生理中の止まらない食欲をコントロールする方法を教えて！【お悩み相談室】

生理・PMS

2024.11.22

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今回は、生理中に増す食欲を我慢することがつらいとお悩みの20代の女性からご相談をお寄せいただきました。

生理中の食欲と向き合う方法について臨床心理士がお答えします。

生理前から生理中にかけて食欲がとまりません。特にジャンクフードや揚げ物が食べたくなっちゃいます。もともとニキビができやすく、油モノは控えるようにしているのですが、つい食べてしまって後悔してしまうことも多いです。普段なら身体を動かしたり好きなYouTubeを見たりして食べたい欲求を抑えているのですが、生理付近になると気をそらそうとしても上手くいかず我慢ができません。無理やり我慢しようとするとイライラして余計に食べたくなって悪循環になっちゃうし、食べたくなる揚げ物系を食べたら食べたで、一瞬は満たされるんですが、その後できたニキビを鏡でみて落ち込みます。小学校教諭をしていて、子供たちにニキビをからかわれるのもストレスなのでなるべくニキビを作りたくないんです。友達は生理期間中はチートデーといって、私とは逆に色々と食べて楽しんでいてうらやましいです。生理中の食欲をコントロールする方法はありますか？せめて揚げ物欲求をどうにかしたいです…

（20代、女性、ハンドルネーム：りな、職種：教育・保育・カルチャー）

生理中の食欲はホルモンバランスの変化が要因

りなさん、ご質問ありがとうございます。あなたのご質問内容を読みながら、きっとこのコーナーの読者さんの多くが「わかるわかる！」とうなずいていることでしょう。私も、首がもげそうになるほどうなずいてしまいました。

生理期間の食欲問題って本当にやっかいですよね。
「食べちゃダメ。ガマンしなきゃ」と頭の中で唱えているのに、ある瞬間に「ええい、もうガマンできるか！思いっきり食べてしまえ！」とスイッチが切り替わりもりもり食べてしまう。
しかもジャンクなものや甘いものを食べてしまうから、あとで肌荒れや体重増加という結果に。食べないとイライラするし、食べると自分が嫌になるしで八方ふさがり。
そんな生理期間の食欲問題をズバッと解決する方法は、残念ながら発見されていません。

生理前や生理中は、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が大きく変化する時期です。食欲が増す・減る、イライラする、だるい、といった現象が起きる原因はまだはっきりわかっていませんが、どうやらこれらの女性ホルモンの変化が関連しているようだと言われています。

女性ホルモンの分泌量を意識や気合で変えることはできません。女性はこの時期の様々な不調と付き合い、やり過ごしていけたら花丸なのです。

つらい生理中だからこそセルフモニタリングと自分にねぎらいを

不調と付き合いやり過ごすためには、自分にどのような不調が起きるのか把握しておくこと、つまりセルフモニタリングが重要になります。

そう考えるとりなさんは、とてもよくセルフモニタリングできている方だと思います。あなたはご自分について、たくさんのことを理解していますよね。
生理前や生理中に食欲が増し、特にジャンクフードや揚げ物が食べたくなるタイプなのをわかっているし、ガマンするとイライラして余計食べたくなること、普段なら身体を動かしたり好きなYouTubeを見たりして食欲を抑えられること、生理前になると食欲からうまく気をそらせなくなることもわかっています。これだけで、十分に花丸です。

食欲を抑えるためによく使われる方法には、次のようなものがあります。

　・食事量を減らして回数を増やす

　・食物繊維が豊富なものや噛み応えのあるものを間食する

　・揚げ物や甘いものを食べる前に、サラダやお豆腐、汁物などを食べる

　・誰かと一緒に過ごすことで「食べ過ぎないようにしよう」という意識を働かせる

とはいえ、ずっとガマンし続けるのは難しいもの。一番大切なのは、生理期間中にパフォーマンスが落ちても何とか生活をがんばっている自分を、ちゃんと誉めてねぎらってあげることかもしれません。

うまくいかないことばかり気になってしまう時期だからこそ、今日一日がんばったことをひとつでも思い出して、自分に花丸をつけてあげてくださいね。

回答者：臨床心理士、がん・生殖医療専門心理士

生理・PMS・更年期・妊娠・出産・女性特有のがんなど、女性の健康課題やライフイベントに関するご相談を専門にしています。セックスレスや性交痛、パートナーとのコミュニケーションなど、性のお悩みについてもカウンセリングを担当しています。女性特有の心と身体の問題、なかなか人には話せないプライベートなお困りがあれば、是非お気軽にご質問ください。