毎月生理で動けない高校生の娘が心配です…市販薬に頼りきりで大丈夫なのでしょうか?ピルや漢方の選択肢も知りたいです【薬剤師監修:お悩み相談室】

生理・PMS
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今回は、生理痛で学校を休む高校生の娘さんを心配する40代女性のご相談です。
市販薬の頻度が増える焦りやピルへの抵抗感から、若いうちのホルモン治療に悩んでいるようです。

10代のデリケートな体への負担を減らし、前向きに治療を進めるための選択肢について薬剤師が解説します。

高校生になった娘が、毎月生理のたびに激しい腹痛で動けなくなり、学校を休むようになってしまいました。
病院で月経困難症と診断されたのですが、まだ学生ですし、これから長く付き合う体だからこそ、お薬による副作用の不安がどうしても拭えません。
先月は痛みに加えて吐き気やめまいも重なり、1日中ベッドから起き上がれませんでした。大切な授業や部活に出られない日が増えており、見ていて本当にかわいそうです。
今は痛みがひどい時に市販の鎮痛剤を飲ませて、お腹を温めるシートを貼って休ませています。ただ、薬を飲む頻度が増えていて、若いうちからこんなに鎮痛剤に頼っていいのかと親として焦ってしまいます。

医師からは低用量ピルや漢方薬の提案も受けたのですが、まだ10代の体にホルモン剤を使うのは少し抵抗があります。
今の娘の年齢や体への負担を考えたとき、どのような選択肢があるのでしょうか。

(40代、女性、ハンドルネーム:今川焼き、職種:主婦)


最初に

高校生になった娘さんが、毎月の生理のたびにつらい痛みで学校を休むほどになっているのですね。
生理痛は周りから見ると「よくあること」と思われてしまうこともありますが、実際には痛みの感じ方や症状の出方には大きな個人差があります。
腹痛だけでなく、吐き気やめまいまであり、1日中起き上がれないほどの状態になると、娘さん自身も「また生理が来るのが怖い」と感じてしまうこともあるかもしれません。

そして、お母さんも「何とか楽にしてあげたい」という思いがある一方で、

「薬を使い続けて大丈夫なのかな」
「まだ成長途中の体にホルモン剤を使ってよいのかな」

と、さまざまな不安を抱えながら見守ってこられたのだと思います。

医師から提案された治療法についても、不安があるからこそ慎重に考えたいというお気持ちは自然なことです。
これから長く付き合っていく体だからこそ、娘さんにとって負担が少なく、安心して続けられる方法を選んであげたいですよね。

娘さんに合った治療方法を選んでいくことが大切

月経痛への対応を考える時、「できるだけ薬を使わないようにすること」だけが正解とは限りません。

毎月、学校を休むほどの痛みがある場合は、痛みを我慢し続けるのではなく、原因を確認したうえで、娘さんの生活に合った治療方法を選んでいくことが大切です。
目指したいのは、必要な時に適切な治療を取り入れながら、普段通り学校生活や部活動を送れる状態です。

また、治療は「一度始めたらずっと続けなければいけない」というものではありません。娘さんの成長や体調の変化に合わせて、医師と相談しながら見直していくこともできます。
まずは、月経痛の原因や治療方法について正しく知り、「娘さんにとって続けやすい方法は何か」を考えていけるとよいでしょう。

我慢せずに婦人科へ相談して原因を確認することが大切

月経困難症には、子宮や卵巣などに病気がない場合に起こるものと、子宮内膜症などの病気が関係している場合があります。
特に、痛みが強く日常生活に支障が出ている場合には、「生理痛だから仕方ない」と我慢するのではなく、一度婦人科で相談し、必要に応じて原因を確認することが大切です。

低用量ピルについては、

「10代からホルモン剤を使って大丈夫なのか」
「将来妊娠できなくならないか」

と心配される方も少なくありません。


しかし、低用量ピルを服用したことによって将来妊娠できなくなるという科学的な根拠はありません。
排卵を抑えることで月経痛や月経量を軽減する目的で使用されることがあります。
また、子宮内膜症がある場合には、症状の進行を抑える目的で使われることもあります。


もちろん、体質や持病によって注意が必要な場合もあるため、誰にでも同じように適しているわけではありません。娘さんの体の状態を確認しながら、医師と相談して決めていくことが大切です。

「いきなりピルを始めることには不安がある」という場合には、医師から提案された漢方薬から試してみることも選択肢の一つです。
漢方薬は、月経痛だけでなく、冷えや体調など全体の状態を見ながら選ばれることがあります。

また、市販の鎮痛薬についても、適切に使用することで月経痛を和らげることができます。
ただし、毎月何日も薬が必要になる、以前より痛みが強くなっている、鎮痛薬が効きにくくなっている場合には、治療方法を見直すタイミングかもしれません。

最後に

薬への不安から治療をためらってしまうお気持ちは自然なことです。
ただ、つらい症状を我慢し続けることが、必ずしも体への負担が少ないとは限りません。

娘さんの今の生活を大切にしながら、将来の体のことも考えたうえで、納得できる治療方法を一緒に探していけるとよいですね。



<参考文献・出典>
公益社団法人 日本産婦人科医会
▶月経困難症:(1)月経困難症

この記事の回答者

北里大学薬学部卒業後、総合病院産科病棟で勤務した経験をもとに、主に妊活~授乳期にかけての薬の飲み合わせやお子さんの予防接種についてのご相談を専門にしています。私たちの日常のそばにある薬だからこそ、正しく使っていただきたい、そんな思いで回答しております。薬について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。


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