登園拒否や小一の壁、飾らない等身大の悩みを発信する、3児ママ・愛田あいさんの前向きになれる秘訣【体験談インタビュー】
今回は、育児中のモヤモヤやリアルな悩みをイラストにして発信し、多くのママたちから共感を集めている愛田あいさんにインタビューをしました。子どもの「登園拒否」や「小1の壁」など、どのママも直面する壁をどのように乗り越え、前向きなメッセージを紡ぎ出しているのでしょうか。
ご自身の経験から生まれたポジティブな育児の秘訣や、等身大のリフレッシュ方法まで、たっぷりとお話を伺いました。
目次
育休中の焦りから始まったイラスト投稿。共感を集めた「リアルな悩み」
――愛田さんが漫画を描き始めたきっかけを教えてください
育休中の「何かやらなきゃ」という焦りから、ふと手にしたタブレットで、昔好きだったイラストを再開したことがきっかけです。
私は元々イラストを描くことが好きでした。2人目の育休中に、たまたま安売りしていたタブレットを購入し、久しぶりに付属のお絵描き機能で絵を描いて遊び始めました。
当時はInstagramでの発信が流行していて、私自身も見る側として楽しんでいました。そんな中で、「自分も発信する側になれるかもしれない」と思うようになり、趣味の延長として漫画を投稿し始めました。
最初から投稿内容を決めていたわけではありません。日々の出来事をありのままに発信していく中で、キラキラした内容ではなく、「今日は何もできなかった」といったリアルな悩みに多くの共感が集まるようになりました。
例えば、
「保育園からの呼び出し電話がつらかった」
「体調不良の子どもよりも仕事を優先してしまった」
「2人目、3人目が欲しいけれど、自分のキャパシティに不安がある」
といった、多くの人が心の中で抱えるモヤモヤを言語化した内容です。
そうした投稿には「分かる!」という声が数多く寄せられました。私自身も、「同じように悩んでいる人がいるんだ」と救われた気持ちになり、その経験が今の活動につながっています。
登園拒否に小1の壁。「私のせいかも」という自責を手放し、育児を楽しめるようになるまで
――リアルな悩みを投稿される中で、ご自身も数々の壁にぶつかってこられたと思います。先の見えない悩みの渦中にいた当時、どのように向き合われていたのでしょうか
長男の登園拒否や「小1の壁」など、様々な壁に直面して、そのたびに悩みました。
長男の保育園時代は、年長まで登園拒否に悩まされました。
行かせるのが正解なのか、休ませるのが正解なのか分からず、毎日答えのない問いを抱いていたように思います。時には強引に子どもを連れて行き、会社に向かう道中で「やっちゃったな」と激しく落ち込むこともありました。
当時は1日1日を手探りで乗り切る自転車操業のような毎日でした。どうにかもがき続けるうちに、気づけばその時期が終わっていたというのが正直な感覚です。



愛田あいさんインスタグラム<登園拒否の日々>より引用
子どもが成長して小学校に入ると、今度は「小1の壁」にぶつかりました。
家庭ごとの価値観や環境の違いが急に見えるようになり、とても戸惑ったのを覚えています。保育園時代のように先生と毎日話す機会は少なくなり、子どもが誰と遊んでいるのかも見えにくくなりました。
親の手を離れることが増える一方で、どこまで介入すべきなのか、どこから手を離すべきなのかという心理戦のような、精神的に消耗する日々が続きました。
――現在も3人の子育て真っ最中ですが、こうした数々の壁を経験して、ご自身の心境に変化はありましたか
1人目の時は比較対象がいなかったため、「私の育て方が悪いからだ」と自分を責めて悩みを深めていました。しかし、現在3人を育てる中で、子どもはそれぞれ生まれ持った性格や個性が違うのだということに気づきました。
「全てを私が背負う必要はない」
「自分がママに向いていないわけではない」
と思えるようになったのです。
自分を責めるのをやめてからは、悩みがあっても目の前の出来事に集中して向き合えるようになりました。今では「子育てをしている自分の人生って楽しいな」と心から思えるようになっています。
正解を示さないからこそ伝わる。過去の「頑張っていた自分」へのメッセージ
――いつも前向きで温かい発信をされている愛田さん。そのポジティブの源を知りたいです
私自身、実はすごく心配性で、育児中も「なんとかなるさ」なんて余裕を持てるタイプではありません。
それでも「投稿を見ると前向きになれます」と言っていただけるのは、私が「こうすれば解決しますよ」という正解を誰かに示していないからかもしれません。専門的な知識もないので、「こんなことがあって大変だったけど、きっとみんなもそうだよ」という、等身大の経験と思いをそのまま発信しています。
また、「完璧なお母さんじゃないけれど、家族のことは大好き」という姿を見せることで、「完璧じゃなくても大丈夫なんだ」と感じてもらえたら嬉しいなと思っています。
実は投稿に乗せているのは、1人目の育児の時に、すごく頑張っていたのにそんな自分をちっとも認めてあげられなかった「過去の私」にかけてあげたい言葉ばかりなんです。
誰に向けているのか分からない言葉だと薄っぺらくなってしまいますが、過去の自分に向けた嘘のない本心だからこそ、同じように頑張る読者の皆さんに響いているのだと思います。
その結果として、「みんなそうなら大丈夫かも」と、皆さんご自身の力で前向きな気持ちに転換してくださっているのかなと嬉しく思っています。
「お母さんとしてダメ」なんてことはない。完璧じゃなくても愛情にあふれるママたちへ
――今まさに先の見えない悩みの渦中にいるママへメッセージをお願いします
どうか自分のことを「ダメだ」なんて責めないでください。
SNSを見ると周りのお母さんがキラキラして見えたり、「怒らないお母さん」が100点で、怒ってしまった自分を減点してしまったりすること、ありますよね。
でも、日々の行動を反省することと、「お母さんとして自分がダメ」というのは全く別の話です。
完璧じゃなくても、子どもや家族を大事だと思って選択している時点で、間違いなく愛情にあふれています。




愛田あいさんインスタグラム<私に厳しい人の正体>より引用
――ありがとうございます。今後は新たな挑戦もされるようですね
はい、新たにブログを開設しました!(愛田あいの今日も整いません)
これまで子育ての話を中心にしてきましたが、私自身が40代に突入し、
「すごく不調というわけじゃないけど、なんだか疲れる」
「かかとがいつもカサカサしている」
といった、「もうピチピチじゃないな」と感じる部分がすごく出てきたのです(笑)
フォロワーさんからも「そういう日常も気になる」というお声をいただいていたので、「サンダルを履きたいのに、かかとが……」といった、育児とはまた違う「分かる!」でみんなと盛り上がれる場所を作りたくて、ブログをスタートさせました!
一方で、これまでずっと発信してきた子育ての葛藤や気づきについても、もちろん描き続けていきます。もっとたくさんの方が、前向きに子育てや「ママになった人生」を楽しめるようになってほしくて、現在は本の出版を目標に活動しています。
いつか書店で「愛田あい」という名前を見かけたら、「あ、あの記事の!」と思い出してくださいね(笑)
毎日の小さなご褒美。自分を満たすための「ちょっとした出費と時間」
――最後に、愛田さんのリフレッシュ方法を教えてください
日常の中で、自分を満たすための「ちょっとした出費と時間」を惜しまないことです。
最近は、夜にできた自分の時間で、サブスクのドラマを見て楽しんでいます。
また、ドラッグストアで100円ほどの1回限りのシャンプーを何種類も買ってみたり、少し高めの厚切りポテトチップスを買ったりと、自分への少額なお金を惜しまないようにしています。
あとは、お花屋さんで2000円ほどのボリュームのあるお花を買って飾るようにもなりました。水を替えるといった行動が、丁寧に生活している気分にさせてくれて、とても心が満たされます。
取材を終えて
愛田さんの、ご自身の悩みや過去の葛藤を隠さず、等身大の言葉で語ってくださる飾らないお人柄がとても印象的でした。
この記事を読んでいるママの中にも、
「周りのママがキラキラして見えて焦ってしまう」
「つい怒ってしまい、自分はダメな母親だと落ち込んでしまう」
という方がいらっしゃるのではないでしょうか。
愛田さんも、かつては同じような思いを抱えていました。
お子さんの登園拒否や「小1の壁」に直面したときは、「自分の育て方が悪いからだ」とご自身を責め、ひとりで悩みを深めてしまっていた時期があったといいます。
そんな日々の中で、SNSを通して等身大のモヤモヤを打ち明けたことが、愛田さんにとって大きな転機となりました。
そこには「私も同じだよ」と共感してくれるたくさんのママたちがいて、「みんな同じように悩んでいるんだ」と気づけたことで、ご自身も孤独から救われたそうです。
「完璧じゃなくても、子どもや家族を大事に思っている時点で間違いなく愛している」というご自身の経験からの気づきが、今の温かく前向きなメッセージに繋がっているのだと感じました。
理想通りにいかず「やっちゃったな」と苦しくなったときは、どうかご自身を減点しないでくださいね。
知ってハレばれには、日々の生活で感じる子育てのモヤモヤはもちろん、お子さんの成長や発達に伴う新たな壁、小学生ならではの悩みと向き合い、前を向いて進もうとする「お悩み相談」がたくさん集まっています。
一生懸命な毎日の中で、この記事が肩の力を抜くきっかけになれば嬉しいです。
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#小学生育児
#子どもの発達・成長
(取材:2026年6月)
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