妊活中の生理前、情緒が不安定に…楽になる考え方を知りたい【お悩み相談室】
今回は、妊活を続ける中で生理前の情緒不安定が強まり、夫に当たってしまう自分に苦しむ30代女性からのご相談です。
PMSとの関係や気持ちの揺れをどう切り分ければよいのか分からず疲れを感じているようです。
公認心理師・臨床心理士が心のゆらぎとの向き合い方についてお答えします。
妊活を始めて1年になりますが、排卵日を意識すればするほど生理前の情緒不安定がつらくなってきました。イライラしたり、何もかも嫌になったり、涙が出たり…。
夫に当たってしまった後に自己嫌悪してしまいます。
調べるとPMSのせいかもしれないと思うのですが、妊活のこととどう切り分けて考えればいいのかわからないです。気持ちが上下する自分に疲れてしまっています。
なにか少しでもラクになる考え方や習慣があれば知りたいです。
(30代、女性、ハンドルネーム:こもれび、職種:営業)
目次
最初に
妊活を始めて1年。毎月の期待と落胆の波を1年間くり返してきたという重みは、数字では語れないものですね。
排卵日が近づくと「今月こそ…」と気持ちが高まり、生理前になると情緒がガタガタに揺れる。
イライラしたり、涙が出たり、パートナーさんに当たってしまって自己嫌悪したり…その揺れの大きさは、心がもう限界まで頑張ってきた証拠です。
「これは妊活のストレス?それともPMS?」と混乱してしまうのも、無理はありません。
妊活とPMSの症状って、ちょうど同じ時期に重なり合うんですよね。
まるで「心のジェットコースター」を毎月乗らされているようなものです。
こもれびさん、よくここまで1人で抱えてきましたね。
疲れてしまうのは当然ですし、ちゃんと頑張っている証拠です。
ラクに考えられるヒント
ここからは、「ラクに考えられるヒント」を少しだけ提案させてくださいね。
まず大事なのは、妊活とPMSを“切り離して考える”というより、
「重なってしんどくしているふたつの要因」として扱うという見方です。
ひとつずつ分けようとすると余計に混乱してしまうので、
「今の私は、心と体の両方がザワザワしやすい時期なんだな」
と一括で受け止めるスタイルでOKです。
そして、生理前に情緒が揺れるのはホルモンの影響で、「性格の問題」ではありません。
イライラしたり涙が出たりするのは、あなたの心が弱いからでも未熟だからでもなく、体がフルスロットルで変化しているサインなのです。
さらに妊活という大きなストレスが上乗せされれば、そりゃあ揺れます。
むしろ揺れないほうが人間としてちょっと心配です。
つぎに、パートナーさんへの当たりやすさについて。
これは“こもれびさんが悪い”のではなく、
「いちばん安心できる相手だからこそ、心が弱音を吐いてしまう」
という現象です。
罪悪感は感じてもいいけれど、責める必要はありません。
ラクに過ごすための工夫
では、少しでもラクに過ごすためにできる工夫を紹介します。
1.「情緒の波予報」をつくる
生理前の1週間を「荒天注意報」と思って、
予定を詰めない・人に会いすぎない・自分を甘やかす ことを“公式な対策”にしてしまいましょう。
心理学的にも、事前に「しんどい時期」を認識しておくと不安は大きく減ります。
2.妊活と感情の切り替えスイッチを持つ
「妊活ノート」「妊活アプリ」など、妊活のことを考える専用の場所を用意し、それ以外の時間は“妊活の話題に触れない”ようにしてみる。
脳は区切られると落ち着く性質があります。
3.人に当たらないために、自分に先に当たる
情緒が揺れてきたら、「きたきた、この時期の私〜」と軽くつぶやいてください。
ブラックユーモアですが、これだけで“自分を俯瞰”できて衝動が静まるかもしれません。
4.パートナーさんには事前申告を
「今週はちょっと荒れ模様かもしれない」
「悪気はないの、ちょっとホルモンのせいでね」
と先に伝えておくと、衝突が起きにくくなります。
これは“謝罪”ではなく“安全対策”。とても有効です。
5.PMSとしてのケアも取り入れる
運動、睡眠、漢方、栄養、カウンセリング、そして必要なら婦人科での治療など、PMSそのものを和らげる手段もあります。
妊活中だからこそ、PMSのコントロールがあなたの心を守ります。
最後に
こもれびさんは、弱いどころかむしろ正直でしなやかな方のように感じます。
妊活という大きな挑戦をしながら、揺れながらも前に進んでいるんです。
どうか、しんどい時期の自分を、少し優しい気持ちで見てあげてください。
この波は永遠には続きませんし、あなたの心はちゃんと回復力を持っています。
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