生理前は無気力で布団から出られない私…テレビ育児への罪悪感がたまります【お悩み相談室】

生理前になると強い眠気やイライラ、無気力感に襲われ、3歳のお子さんとの関わりがつらく感じてしまうという30代女性からのご相談です。普段は絵本を読んだり一緒に遊んだりしているけれど、その時期だけは何も手につかず、テレビに頼ってしまう自分に罪悪感を抱いているそうです。
テレビとの付き合い方や、休息と育児のバランスについて、保育士がお答えします。
生理前の不調で育児がつらく感じてしまいます。3歳の子どもがいますが、生理前はイライラや無気力がひどく、頭痛や強い眠気もあって何も手につかなくなります。普段は絵本を読んだり一緒に遊んだりできるのに、その時期はどうしても布団から出られず、子どもには何時間もテレビを見せてしまい、罪悪感で泣けてきます。本当は病院に相談したほうがいいとは考えていますが病院に行く時間を子どもとの時間に当てたいと思い、通院していません。このような状態で、子どもとどう向き合えばいいのか悩んでいます。月に数日だけでもテレビに頼るのは、やはりよくないのでしょうか。同じような思いをされている方はいますか。皆さんどのようにされているのか気になります。
(30代、女性、ハンドルネーム:けいこ、職種:営業)
目次
最初に
毎日の育児本当にお疲れ様です。
生理前から生理が終わるまで、女性の体はホルモンバランスの変化にとても敏感に反応しますよね。心も体も揺らぎやすく、いつも通りにいかない日もあると思います。
ちょっとしたことで涙が出たり、イライラしたり、落ち込んでしまうこともあるのではないでしょうか。
通院もお子さんがいる時間は難しいし、家事や仕事の合間に行こうと思ってもなかなかタスクに追われてしまうと自分のことを後回しにしてしまうことが多いですよね。
それは、あなたが弱いとか、悪いことではないと思います。
不調があっていつものように上手にできない日に罪悪感をもってしまうのは、ちゃんと頑張って一生懸命育てているからこそです。
「テレビに頼る自分」を責めなくて大丈夫
「絵本を読んだり一緒に遊んだりできる」という文面から、いつもお子さんのことを一番に考えて、心地よく、愛情をたくさん感じて育ってほしいと思い関わっている様子が伝わります。
だからこそ、「自分の不調」で子どもを巻き添えにしてしまっているように感じてしまうのではないでしょうか。
不調がある際のお子様との関わり(テレビを見せてしまうこと)について
このように考えてほしいなと、お母さんを応援する保育士として心からお伝えしします。
それは「甘え」ではなく「回復」の為の選択をしている
テレビを見せているのはなぜなのか振り返ると、ママが楽をしたいからではなく、「子どもには楽しくご機嫌で過ごしてほしいに」という気持ちからではないでしょうか。
これはテレビに頼ってしまったというよりも、「私も子どもも安心して過ごせる方法を選んだ」そう考えてあげていいと思います。
今の辛さを子どもに当たらず、乗り越えようとしている
体調が悪いとき、特に生理中はイライラしやすく、ちょっとしたことで感情が爆発しやすくなっていることが考えられます。
一番避けたいのはそんな時に子どもに当たってしまうことなのではないでしょうか。
「自分がしっかりその時間に休むことができたら、回復が早まるかもしれない」
「回復が早まったら子どもと遊ぶ時間が増やせるかもしれない」と
本当は自分がどうしたいのか深堀してみると、テレビが救世主のように感じてくるかもしれません。
テレビと上手に付き合うためのヒント
それでもどうしても、気になってしまう場合は「ほんの少しだけ出来ること」を取り入れて調整してみてもいいかもしれません。
見る番組を選ぶ
ユーチューブなどはどんどん新しい動画にたどり着けるのでどうしても時間が長くなってしまうかもしれません。「この〇個を見たら一緒に遊ぼうか」とお母さんが休む時間と、動画の時間をしっかり決めておくと休むことにも罪悪感を持ちにくいかもしれません。
ママと子どもの自由時間だと意識してみる
お子様がテレビを楽しまれているのであれば、それぞれが好きなこと、やりたいことに集中できる自由時間として意識してとることも大事です。
時間を決めて、お互いに心地よい時間「ママ:休む時間」「子ども:テレビを楽しむ時間」
を過ごすことは、その後の関わりの時間がぐっと穏やかで楽しいものになっていくかもしれません。
最後に
「テレビに頼ってしまった」と落ち込んでしまうのは
自分よりもお子さんのことを本当に大切に思っているからこその「自分が子どもの為にできなかった」ことへの罪悪感です。
でも、その選択も実はママが子どものことを考えて「今、何ができるか」を考えて出した立派な愛情表現ではないのでしょうか。
辛いとき、苦しいとき、ちょっと休みたいとき、ママが自分を大切にすること、しっかり休むことは結果的に子どもにとっても優しい選択になっていくはずです。
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