手やひざが朝だけこわばる…更年期の関節痛?別の病気?【お悩み相談室】
今回は、朝起きたときに手の指やひざがこわばる症状に悩んでいる50代女性からのご相談です。
症状は数分で改善するものの、ネットで調べて不安になってきたため、受診の目安や日常生活でできることについて知りたいようです。
更年期の関節痛の仕組みや病気との見分け方、セルフケアについて助産師がお答えします。
ここ最近、朝起きたときに手の指やひざがこわばるようになってきました。
数分で動くようになるのですが、以前はこんなことなかったのでちょっと心配です。
仕事や家事にも支障が出るほどではないけれど、これって更年期の影響なんでしょうか?
ネットで調べると色々出てきて余計に不安になってしまい、まだ病院に行くほどじゃないし…と
ためらってしまいます。
同じような人はどうしているのか、日常生活でできることがあれば知りたいです。
(50代、女性、ハンドルネーム:こはる、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
朝起きたときに、手の指やひざがこわばるような感覚が出てきたのですね。
数分で動くようになるとはいえ、数分で動くようになるとはいえ、以前はなかった症状が出ると「もしかして何かの病気?」と不安になりますよね。
痛みが強いわけではなくても、体に変化を感じると、どう対応していいのか戸惑う方はとても多いです。
インターネットで調べると、色々な情報が出てくるので、読むほどに不安が募ってしまうこともありますね。
「病院に行くほどでもないけれど、このまま様子を見て大丈夫なのか」と迷う気持ちも、当然だと思います。
同じように、40代から50代にかけて体のあちこちに「ちょっとした違和感」を感じる方は少なくありません。
朝のこわばりとどう付き合っていくか
今の段階では、「こわばりの原因を見極めて、必要に応じて対処する」という視点で考えていけるとよいかもしれませんね。
朝のこわばりは更年期のホルモン変化によっても起こりますし、加齢による関節や筋肉の硬さ、血流の変化による一時的な症状のこともあるのかもしれません。
ただ、もし痛みや腫れを伴ったり、こわばりが長く続くようなら、関節リウマチなど炎症性の病気の可能性もあるため、早めに医療機関で相談することが大切です。
まずは、「更年期の変化によるものか、別の原因によるものか」を知ることが、ご自身の安心につながると思います。
そのために、症状が出るタイミングや持続時間、関節の腫れや痛みの有無を、簡単にメモしておくのもおすすめです。
変化の記録があると、後で医療機関を受診する際にも参考になります。
また、日常生活では、朝のこわばりを和らげるために、起きたあとすぐに手を温めたり、軽く指や膝を動かしてみるなど、体を「温めながらほぐす」習慣を持つと楽になる方も多いですよ。
ストレッチや手指のグーパー運動など、決して無理のない範囲で血流を促すこともよいでしょう。
更年期と関節のこわばりの関係
更年期は、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が急に減少し、骨や関節、筋肉、血流などにもさまざまな影響が出やすくなると言われています。
特にエストロゲンには関節や軟骨を守る作用があるため、減少によって関節のこわばりや軽い痛みを感じることがあります(※)。
これは「更年期症状の一部」として起こることも多いです。
ただし、似たような症状でも、関節リウマチのような自己免疫疾患でも「朝のこわばり」が現れることがあります。
更年期の影響と区別がつきにくいため、こわばりが1時間以上続く、関節が赤く腫れる、痛みが強くなるといった場合は、整形外科や内科、リウマチ専門医などに一度相談されるのもいいと思います。
血液検査で炎症の有無を調べられますし、早期であれば治療によって進行を防ぐことにつながりますよ。
日常生活でできるセルフケア
日常生活では、体を冷やさないことが大切です。
特に朝は関節が冷えて動きづらくなっているため、起床後に手をぬるま湯につけて温めたり、手袋やひざ掛けなどで保温するのも効果的です。
軽いストレッチやウォーキングなど、無理のない範囲の運動も血行を促し、関節の柔軟性を保つ助けになります。
また、バランスの取れた食事、特にカルシウムやビタミンD、たんぱく質をしっかり摂ることも大事です。
最後に
不安な気持ちが大きいときは、「病気かもしれない」と思うより、「今の体の変化を知って、自分でできるケアを始めてみよう」と気持ちを切り替えるのも良いと思います。
ご自身の体に敏感でいられるのはとても良いことだと思います。
少しずつでも「どう付き合っていくか」を見つけながら、素敵な毎日を過ごせますように願っています。
<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています
公益社団法人 日本産科婦人科医会
▶更年期:
https://www.jaog.or.jp/qa/menopause/
一般社団法人 日本女性医学学会
▶よくある女性の病気 関節痛:
https://www.jmwh.jp/n-yokuaru17-kansetu.html
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