「子どものことで夫婦喧嘩が絶えない…」私たち大丈夫?【お悩み相談室】

子育て
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今回は「子育て中の夫婦喧嘩が増えてしまった」という30代女性からのご相談です。9ヶ月と4歳のお子さんの育児で毎日が慌ただしく、夫が「言ってくれればやる」と言う一方で「言わなきゃ動かない」ことにモヤモヤ…。
感情的なぶつかり合いを繰り返す中で、どうすれば夫婦関係を少しでも良い方向にできるのか悩んでいるとのこと。

子育て期の夫婦喧嘩は珍しくないこと、その背景や向き合い方について保育士がアドバイスします。

30代半ば、9ヶ月と4歳の子供がいます。
最近、夫との喧嘩が本当に増えました。きっかけは些細なこと—おむつ替えのタイミングとか、寝かしつけのやり方とか。でも私からすると、私ばかりが頑張ってるように感じてしまって…。夫は「言ってくれればやるよ」って言うけど、言わなきゃ動かないこと自体にモヤモヤしてしまいます。

話し合おうとしてもお互い感情的になってしまって、全然建設的な話ができません。子どもの前で喧嘩するのは避けたいけど、気持ちを抑え込むのも限界です。こんな状況って、他の家庭でもあるのでしょうか?どうしたら少しでも良い方向に向かえるのでしょうか…。

(30代、女性、ハンドルネーム:はるか、職種:販売・サービス)


最初に

毎日の子育て、本当にお疲れ様です。

9ヶ月と4歳のお子様の子育ての真っただ中では、体も心も休む間がなくどうしても余裕が持てない瞬間が出てくるのは仕方ないことです。
こうしてご相談いただけたことに感謝です。

日々こうして余裕がない中で旦那さんにもイライラが募ってしまったり、感情的になってしまったりすることは決して珍しいことではありません

私が保育士としていろんなご家庭を見てきても、うまくいっているときもあれば、すれ違いや衝突が生まれるときもあってご相談を受けたことも何度もあります。
そして我が家もそうです。

そんな歌も昔あったような気がしますが、育った環境や関わってきた人たちも違う分、どうしてもすれ違いは仕方がないことだと思います。

喧嘩の元は「素直に頼りたい」気持ちの表れ

お子さんが小さく、手のかかるうちは、ママは自分のことだけでなく、
子どものこと、家のこと、ご自身の生活や仕事など、全てが同時進行となります。
そのため何かあった時に「冷静に話し合おう」と思っても、環境的にもとても難しく、理想通りにいかないのは当たり前だと感じます。
そんな中で、我慢や頑張りが限界に達してしまい、つい感情が溢れてしまうことも多いと思います。

それは「間違っている」行動ではありません。
仕方のないことなのです。


旦那さんに対して「言ってくれればやる」と言われることも、落ち着いているときなら理解できるのだと思います。
「言わなくてもわかってほしい」気持ちが募るのもすごくわかります!

人と人との関りは、どうしてもその時の余裕や環境にも左右されるもの
なのだとも感じました。


少しでも考え楽にするために、このように考えていただきたいです。
 
<旦那さんに期待してしまうのは、
決してわがままからではなく「素直に頼りたい」という気持ちが根っこにある
ということだと思います。>


だからこそうまくいかないだけでなく、期待していたところから落下する気持ちがかなり大きいのだと感じます。


あくまでも対応の一つとして、最初に本心を伝えておくこと。


「あなたと喧嘩はしたくない」

「頑張りがいっぱいになるとつい当たってしまう」


少し先に伝えておくだけで、旦那さんからしてもこの話があるとないとでは理解が変わってきます。


伝えてからも、たとえその時喧嘩になってしまったとしても、根本には「喧嘩を望んでいるわけではない」という気持ちの共有があることでわだかまりが減りやすいことも考えられます。

同時にこの行動ではあなた自身の心も守ることに繋がります。
「本心は伝えてあるから大丈夫」と少し思えるだけで、後から自分を責める気持ちも和らぎます

まずは自分の気持ちを認めてあげることから

子育ては思った以上に自分の感情が揺れ動くものだと、保育士として、母として本当に感じます。

イライラしてしまうこと、つい感情的になってしまうことは決して「子育てに向いていない行動」ではないのです。

むしろそこと向き合って、消化して、また楽しいこと、愛情などに目を向けながら、毎日の子育てを継続させていくことが本当に大事だと思っております。


いきなりご夫婦の関係を全て解決しようとすると、すごく遠い未来に感じてしまうかもしれませんが、
まずはご自身に目を向けて、

「私今、頑張ってるな」
「いっぱいいっぱいだったな」

自分の気持ちを認めてあげることが大切だと感じます。

最後に

すこしずつ、ご夫婦の関係を良い方向へと向けてくれる第一歩となること
応援しております。

<本記事の回答者>

自分自身が子育てに悩んだ経験から、親も子どもも「自分にあったやり方」で生きられる環境の大切さを実感しました。子育ては思うようにいかないからこそ、「こうあるべき」にとらわれず、それぞれの個性も大切にした子育てのお手伝いをさせていただきたいと思っております。


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