける目的には、大きく4つあると思います。

1つ目は、『お子さんの生活リズムを把握する』ためです。
初めての育児は、わからないことだらけで、これで良いのかな?と不安に思うことも多いと思います。
また、乳児検診や予防接種、体調不良のときなど、普段の生活について尋ねられる機会が多いので、その際に普段の生活リズムについて記録があると、状況を伝えやすく、相談しやすくなります
また、お子さんを連れてのお出かけなどを考える際にも、お子さんのリズムに合わせた計画を立てやすく、準備もしやすくなるかと思います。


2つ目は、『お子さんの健康管理』のためです。
現在も記録されている授乳や排尿・排便のタイミングなど普段の生活のリズムがわかると、何かおかしいな、とか、調子が悪いのかな、と早く気づくことができたり授乳や睡眠の時間の間隔の変化などでお子さんの成長を感じるきっかけにもなります。


3つ目は、『お子さんの成長を記録する』です。
初めて寝返りをうった日、ズリバイができた日、おすわりができるようになった、つかまり立ちができた…など、喜びと共に動画などでも残していることは多いと思います。
しかし、乳児検診前に親子手帳に記録しようと思うと、思い出はあるけれど、日付までは…と覚えていられないこともあると思います。
そのため、親子手帳に書かれている心身の成長発達に関する項目については、親子手帳の欄を活用するのも1つの方法です。


4つ目は、『親御さんのお子さんへの思いを思い出と共に記録する』です。
大変な育児の中でも、お子さんの成長や出来事など、あっという間に過ぎていく中で、その時の親御さんの思いを記録しておくと、お子さんの成長と共に親御さんとしての思いを振り返ることもできます
また、お子さんが成長したときに、話してあげるきっかけにもなると思います。

手書きでもアプリでも負担のないものを選んで

ただ、ご相談の内容から、今までと同じ形で育児日記をつけていくことは、そらまめママさんにとって負担になっているのではないか、と思いました。

もともと日記を書くことが好きな方もいれば、苦手な方もおられます。好きな方にとっては、気分転換にもなり、気持ちも向くでしょうが、苦手な方にとっては、育児だけでも大変なのに、「きちんとつけないと」と思うと、さらに負担に感じますよね

ご自分の字に対する思いもあるようなので、記録はつけたいけど、書くのは…というのであれば、育児日記アプリもありますので、活用によって負担が少し和らぐのではないかと思います。

育児日記の「区切り」はあなたが決めていい

育児日記は、1歳になるまでのものが多いですが、3年・5年・10年など長期のものもあります。
どれが良いというのも言えず、成長の記録や、お子さんへの思いなどは親子手帳やご自身の手帳などでも記録していくことが可能です。

ですので、いつまで続けるのが良いか、というのは、ご自身にとって育児日記がどのような意味をもっているのか、によって違うのではないかと思います

毎日ではなく、成長を感じたときや、何かあったときだけ、書きたいと思ったときだけ記録しておく、というのも良いと思います。

最後に

もともと、大切なお子さんを想って書き始めた育児日記だと思います。その想いが込められていれば、どのような形式・記録であっても、そらまめママさんやお子さんにとっては、大切な宝物になるのではないでしょうか

『こうやらなきゃ』に縛られず、そらまめママさんにとって『良い』と思える育児日記の形、期限が考えられるきっかけになれば嬉しいです。初めての子育てを頑張っておられるそらまめママさんを応援しています。

<本記事の回答者>

谷村弥生

助産師/保健師/公認心理師

所属:株式会社ファミワン

産婦人科での様々な年齢層の方と関わっている勤務経験から、月経やホルモンバランスの乱れにより起こる症状や、病院受診を迷う症状、人に相談しにくいお悩みについて、あなたと一緒に考えていきます。もちろん心理的なお悩みも遠慮なくご相談ください。皆さんのフェムケアを応援したいと思っています。


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