ミニマリストの育児。くすみカラーや少ない玩具で大丈夫?心地よさと成長を両立するコツ【お悩み相談室】
ミニマリストとして整った空間を大切にしてきたものの、お子さんの誕生を機に「原色や多すぎる玩具を避けるのは親のわがまま?」と、ご自身の美意識と育児の両立に迷いを感じておられる30代の主婦の方からのご相談です。
お母さんの心地よさと、お子さんの成長に必要な刺激をどう調和させていくか。
現場での経験や実体験を交えて保育士がアドバイスします。
独身の頃からミニマリストな暮らしを続けてきました。
白とグレーを基調に、観葉植物を少しだけ置いた静かな空間が心地よく、夫もようやくこの生活スタイルに慣れてくれたところで、子どもが生まれました。
そこからふと、「このシンプルな部屋は子どもにとってどうなんだろう」と思うようになりました。おもちゃもできるだけ少なく、ガラガラや積み木などを選びましたが、どれもくすみカラー。ところが、赤ちゃんは原色の方が見やすく刺激になると知り、悩んでいます。
そもそも、月齢にあったおもちゃをもっと買ってあげるべきでは…とも。
母親としては子どもの成長を最優先にしたいのに、つい自分の美意識や好みを優先してしまう。部屋も心もすっきり保ちたいけれど、子どもには色や音、いろんな刺激を与えてあげたい。
そのバランスをどう取ればいいのか分からず、迷っています。
(30代、女性、ハンドルネーム:miyuna、職種:主婦)
最初に
このたびはご相談いただき、ありがとうございます。
ミニマリストとしての暮らしを、お子さんが生まれる前から大切にしてこられたこと、
その中でお子さんを授かり、お子さんにどのような刺激や環境を用意してあげるべきか迷われているとのこと、
保育士としてご相談をお聞きした際に、勝手ながら相談者さんのお子さんへ対する深い思いやりを感じました。
保育士としてたくさんのお子さんとご家庭と関わらせていただいてきましたが、
一番その中で私が学んだことは、子育てに「これが正解」という形がないということです。
お母さん・お子さん・ご家庭の環境によって、
やりやすい方法も、心地よいと感じる形も、それぞれ違っていいのだと思いましたし、
時に「こうした方が良いのでは?」と思うことも、それは私の意見で合って、
お子さんとお母さんの笑顔があることが一番大切なことなのだと実感いたしました。
おもちゃの役割と色の取り入れ方について
お子さんが小さいうちは自分でおもちゃを選ぶことは難しいですよね。
だからこそ、保護者の方々は「子どもにとって良いものを選んであげたい」と思うはずです。
ですが、大切なのは 「良いおもちゃ」を買うことではなく、
お母さんとお子さんが気持ちよく過ごし、良い経験ができること。
おもちゃは、その延長線上にあるものだと考えるようになりました。
例えば、積み木は、色がくすみカラーであっても、
手触りや形の不思議さ・積んだり壊したりする経験などたくさんの刺激を子どもに与えてくれます。
逆に色の刺激も経験してほしいと思うことについては、
お母さんの生活の形を大切にしながら、お部屋に置きっぱなしはちょっとな…と思うことがあれば、
絵本棚にしまえるカラフルな絵本で補うこともできるのかな?と感じました。
保育園でも色のはっきりした絵本を選んで読んであげることもあり、
「赤だね~」などと繰り返し色の名前などを一緒に言葉にしたり、
絵本の中の色とお子さんの服の色が一緒であれば「一緒だね~」などと一緒であることを小さいながらに共感しあったりしてきました。
保育園によっては遊ぶ部屋とゆったり過ごす空間などがコーナーごとに分かれている場所もあり、
ゆったり過ごすコーナーはなるべく色を置かずに子どもたちが落ち着いて過ごすことができるように工夫している場所も研修などで見て参りました。
それぞれに良さがあるのだと私もとても勉強になったことがあります。
お母さん側の居心地の良さも大切なこと
そして保育士として個人的におもう何よりも大事なことは、
「お母さん自身が気持ちよく過ごせること」です。
自分の好きな空間、好きなものが、お子さまのためを思うがためいつのまにか我慢ばかりになると、どうしても心が疲れてしまうことがあります。
お母さんが心地よい空間で過ごしていると、その安心感や落ち着きは必ずお子さんにも伝わるのではないかと思いました。
きれいに整ったスッキリしたお部屋は、実は子どもにとっても「わかりやすい」「落ち着ける」環境でもあるように感じます。
おもちゃを少なくすることは片付けもしやすく、「自分でできた」「きれいになった!」という達成感にもつながりやすい場合も考えられます。
私自身は片付けが苦手なのでなるべく物を増やさないように気を付けていますが、なんともうまくいかず…
それでも私も親として子どもと一緒に自分にとっていい環境、過ごしやすい環境で過ごしたいです。
最後に
「好きな部屋(空間)で子育てをすること」が時に「子どもの為になっている?」「親のわがまま?」などと感じてしまうこともあるかもしれませんが、どうかご自身を責めないでください。
お母さんが心地よく過ごせる環境は、お子さんにとっても良い環境でもあります。
迷いながらも、お子さんのために環境を考えておられるその姿勢こそ、すでに素晴らしい育児をされているのだと感じました。
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