更年期のほてり改善にビタミンEは効く?【お悩み相談室】
今回は、更年期に入り、ほてりや手足の冷え、疲れやすさなどの不調に悩む50代女性からのご相談です。
ビタミンEが更年期症状にどのように関係するのか知りたいものの、情報が多く迷いがあるようです。
ビタミンEの効果や摂取方法などを、管理栄養士が丁寧に解説します。
更年期に入ってから、ほてりや手足の冷え、疲れやすさを感じるようになりました。
日によって調子の差があり、強く出るときは家事や外出もおっくうになります。
最近、友人との会話や雑誌で「更年期にはビタミンEがいい」という話をよく聞くようになって、気になっています。血行を良くするとか、ホルモンバランスに関係すると聞きましたが、実際どんな症状に向いているのかよく分かりません。
食事で意識した方がいいのか、サプリで補う人が多いのか、続けると変化を感じるものなのかも知りたいです。
(50代、女性、ハンドルネーム:むーむー、職種:主婦)
最初に
こんにちは。更年期に入ってから、ほてりや手足の冷え、疲れやすさを感じやすくなっていらっしゃるのですね。
日によっても調子の差があるとバランスをとるのも大変ですよね。
また、症状が強く出る時は家事や外出がおっくうになるくらいなので日常生活にも支障が出ている状態と伺えます。
「更年期にはビタミンEがいい」という話を聞くようになり実際どんな症状に向いているのかわからない為、これから更年期の症状が少しでも軽くなるのであれば日々の生活に取り入れていきたい栄養素ですよね。
そこで今回は、食事で意識した方が良いのか、サプリメントで補う人が多いのか、続けると変化を感じるものなのかといったお悩みに回答していきたいと思います。
更年期症状の原因とは
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することにより起こる症状のことをさします。
ホルモンバランスが悪くなり、ホルモンを分泌する自律神経も乱れやすくなります。
この自律神経失調症のような症状がいわゆる更年期症状です。
実際、ビタミンEは更年期に効くの?
更年期症状であるホットフラッシュ(のぼせ)に対してビタミンEが有効と示す臨床研究は複数存在しています。
ですが、これを確証させるためにはまだ、より多くのデータが必要なのが現状です。
また、症状の程度や体質などによっても違ってくるため症状改善には個人差があることも考えられます。
ビタミンEのはたらき
ビタミンEの働きはおもに3つに分類されます。
1. 抗酸化作用・・・老化予防につながる
2. 血管拡張・・・末梢の血管を拡張させる作用
3. 生殖機能維持・・・性ホルモンの分泌調整に関わる
ビタミンEを多く含む食材
植物油・アーモンド・かぼちゃ・サーモンなど
効率的な摂取方法
- 脂溶性ビタミンといって油と一緒に摂ることで吸収率アップ
- 酸化しやすいためビタミンCと一緒にとることで抗酸化作用が持続しやすくなる
例)みかん・りんごなどの果物やブロッコリー・パプリカなどのお野菜と一緒に食べる。
サプリメントの位置づけとしては、食事で補いきれないものに関してプラスで補っていくものです。
ビタミンEは食事で不足しにくい栄養素であるため、まずはお食事で上記のような食材を効率的に取り入れてみるのはいかがでしょうか。
また、食材からとれる栄養素はお薬ではない為、即効性はありません。
少なくとも1か月は続けてみられることをおすすめ致します。
最後に
更年期症状は「エストロゲン」という女性ホルモンが急激に減少することが原因で、冷えのぼせや疲労感といった症状を感じることがあります。
ビタミンEが更年期症状に効くのかどうかは、もう少し検証の必要性がありますが、抗酸化作用や血流改善といった働きもあり、一度試されてみても損はないかと思います。
また、ストレス自体も血流を悪くしてしまうため、好きなことをして過ごすなど忙しい毎日の中でもリラクゼーションできる時間をとりつつ、つらい症状が少しでも緩和できれば幸いです。
<参考文献・出典>
National Library of Medicine(NLM:米国国立医学図書館)
▶The Effect of Vitamin E Supplementation in Postmenopausal Women—A Systematic Review:https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9824658/
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