ピルとミレーナの違いは?選び方を詳しく知りたい【お悩み相談室】
今回は、毎日ピルを飲み続ける自信がなく、友人に勧められたミレーナが気になっている40代女性からのご相談です。
痛みや費用、ピルとの違い、どんな人に向いているのかなど、初めての選択に不安があるようです。
ミレーナの特徴と選択の目安を看護師がお答えします。
ミレーナについて教えてください。
面倒臭がりの性格で、毎日同じ時間にピルを飲む自信がなく・・・。
友人からミレーナを入れたら快適になったということを聞き、私も気になっていますがあまり知識がありません。
ピルは保険適用になるけど、ミレーナは保険適用にならないんですよね。
ピルの血栓リスクのようなものはあるのでしょうか?痛みはあるのでしょうか。
どのような人に向いている、など選び方も参考にしたいので教えてください!
(40代、女性、ハンドルネーム:NAO/A、職種:主婦)
最初に
「毎日、決まった時間に薬を飲む」と聞いた瞬間に、「それは自分には難しいかもしれない」と感じる。
その感覚は、決してだらしなさや甘えではありません。
むしろ、ご自身の性格や生活リズムを冷静に把握できているからこそ生まれる、現実的で大切な直感です。
仕事や私生活でやることが多い日々の中に、新たな服薬習慣を組み込むことは、思っている以上に心理的な負担になります。
飲み忘れないように気を張り続けたり、「今日はちゃんと飲めただろうか」と確認する時間が増えたりすることで、安心するはずの体調管理が、いつの間にかストレス源になってしまうことも少なくありません。
始める前から「続けられるだろうか」と慎重になるのは、体調管理を軽く考えていない証拠でもあります。
ご友人の体験をきっかけにミレーナという選択肢に目が向いたのは、「今の方法以外にも道がある」と気づけた大切なタイミングです。
無理に自分を型にはめる前に、いくつかの選択肢を並べ、自分の性質や生活に合うものを探そうとする姿勢そのものを、まず大切にしてあげてください。
「続けられるか」を判断するための整理ポイント
ミレーナが今の生活に合うかどうかを見極めるには、メリットだけでなく、現実的な運用面を知ることが欠かせません。
「楽そう」「便利そう」という印象だけで決めるのではなく、実際にどのように付き合っていく方法なのかを知っておくことで、後悔の少ない選択につながります。
ミレーナは、子宮の中に装着し、黄体ホルモンを持続的に放出する医療器具で、最長5年間使用できるとされています(※1)。
毎日服薬する必要がない点は大きな利点ですが、その一方で、装着時の痛みや違和感、装着後に定期的な受診が必要になる点も理解しておく必要があります(※1)。
「毎日管理する方法」から「定期的に医療機関で確認する方法」へ、管理の形が変わると捉えると、自分に合うかどうかを考えやすくなります。
また、費用については使用目的によって扱いが異なります。
月経困難症や過多月経などの治療目的で使用する場合には、保険診療として扱われることがありますが、避妊のみを目的とする場合は自費診療となります(※1)。
事前にこの違いを知っておくことで、医師との相談もしやすくなります。
ミレーナの特徴と、選択の目安
ミレーナの大きな特徴は、ホルモンが主に子宮内で作用する点です。
そのため、ピルのように全身へホルモンが広く作用する方法と比べ、体全体への影響は比較的少ないとされています(※1)。
ピルに含まれるエストロゲンによる血栓症リスクが気になる方にとっては、安心材料のひとつになるでしょう。
装着時には、生理痛のような一時的な痛みを感じることがありますが、感じ方には個人差があります(※1)。
また、装着後は正しい位置にあるかを確認するため、定期的な通院が必要です(※1)。
毎日の服薬管理を減らす代わりに、定期的な受診による体調管理を受け入れられるかどうかが、ミレーナを選ぶうえでのポイントになります。
最後に
「どの方法が正しいか」ではなく、「どの方法が自分の生活になじむか」。
迷いながら選ぶ過程そのものが、あなた自身の体と向き合っている証です。
必要であれば婦人科で率直に相談し、納得できる選択をしていきましょう。
<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています
バイエル薬品株式会社
▶「ミレーナ®52mg」公式サイト :https://betterl.bayer.jp/whc/mirena/mirena(※1)
専門家がこたえます!お悩み募集中です
「知ってハレばれ お悩み相談室」にお悩みをお寄せください。
毎月ピックアップさせていただいたお悩みとその回答を、「知ってハレばれ お悩み相談室」の記事で公開いたします。下記のフォームからお悩みをお寄せください(匿名でお寄せいただけます)。



