48歳、夜中に何度も目が覚めます。医者に薦められた睡眠薬を飲むべきか躊躇しています…【薬剤師監修:お悩み相談室】

更年期
公開日:
記事をシェア

今回は、48歳を過ぎて夜中に何度も目が覚める不眠に悩む女性からのご相談です。更年期特有の症状と自覚し温活などを試すも改善せず、医師に勧められた睡眠薬は依存性が怖くて躊躇されています。

不眠を我慢し続けないこと、様々な種類の睡眠薬や治療法があることを薬剤師が詳しく解説します。

48歳を過ぎた頃から、夜中に何度も目が覚めてしまい、そこから朝まで眠れないという不眠の症状に悩まされています。年齢的にも周囲から「更年期の始まりじゃない?」と言われることが多く、ホルモンの変化のせいなのかなと感じています。
少しでも睡眠の質を上げたくて、夜はぬるめのお風呂に浸かって体を温めたり、寝る前にハーブティーを飲んだりしていますが、夜中に目が覚めてしまう状況は変わりません。

婦人科の先生からは、辛いなら無理をせず睡眠薬を使ってみるのも一つの手だと言われました。ですが、ネットで調べると薬の依存性についての書き込みをよく見かけるため、一度飲み始めると癖になって手放せなくなるのではないかと躊躇しています。
まずは漢方やサプリなどから試すべきか、アドバイスをいただけると嬉しいです。

(40代、女性、ハンドルネーム:太鼓の素人、職種:医療・介護・福祉)


最初に

年齢を重ねる中で、以前とは違う体の変化を感じることはありますよね。
特に睡眠は、少しの変化でも日中の体調や気持ちに影響しやすく、「しっかり休めていない」と感じる日が続くと、大きな負担になってしまいます。

今回ご相談いただいた方も、夜中に目が覚めてしまう状態に対して、入浴やハーブティーなど、ご自身でできる工夫を取り入れていらっしゃいました。
それでも改善がみられないと、「他にできることはあるのかな」「薬を使った方がよいのかな」と悩まれるのは自然なことだと思います。
また、更年期の時期はホルモンバランスの変化によって体調が揺らぎやすく、「今の不調も年齢によるものなのかもしれない」と感じる方も少なくありません。

一方で、睡眠薬については「依存してしまったらどうしよう」と不安を感じる方も多く、必要性を感じながらも使用をためらってしまうことがありますよね。
今回は、更年期世代の不眠について、女性ホルモンとの関係や睡眠薬・漢方薬などの選択肢についてお伝えします。

大切なのは、不眠を我慢し続けないこと

まずは、「眠れない状態を我慢し続けないこと」が大切かもしれません。

不眠が続くと、日中の疲れや集中力の低下だけでなく、気分の落ち込みや不安感につながることもあります。
そのため、生活習慣の見直しだけで改善が難しい場合には、原因や症状に合わせて治療方法を検討できるとよいでしょう。

「できれば薬に頼りたくない」と感じるお気持ちは自然なことです。
その場合は、体質や症状に合わせて漢方薬を検討することも一つの方法です。

また、サプリメントについても、栄養素の不足を補う目的で役立つ場合があります。
ただし、更年期によるホルモン変化が関係している不眠の場合、漢方薬やサプリメントだけでは十分な改善が得られないこともあります。
ほてりや発汗などの更年期症状を伴う場合には、女性ホルモン補充療法(HRT)が選択肢になることもあります。

また、睡眠薬についても「一度飲み始めたら手放せなくなるもの」と決めつける必要はありません。
種類や使い方を選びながら、不眠による負担を減らすために活用する方法もあります。
大切なのは、薬を使うか使わないかだけで考えるのではなく、現在の症状や生活への影響を踏まえて、ご自身に合った方法を探していくことです。

医師と相談しながら検討する

更年期の時期には、女性ホルモンであるエストロゲンが徐々に減少します。
エストロゲンは、体温調節や自律神経のバランスだけでなく、セロトニンやノルアドレナリンなど、睡眠や気分に関わる神経伝達物質の働きにも影響すると考えられています。
そのため、エストロゲンの低下によって、夜中に目が覚める、眠りが浅くなるなどの不眠症状が出る方もいます。

このような場合、ほてりや発汗、気分の変化など更年期症状を伴っている場合には、HRTによって症状の改善が期待できることがあります。
ただし、HRTはすべての方に適しているわけではないため、婦人科で体の状態を確認しながら検討することが大切です。

また、「睡眠薬は依存が怖い」という不安を持つ方も多いですが、睡眠薬にはさまざまな種類があります。
中には長期間の使用で注意が必要なものもありますが、医師と相談しながら症状や使用期間を考慮して適切に使用することで、不眠による負担を減らすことにつながります。

漢方薬についても、更年期に伴う不眠で検討されることがあります。
ただし、漢方薬は不眠であれば誰にでも同じものを使うというわけではなく、ほてり、冷え、不安感、疲れやすさなど、体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。

すでに婦人科へ相談されているとのことですので、現在の不眠が更年期による変化と関係しているのか、HRTや睡眠に対する治療など、どのような方法がご自身に合っているのかを医師と相談しながら検討してみるとよいでしょう。

最後に

眠れない日が続くことは、心身の大きな負担になります。
これまでご自身で工夫されてきたことも大切にしながら、つらい時は無理に我慢せず、少しでも心地よく過ごせる方法を見つけていってくださいね。

この記事の回答者

北里大学薬学部卒業後、総合病院産科病棟で勤務した経験をもとに、主に妊活~授乳期にかけての薬の飲み合わせやお子さんの予防接種についてのご相談を専門にしています。私たちの日常のそばにある薬だからこそ、正しく使っていただきたい、そんな思いで回答しております。薬について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。


専門家がこたえます!お悩み募集中です

「知ってハレばれ お悩み相談室」にお悩みをお寄せください。

毎月ピックアップさせていただいたお悩みとその回答を、「知ってハレばれ お悩み相談室」の記事で公開いたします。下記のフォームからお悩みをお寄せください(匿名でお寄せいただけます)。

記事をシェア
あなたのお悩みを募集中。

あわせて読みたい

トップ > 更年期 > 48歳、夜中に何度も目が覚めます。医者に薦められた睡眠薬を飲むべきか躊躇しています…【薬剤師監修:お悩み相談室】