2人育児が大変!ワンオペでも家事をこなすコツは?【お悩み相談室】

今回は、0歳と1歳半の2人育児に奮闘するママからのご相談です。ワンオペの時間が多く、家事や育児の両立に不安を感じているとのこと。特に、子どもたちのペースを見ながらの生活や、自分の休息時間を確保する方法を模索されているそうです。
毎日忙しい2人育児ママがどのように工夫しているのか、効率的な家事のコツについて心理士がアドバイスします。
私は0歳と1歳半の男の子ママです。
私は2人目を出産してから体力がなかなか戻らず、ワンオペ育児も多いため2人の子育てをすることにとても不安を感じています。長男だけの時は1人の子のペースに合わせて生活すればよかったものの今は2人のペースを見ながら生活をしなければなりません。昼間は長男と遊んで夜は次男のミルクで3時間おきに起き、朝は子どもたちが起きる前に家事をやるため5時に起きています。専業主婦というものの少しゆっくり横になる時間がほしいです。
今は、子どもたちのお昼寝時間が同じになるように心がけており、その時間に少しでも自分時間や横になる時間を作れるように心がけています。同じように何人かお子さんがいるママさんたちはどのように毎日子どものペースに合わせて生活をし、いかに要領良く家事をしているのか教えていただきたいです。
(20代、女性、ハンドルネーム:さきりん、職種:主婦)
最初に
がんばり屋さんのさきりんさん、毎日をよくぞここまでやり抜いていますね。
0歳と1歳半、まだまだ危なっかしいお年頃の年子男子2人の育児。しかもワンオペが多め。…これはもう、現代のサバイバルゲームといってもいいかもしれません。そんな中で、朝5時に起きて家事、日中は長男と全力で遊び、夜は次男のミルクで3時間おきに目覚めて…と、読んでいて私は思わず「本当にすごい…」と脱帽しました。これ、間違いなく“超ハードモード”です。
大変で当たり前。あなたが弱いからじゃない。
しかもあなたは、そんな過酷な毎日を「できるだけ子どもたちのリズムを整えて、自分の時間も作ろう」と工夫している。もうね、称賛の雨を降らせたい。バンザイの旗を振りたい。あなたはそれほどまでに、よくやっておられます。
「専業主婦だからこそ、もうちょっと楽していいはずなのに…」と思ってしまう気持ちも、痛いほどわかります。家の中にずっといるのに、なんでこんなに休めないの?って、ふとした瞬間に虚しくなったりしますよね。専業主婦って、24時間シフトで交代なし。なのに「休んでるでしょ?」って誤解されやすい。こんな理不尽、なかなかありません。
「他のママたちは、どうやって乗り越えているの?」と気になる気持ちもとても自然です。でも、忘れないでくださいね。今のあなたが感じている大変さは、ちゃんと“正当な大変さ”なんです。つまり、「これは大変で当たり前のこと」。あなたが弱いからではありません。
要領が良いって実は…。
「どうすれば要領よくできるか」…この問いは、きっと多くのママたちが毎日のように考えているテーマだと思います。でも、実は“要領がいい人”って、要領よくしようとしすぎない人なのかもしれません。
子どものペースに合わせることに必死になりすぎると、どうしても自分が後回しになりますよね。でも、少しでも楽になるポイントを見つけるためには、「全部をやらなくてもOK」と思える“心の余白”がとても大切です。
たとえば、子どもたちのお昼寝時間を揃えるなんて、本当にすごいです。でも、揃わない日があっても全然OK。1人寝ている間にもう1人とテレビを観るだけでも、自分を責めないでいられたら、気持ちの持ちようが全然違います。
お昼寝の時間には「昼寝しないと体がもたないから寝る」と堂々と宣言するのも大事。「家事は命を削ってまでやるものではない」と割り切ることが、結果として家族みんなの笑顔につながる…そんな逆転の発想もアリなんですよ。
あなたはひとりじゃない。
臨床心理士の立場からお伝えしたいのは、あなたのような頑張り屋さんほど「小さな達成感」を意識的に作っていくことが大切だということです。
たとえば、「今日は昼寝が10分でもできた」「今日の夕飯は冷食だけど、子どもが笑ってくれた」「おむつ替え、いつもより早く終わった」。こんな“ちょっとした成功”を、その日の夜にでもスマホのメモ帳に記録してみてください。記録しないなら、心の中で“1個花マル”をあげるだけでもOKです。
また、今は“孤独な育児”のように感じられていても、全国には同じように悩みながら、でも踏ん張っているママたちが本当にたくさんいます。SNSなどの世界では、キラキラして見える人もいるかもしれませんが、実態は「おむつ替え戦争」「夜泣き地獄」「冷めたごはんと冷たいコーヒー」…そんな日常です。
でも、そういうママたちも、今日をなんとかやり過ごし、笑ったり、泣いたりしながら生きています。あなたはひとりじゃない。見えないところで“同志”たちが一緒に戦っている。そう思えることが、心のスタミナをちょっとだけ補ってくれるかもしれません。
さいごに
今日もよくここまでやってこられましたね。誰かに聞いてもらえるだけで、少し気持ちがほぐれる日もあります。どうか、ご自分に「お疲れさま」と声をかけてあげてくださいね。ママであるあなたが、ちゃんとあなた自身としても生きられる日々でありますように。
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