育児本を読んでいれば違った?ずりばいやお座りをしない8ヶ月児が心配【お悩み相談室】

今回は、8ヵ月の赤ちゃんを育てる中で、育児本を読まなかったことに不安を感じている30代女性からのご相談です。ネットやママ友からの情報はあるものの、「本を読んでいれば違ったかも…」と悩む気持ちがあるそうです。
育児情報との付き合い方について、保育士がお答えします。
私は今8ヶ月の男の子を育てています。これまで育児本には頼らず、ネットや周りのママたちの話を参考にしながら育児をしてきました。
最近になって、息子がまだずり這いやお座りをしないことが気になり、「もしかして育児本を読んでいたら違ったのかな…」と不安になることが増えました。
ネットは正しい情報ではないものが載っていたり、ママ友たちの話もあくまで体験談ですべてが正確なものではないと思うんです。本が最も正しい情報が書いてあったかもと今になって思ってしまう毎日…
子育てを頑張っている方はどこの情報を参考に育児をされているのでしょうか。これから本を頼りに育児をしていこうかとも思いますが、そういうものに頼らないほうがいいのかとも思っています。
同じような経験のある方、育児本を読んでいた方の意見をよかったら教えてください。
(30代、女性、ハンドルネーム:アート、職種:主婦)
最初に
毎日の育児、本当にお疲れ様です。
相談の内容から、お子さまのことをとても大事によく考えられて育てられている様子が伝わってきます。
育児は正解がわからないからこそ、情報を頼りに良い方法を見つけていくことがとても大事ですよね。
ご相談にあったように、ネットの情報も本当にたくさんあり、的を得ていて正しいと思われるものから、信ぴょう性のないものまで様々です。
ママ友さんのお話も同じで、お子さんの性格や環境によっても、正しいアドバイスかそうでないかは、変わってきますよね。
情報によっては同じものを見たり聞いたりしても、受け取る側の環境や状況によっては合う、合わないがあることも考えられます。
振り回されない育児情報との付き合い方
相談主さんのように、今まではネットやママ友さんの話を参考にしていたけど、途中で正確さに違和感があるということは、ごく自然なことで、その都度悩みや困り感が変わってきていることも予測されます。
このように考えられてはいかがでしょうか。
情報は様々なものを受け取り、自分に合ったものに絞る
育児本は確かに参考になることがたくさん書いてありますし、調べたいときにすぐ読むことができ、便利です。しかしそこに書いてあることが全てその人の子育てに当てはまるというわけではありません。
ネットやママ友さんからも今まで通り受け取り、「自分が欲しい情報はどれだろう」という探し方をしてみるといいかもしれません。
情報はあくまでも「道しるべ」であるように考えてみる
情報は正解でもゴールでもなく、ヒントや方向を示してくれるものとして考えてもいいかもしれません。
時に頼らず、自分で考えたいときには一度情報を取ることをお休みするのも一つの道です。自分の感覚を信じてみて、わからなくなったときに誰かに頼るというのも大事なことです。
たくさんの情報に迷ったら、「自分の心はどう感じているか」「お子さんの様子や変化はどうか」を大切にしてみてください。正解はいつもご自身とお子さまの中にあります。
育児は正解がなく、それぞれの家庭で合う方法が違うからこそ一つの情報に囚われないことが大切だと思います。
子育てに忙しく時間がない中なので無理はせずにお願いしたいですが、
納得できる情報に出会えるまで見つけてみるということも自分に合った育児の参考になるかもしれません。
重複してしまいますが、時に情報に振り回されてしまいそうになったときは、目の前の子どもの姿、自分の心だけを考えて行動することが大事だと思っています。
最後に
保育の現場でも、文献や情報を参考にしていますが、「こうしたらこう成長する」というものも、その通りに受け取りすぎず、あくまでも一つの道しるべにして、常にその子にとって何がいいのかを考えながら日々関わっています。
時に専門家の言葉よりも、お母さん自身の感覚がピンとくるならそれが一番信じてほしいことと保育士として思っております。
より良い方法を探して行動しているお母さんの姿こそが、どんな情報を発信している場所や人よりも最高の答えです。
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