妊娠してから鼻血が出やすくなった…お腹の子に影響がないか不安【お悩み相談室】
今回は、妊娠してから年に数回程度だった鼻血の頻度が、月1〜2回になった30代女性からのご相談です。
胎児の成長に問題がないか不安に感じられているようです。
妊娠と鼻血の関係、そして受診の目安や対処法を薬剤師がアドバイスします。
妊娠してから、鼻血が出やすくなったのですがよくあることでしょうか?
今までは年に数回あるかないかだったのに、ここ最近は月に1〜2回ほど、突然ポタッと出ることがあり不安が渦巻いてます。
強い出血ではなく、数分で止まるのですが、妊娠中だからこそ余計に心配です。
乾燥や妊娠による体の変化のせいかもしれないと思いつつも…胎児の成長を妨げる何かが体で起こっているんじゃないかと思ってしまいぐっすり眠れていません。
妊娠中に鼻血が出やすくなることはよくあるのか、受診の目安や対処法を知りたいです。
(30代、女性、ハンドルネーム:りんちゃき、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
これまで年に数えるほどしかなかった鼻血が、妊娠してから月に1〜2回起こるようになると、不安が押し寄せてしまうのも無理のないことだと思います。
しかも突然ポタッと落ちるように出ると、強い出血でなくても心がざわつきますよね。
妊娠中の体調変化はひとつひとつが気になりやすく、胎児への影響まで考えてしまうと眠りが浅くなる気持ちにも共感します。
いまの状況を丁寧に整理しながら、少しでも安心につながる形でお伝えできればと思います。
今回のような不安を和らげていくためには、まず「自分の身体で何が起こっているのか」を把握できる状態に近づけると良いかもしれません。
鼻血が出やすくなる背景を知っておけると、必要以上の心配を手放しやすくなります。
また「どこまでがよくある範囲で、どこからが受診の目安なのか」が分かると、状況を落ち着いて判断しやすくなり、過度に不安に引きずられにくくなるでしょうか。
さらに乾燥との関係や、自宅でできる対処法を知っておけると、日常の中でコントロールできる部分が見えて安心感が増すと思います。
妊娠中の鼻血は珍しくない!
妊娠中に鼻血が起こりやすくなるのは実は珍しいことではありません。
妊娠すると、胎盤に血液を送り出すために体内の血液量そのものが増えます。
増え方としては、血液の成分のうち「液体部分(血漿)」が先に増え、その後に赤血球などが追いついてくるようなイメージです。
血漿が増えることで血管の中の流量が多くなり、全身の細い血管に負担がかかりやすくなります。
鼻の粘膜は特に血管が密集していて繊細なため、少しの刺激や乾燥でも出血につながりやすくなります。
また妊娠に伴うホルモンの影響で粘膜がむくみやすく、敏感になることも鼻血を起こしやすくする大きな要因です。
こうした変化は生理的な範囲で、胎児の成長を妨げるものではありませんからどうか安心してくださいね。
受診が必要な症状
ただし、注意しておきたいサインもあります。
・圧迫しても10〜15分以上止まらない時
・数日に一度というように鼻血の頻度が高くなっている時
・強い頭痛やめまいを伴う時
このような症状がある場合は、一度受診して確認してもらうと安心です。
妊娠高血圧症候群など別の要因が隠れていないかをチェックする意味でも「念のため」の受診は有用です。
自宅ケア方法
自宅でできる対処としては、座った姿勢で軽く前かがみになり、鼻の軟骨部分をしっかり押さえて数分待つのが基本です。
乾燥している時期は加湿を意識したり、ワセリンを薄く塗って粘膜を保護するのも助けになります。
最後に
妊娠中の体の変化はどうしても心配につながりやすいですが、今回のように鼻血は多くの場合、生理的な変化の範囲に収まることがほとんどです。
受診が必要なポイントを押さえておけば、必要以上に不安に引っ張られずに過ごせると思います。
繰り返す鼻血も多くは問題ない範囲におさまりますが、不安が強い日は無理をせず主治医に相談して大丈夫です。
状態を確認してもらえるだけできっと心が軽くなると思いますよ。
どうか少しでも安心につながりますように。
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