ピルの処方内容が変わったら不正出血が…どうすればいい?【お悩み相談室】
今回は、生理が重いためピルを服用している20代女性からのご相談です。
服用する薬の錠数が増えたら、毎日不正出血するようになってしまい不安に感じているようです。
不正出血があった時の対応、病院への受診のタイミングについて薬剤師がお答えします。
生理が重く婦人科でピルを処方され、ジェミーナを3ヶ月服薬しています。前回の受診の際21錠タイプのものから28錠タイプのものに変えました。
現在2シート目に入ったところなのですが、ほんの少し出血か褐色のおりもののようなものが出るようになり、生理の出血とまではいきませんが毎日、不正出血するようになってしまいました。
飲み忘れなどはしておりませんし、性病の可能性は低いと思っています。
同じ薬でも21錠タイプと28錠タイプを切り替えると不正出血してしまうものなのでしょうか?
不正出血を放っておくと体に害などはありますか?
早めに受診したほうがいいでしょうか。教えてください。
(20代、女性、ハンドルネーム:ピル初心者、職種:専門職)
最初に
ピルをきちんと服用しているのに少量の出血や褐色のおりものが毎日続くと、不安になりますよね。
21錠タイプから28錠タイプに変えて2シート目に入ったところで起きているとのこと。
飲み忘れもなく、性感染症の心配も少ないと考えているとのことで、ご自身の体調や服薬管理にきちんと気を配っておられる様子が伝わります。
こうした症状は、日々の生活の中で頑張る方にとって少し心配になってしまうものです。
まずは、ここまで薬をきちんと管理してきたことや、自分の体に注意を向けていることを自分で認めてあげましょう。
不正出血が出た時の対応
不正出血が出たときは、まず落ち着いて体の状態を観察することが大切です。
量や色の変化、痛みの有無を確認しながら、「急に悪化したわけではないかもしれない」と知っておくと安心です。
出血が2週間以上続く場合や量が増える場合は、早めに婦人科で相談することを意識しましょう。
また、観察時のチェックポイントを短くメモしておくと受診時に役立ちます。
・出血が始まった日
・出血の色
・量の増減
・痛みや発熱の有無
・性行為の有無
これだけで診察がスムーズになりますよ。
ピルと不正出血の関係
低用量ピルは女性ホルモンの成分を含むホルモン剤で、月経をコントロールしたり、生理痛を軽くする目的で使用されます。
服用中に起こる不正出血は、一般的にホルモンバランスの変化によるものが多く、特に服用初期には子宮内膜がホルモンに慣れる過程で少量の出血が起きやすいことが知られています。
今回のケースでは、21錠タイプで安定していた方が28錠タイプに切り替えた後に新たに不正出血が出ています。
しかし、28錠タイプは21錠の実薬に7錠の偽薬(プラセボ)が加わっているだけで、有効成分やホルモン量は変わりません。
プラセボ自体が直接的に出血を引き起こすわけではありませんのでご安心くださいね。
※プラセボとは…
薬効成分は含まれていない錠剤のことで、28錠タイプは「毎日飲む習慣を崩さない」ための設計です。
そのため、単純にタイプ変更が原因とは考えにくく、おそらく体調や生活リズム、ストレスなどの微細な変化が影響している可能性があります。
また、性感染症や他の薬の影響も今回の状況では可能性が低いため、服薬方法を守っていれば大きな健康リスクは少ないと考えられます。
受診の目安
しかし、出血が長く続く、量が増える、腹痛や悪臭を伴う場合には、子宮や卵巣などの婦人科的トラブルが隠れていることもあります。
そのため、2週間以上不正出血が続く場合は早めに婦人科を受診することをおすすめします。
受診時には、先ほどのチェックポイント(出血の開始時期、量や色の変化、痛みの有無)を整理して伝えると診察がスムーズですよ。
受診で想定される検査は
・問診、内診
・(必要に応じて)超音波検査、性病検査、子宮頸部の細胞診 などです。
早めに受診すると必要な検査を受けることができ、安心につながります。
最後に
日常生活では、睡眠や食事、ストレスの管理など体調を整えることも大切です。
少量の出血があっても急を要することは少なく、まずは観察と生活の工夫を続けながら、必要に応じて専門家に相談することで安心感を持つことができますよ。
<参考文献・出典>
公益社団法人 日本産科婦人科学会
▶異常子宮出血と不正性器出血:https://www.jsog.or.jp/citizen/5710/
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