妊娠中の胸の張りが痛い…自宅ケアと受診の目安【お悩み相談室】
今回は、妊娠してから胸の張りや痛みが強く、日常動作や睡眠にも影響が出て不安を抱える30代女性からのご相談です。
初期症状だと聞いて安心していたものの、痛みが続き強まるように感じているとのこと。
妊娠中の胸の張りはどこまでが普通なのか、受診の目安や向き合い方について、助産師がお答えします。
妊娠してから、胸の張りが強くてつらい日が続いています。朝起きたときや下着をつけるときに特に痛みを感じて、動くたびに圧迫されるような感覚があります。
最初は妊娠初期の症状だと聞いて安心していたのですが、時間がたっても治まらずむしろ強くなっている気がして不安です。夜も横向きで寝ると胸が引っ張られるように痛くて、なかなか熟睡できません。
これまでにブラをノンワイヤーに替えたり、冷やしたタオルをあてたりしましたが、マシになったかなぁ程度です。
妊娠中の胸の張りはどこまでが普通で、受診した方がいい目安はあるのか知りたいです。
(30代、女性、ハンドルネーム:花音ちぃ、職種:主婦)
最初に
花音ちぃさん ご相談ありがとうございます。
妊娠してから、胸の張りが強く、起床時や下着をつけるときに痛みを感じたり、動くたびに圧迫感を感じておられるのですね。
初期だけだと思っていたのに、未だ治まらず、むしろ強くなってきている気がするほどで、夜間も胸の痛みのために熟睡できない状況なのですね。
毎日のことなので、熟睡できないことで疲れも溜まり、しんどい状況だろうと思います。
今回は妊娠中に感じる胸の張りについて説明し、花音ちぃさんが受診の目安がわかるようになれば幸いです。
症状の特徴
胸の張りは、妊娠初期に感じられる症状の1つで、ホルモンバランスの変化により乳腺が発達する妊娠6~8週頃に強く感じられ、安定期に入る妊娠16週前後では多くの場合は症状が一旦落ち着きます。
ただし、出産に向けてさらに乳腺や乳管が発達し、バストのサイズもアップするため、再び胸の張りや違和感を覚えることもあります。
これらの症状は個人差があるため、早い時期から胸の張りや痛みを感じる人もいれば、遅れて感じる人もいますし、妊娠中期や後期になっても張りを感じる人もいれば、早めに落ち着く人もいるのが実際です。
自宅で出来るケア
下着と擦れるだけでも痛みを感じると思いますので、
締め付けの少ないマタニティ用下着や、
刺激の少ない柔らかい素材の衣服を選ぶことで、痛みの軽減が期待できます。
ブラのサイズを1つ上げてみるのも良いでしょう。
時々肩をまわしたり、ストレッチやマッサージをすることで肩こりや血行不良を和らげ、胸の張りや痛みが楽になる場合があります。
また、入浴時は、敏感になった胸や乳首を刺激しないよう、優しく泡で洗い、ケアしましょう。
痛みが強い場合は、胸が熱をもっている場合が多く、すでに試されているように冷たいタオルで冷やすと炎症や痛みが和らぐ場合がありますので、冷やしすぎに注意しながら冷やしてみましょう。
注意が必要な症状
妊娠中の胸の張りは、ホルモンバランスの変化や、授乳に向けて乳腺・乳管が発達していく過程で生じるもので、痛みがあったとしてもほとんどの場合は問題ありません。
しかし、乳房にしこりを感じた時は注意が必要です。
しこりの発生は妊娠に伴うホルモンバランスの変化とは関係なく、乳腺症や乳腺線維腺腫という良性のものや、乳がんなどの可能性があります。
また、乳房の腫れや赤みを伴う場合や、乳頭から分泌物が出ている場合は乳腺炎や乳腺症などが疑われる場合があります。
これらの症状を感じたら、すぐに通われている産婦人科もしくは乳腺外科で診てもらいましょう。
最後に
いつまでこの痛みが続くのか…と今は先が見えず、不安も大きくなると思います。
しかし、花音ちぃさんの身体が妊娠維持・出産に向けて、準備を進めている、とも捉えられます。
乳頭マッサージは健診で経過を観ながら始める時期の指示を仰ぐのが良いと思いますが、乳房の張りと痛み以外に熱感やしこり、分泌物がないかなどに留意しながら、就寝時は抱き枕やクッションなどを活用して圧迫しないようにお過ごしください。
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