指のこわばりが辛い…ケアの方法を教えて【お悩み相談室】

更年期
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今回は、更年期に入り指のこわばりを強く感じ、仕事にも支障がでてしまっている50代女性からのご相談です。
友人へ相談しても「年齢のせい」と軽く返されてしまい、相談できないとのことです。

指のこわばりのメカニズム、向き合い方、そしてセルフケアについて助産師がお答えします。

ここ数年、更年期に入ってから体のあちこちに細かい不調が出ています。

その中でも特につらいのが「指のこわばり」で、朝起きて手を開こうとすると関節がかたまったように動かしにくく、家事や仕事の準備に時間がかかってしまいます。
仕事で品出しをするときや、お客さまに商品を渡すときもスムーズに動かせないのが気になり、恥ずかしい気持ちになることもあります。友人に話すと「年齢のせいじゃない?」と軽く言われてしまい、それ以上は相談できませんでした。

お風呂で手を温めたりマッサージをしても、その場しのぎにしかならず、不安が残ります。
毎日がんばっているのに体がついてこないようで、気持ちまで落ち込みます。
同じように感じている方はどうしているのか知りたいです。

(50代、女性、ハンドルネーム:ゆきんこ、職種:販売・サービス)


最初に

更年期に入ってから、指のこわばりが特につらく、朝の動きや家事・お仕事に影響してしまっているのですね。
思うように手が開かないと、急ぎたい朝にも余裕がなくなりますし、仕事の場面でスムーズに動かせないと恥ずかしさや不安にもつながるということ、理解できます。
さらに、まわりから「年齢のせい」などと軽く言われてしまうと、気持ちを受け止めてもらえなかったようで、余計に心細くなってしまうのではないでしょうか

「今後の安心のため」に原因や背景を知る

指のこわばりは、毎日の生活に直結するつらさですから、原因背景を知ることで「どうケアすれば楽になるのか」という道筋が見えやすくなるかもしれませんね。

更年期の身体の変化で起きやすい症状ではありますが、それだけが理由とは限らないため、「これは更年期だから仕方ない」とひとまとめにせず、あなたにとってのこわばりがどんなタイプなのか知っていくことは、今後の安心にもつながるかと思います。

また、ご自身の生活の中で無理なく続けられるケアの方法や、医療の力を借りるタイミングを押さえておけると、気持ちの負担も少し軽くなると思います。

「こういう状態になれたらいいな」という理想、
例えば朝のこわばりが今より短くなることや、仕事の時に手がスッと動くこと…

そんな未来につながるための選択肢を、次の章で少し詳しくお伝えしていきますね。

まずは受診して状態を見極める

更年期に入る頃、エストロゲンの低下によって関節周りの滑りが悪くなり、腱鞘炎のような症状やこわばりが出ることがあります。
ただ、実は同じ時期に発症しやすい「関節リウマチ」など、別の病気が隠れていることもあります
そのため、日常生活に支障が出ている今の段階で、一度受診されることはとても大切です
「年齢のせい」ではなく、しっかり状態を見極めてもらうことで、ご自身にあった楽になる方法を選びやすくなります。

治療方法

更年期の治療として、婦人科や更年期外来で一般的に行われる治療には、いくつか選択肢があります。

1.ホルモン補充療法(HRT)

不足しているエストロゲンを補い、更年期の症状を軽くします。
関節の不調が改善する方もいます。
ただし、乳がんや血栓症の既往がある場合は慎重な判断が必要です。

2.漢方療法

加味逍遙散、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散などが更年期のこわばり・冷え・気分の揺れに使われることがあります。
西洋薬に比べて作用が穏やかで続けやすい方もいます。

3.ビタミンD・カルシウム補給、骨・関節のサポート 

骨粗しょう症の予防目的で行われることが多いですが、関節痛が軽くなるケースもあります。

4.痛みが強い場合の整形外科的治療

 消炎鎮痛薬、湿布、局所ステロイド注射などを組み合わせ、炎症を抑える治療が行われることもあります。


他にも、今やっていらっしゃるような温罨法を取り入れる方法もありますが、どれが合うかは人により違うため、受診して原因を確認しながら、いくつかの方法を組み合わせていくのがおすすめですよ。
「これで大丈夫」という道が見えると、気持ちが軽くなる方も多いです。

最後に

すでに日常生活に支障のでるほどの症状がでていますので、ひとりで耐え続けなくても大丈夫です。
専門家に相談してみるという少しの勇気が必要ではありますが、今のつらさが大きく変わることがありますので、ぜひ頼ってみてくださいね。



<参考文献・出典>

一般社団法人女性医学学会
▶「手のしびれ・こわばり」:https://www.jmwh.jp/n-yokuaru7-teashi.html


<本記事の回答者>

助産師として大学病院や自治体など多様な現場で経験を積み、妊娠・出産・育児から更年期まで、女性のライフステージ全体をサポートしています。誰にも相談しづらいお悩みも、どうぞお気軽にご相談ください。


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