子どもの「失敗」を恐れない心を育てたい!でも心に余裕ある育児ができずイライラします【お悩み相談室】
今回は、何でも自分でやりたがるお子さんの自立心を尊重したいけれど、失敗にイライラしてしまう自分に自己嫌悪を感じている30代主婦の方からのご相談です。
「笑顔で見守らなきゃ」という理想を手放し、ママの心を守りながらお子さんの意欲を育む具体的な考え方や工夫について保育士がアドバイスします。
うちの子は何でもやりたがる子です。「〇〇くんがやる!」と言ってきかず、牛乳の入ったコップを自分の席にもっていこうとします。
させてあげなきゃと思い、心の余裕がない中でじっと見守ります。牛乳はこぼされたらだいぶつらいと思いながら…。
だいぶ上手に運べるようになりましたが、こぼすことも。
失敗した時に怒らず、「こぼれちゃったね。次はどうしたらいいかな?」と笑顔で言うといいとYouTubeで見ましたが、現実はそうもいかず…。
高確率で「もぅっ!」と怒ってしまうか、無言で般若のような顔になっています。
失敗を恐れずチャレンジする子に育ってほしいと思いますが、まだ私の準備が整っていないようです。どうしたら笑顔で見守れるようになるでしょうか。
(30代、女性、ハンドルネーム:nojiko、職種:主婦)
目次
最初に
「やりたい!」と思う気持ちは、子どもにとってとても大切な力ですよね。
保育の現場でも子どもたちの主体性を育てるために、様々な環境や関わりを日々学び実践しています。
保護者の方も、お子さんがやりたい!と思うことは、
できるだけ挑戦させてあげたい、笑顔で見守りたい。
失敗しても責めずに、「次はどうしたらいいかな?」と声をかけたい。
そんなふうに考えていることは自然だと感じます。
でも、毎日がそういう見守りでいることはとても難しいですよね。
保育士が感じる、見守りよりも大切な「援助のタイミング」
個人的に保育士として子どもたちを見ていると、
ただ「やらせるだけ」では育ちにくい部分もあると感じることがあります。
保育の中でも大切にしているのが、
「必要な援助(手伝うタイミング)」です。
子どもは失敗から学ぶこともたくさんありますし、やってみたいことに思い切り取り組める環境はとても大事で魅力的です。
でもお子さんによっては、失敗が続きすぎると、やる気が下がってしまうこともあるように感じます。
中には、ただ遊んで終わってしまうこともあり、
必ずしも全てが学びやチャレンジにつながるわけではないように感じます。
それ自体は、子どもたちが感じ取ることなので、もちろん問題ではありませんが、
失敗ばかりが続かないように、
取り組むタイミングや年齢を見極めることも、時には大切だと保育の中で学んできました。
内容や年齢によっては、物を大事にする気持ちや、優しく接する気持ちも同時に育ってほしく、チャレンジするタイミングや回数の調節、どうして何度もできないのかなどを時に話して一緒に納得する機会を作ることがあります。
ママの余裕がある時が最高の挑戦日。「待つ・我慢する」ことも大切な学び
ただ、お家では保護者の方が見守る中で、
・環境的に難しいこと
・時間や心の余裕がないタイミング
もありますよね。
それは「やりたい気持ちを止めている」のではなく、
「できるタイミングで、安心して挑戦させてあげたい」というママの判断です。
「私のせいで、やりたいことを我慢させている」そう思わないでいただきたいです。
それよりも、
「私がしっかりフォローできるときに、思いっきりやらせてあげたい」
そんな気持ちでいてほしいなと思います。
・できること
・まだ難しいこと
を知ることも、子どもにとって大切な学びです。
待つことや我慢する経験もこれから生きていく中で必ず役に立っていきます。
代わりできることの提案で「やりたい力」を伸ばそう
チャレンジする機会を奪っているのではなく、代わりにできることを考えてみてください。
例えば…牛乳を自分で注いで飲みたいけど、見守ることが難しい場合は
– お子さん用にあらかじめ少ない量を別容器にうつしてあげる(こぼす量も限られます)
– 「牛乳はママがやるからこっちお願いしてもいい?やってくれたらすごく助かるんだけど…」と声を掛けて、
子どもが興味をもちやすいように、ペンなどでキャラクターを描いたペットボトルに水を入れてコップに注いでもらう(水の方がこぼしても、少しだけ掃除が楽だったりしますよね)
– 花に水をあげてもらう
などと、代替えしてもいいかもしれません。
最後に
やりたいことをやらせることはもちろん大切ですが、
言葉でのやり取りや、約束、順番などを通して学ぶこともたくさんあります。
できる環境・できるタイミングでの小さな積み重ねが、
子どもの「やってみたい力」をしっかり育てていきます。
日々一生懸命向き合われている保護者の方にとって「私にもやりやすい方法」でお子さんとのチャレンジの時間を少しずつ工夫して作っていただきたいです。
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