妊活サプリ「ラクトフェリン」って実際どうなの?子宮内環境と妊娠の気になる関係【お悩み相談室】

妊活・不妊
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今回は、広告でよく目にする「ラクトフェリン」が気になっている30代女性からのご相談です。
便秘などの体質改善を意識しつつも、サプリの効果や妊娠との具体的な関係について、確かな情報を探していらっしゃいます。

子宮内フローラの重要性や、サプリメントと食品の賢い使い分けについて管理栄養士がアドバイスします。

妊活をしています。ネットで妊活関係を調べているせいか、妊活サプリのラクトフェリンの広告がよく出てきます。
子宮内フローラや免疫、腸内環境を整える働きがあると書いてあって、なんとなく体に良さそうだなとは思うんですが、実際どうなんでしょうか。

もともと便秘気味で、体の中から整えることを意識しているのですが、妊娠にどれくらい関係するのかがよく分かりません。
サプリでとるべきなのか、ラクトフェリン入りのヨーグルトとかでもいいものなのでしょうか。

(30代、女性、ハンドルネーム:ころもち、職種:販売・サービス)


最初に

こんにちは。妊活中のお悩みですね。
ネットで調べるなど意欲的に妊活に励まれていることと想像します。

サプリメントを摂取することで子宮内フローラや免疫、腸内環境を整える働きがあるとの記載があり、実際に試してみようかと悩まれているのですね。
もともと便秘気味で体の中から整えることを意識されている心がけはとても大切なことです。
そして、妊娠にどれくらい関係があるのかわからず、また、サプリメントで摂るべきなのか、ラクトフェリン入りのヨーグルトでも良いのか悩まれているとのこと。

そこで今回はそもそもラクトフェリンとはどういうものなのか子宮フローラ改善がどう妊娠と関係しているのか、またサプリメントや食品での摂取についてもご回答していきたいと思います。

そもそも「ラクトフェリン」って何?

ラクトフェリンは、母乳(特に初乳)に豊富に含まれるほか、私たちの涙や唾液、鼻汁などにも存在する糖タンパク質です。
その主な働きとして知られているのは、抗菌作用・免疫調整・抗炎症作用・腸内環境改善作用です。

なぜ不妊治療で注目されているの?子宮内フローラと妊娠の関係

ラクトフェリンは善玉菌(ラクトバチルス)のことで、ラクトフェリンの抗菌・免疫調節作用が子宮内フローラを整え、着床障害や流産予防に寄与する可能性があることが複数の臨床研究で報告されています

また、この善玉菌(ラクトバチルス)が減少し、他の雑菌が増えた状態になると慢性子宮内膜炎を引き起こしたり免疫応答に異常が生じたりして着床障害や初期流産の原因となる可能性が指摘されています。

こういったことから子宮フローラ改善が妊娠力向上につながると考えられ、不妊治療クリニックなどでもひとつの治療としてラクトフェリンの抗菌薬の投与やサプリメントによる経口摂取など取り入れられているところもあります。

子宮フローラ改善はどんな人に有効なの?

今から妊活を始める方というより、不妊治療を何度かされた方に有効な方法です。

・原因不明の反復着床不全(RIF)でお悩みの方
・子宮内フローラ検査でラクトバチルス属の割合が低いと指摘された方
・慢性子宮内膜炎の治療中、または既往のある方
・少しでも着床環境を整えたいと考えるすべての方

サプリメントとラクトフェリンを含む乳製品の摂取について

ラクトフェリンは、私たちの体にもともと存在する安全性の高い成分ですが、サプリメントには副作用があったり、信頼できるものとそうでないものがあります

あくまで補助的に摂るものなので、まずは食品からの摂取が好ましいです。
また、食べたものが直接子宮内のラクトフェリンを増やすのか、またどれくらい摂取すればよいのかなど、まだはっきりとはわかっていません

ですが、乳製品には腸内環境を改善する効果があるので積極的にラクトフェリンを含むヨーグルトを摂取することはおすすめです。
また、そのラクトフェリンに関わらず、その方に合った善玉菌は異なるのでいろいろなヨーグルトや乳製品を試されてご自身に合ったものを摂ることと継続することが大切です。

 

まとめ

からだはまぎれもなく食べ物でできていますので“からだの内側から整えること”を意識して妊活に取り組まれていることはとても大事なことです。

妊活をしていると「木を見て森を見ず」といって細かいところに目が行ってしまいますが、からだ全体のバランスを整えることが何より重要です。
まずはご自身の不妊の妨げになっていることは何か、食生活から振り返ることが大切です

そして便秘といった栄養代謝が滞っている状態を改善するなど体質改善に取り組まれることがご相談者さまにとっては何よりおすすめです。

お食事や栄養のことでわからないことや、どの情報を信用してよいのかネット検索に疲れてしまった時にはいつでもお気軽にご相談ください。


<参考文献・出典>

Varinos株式会社
▶ラクトフェリンによる子宮内フローラの改善効果~論文からみる妊活中の摂取目安量とは:https://varinos.com/contents/lactoferrin-thesis/

NCBI(米国国立生物工学情報センター)
▶Do probiotic interventions improve female unexplained infertility? A critical commentary:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38359733/


<本記事の回答者>

西岡真美

管理栄養士/予防医学食養生士/薬膳食療法専門指導士

所属:株式会社ファミワン

不妊治療クリニックにて6年間、妊娠を望むご夫婦に寄り添う栄養サポートを担当してきました。妊娠前から更年期だけではなく、病気にならないためのこころもからだもおだやかに、より自分らしく過ごせる食事スタイルを一緒に見つけるお手伝いをいたします。


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