夜の3時間おき授乳で寝不足。「ミルクなら夫に任せられるのに」とモヤモヤする私…完母でも夜の授乳の負担を減らせる?【お悩み相談室】

子育て
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今回は、生後3か月の赤ちゃんを完母で育てており、夜中の頻回授乳で寝不足が続く20代女性からのご相談です。夫に任せられない負担にも悩んでいるようです。

完母でも夜間の負担を減らす工夫や、複雑な気持ちとの向き合い方について、助産師がお答えします。

生後3か月の子どもを育てています。母乳の出が良く、完母で育てていますが、夜中の頻回授乳で毎日寝不足です。母乳が出るのはありがたいことだと分かっていますが、「完ミだから夜は旦那さんが担当してくれる」という話を聞くと、羨ましさと妬ましさが込み上げてきて、言葉にできないモヤモヤが積もっていきます。

休日は夫に預けて休むものの、乳腺炎が怖くて長く寝られず、結局寝不足のままです。色んな事情で母乳で育てられていない方もいると思うので、誰にも話せず気持ちが重いままです。

この複雑な気持ちとどう向き合えばいいのか、また完母でも夜間の負担を減らす方法があれば知りたいです。

(20代、女性、ハンドルネーム:お布団、職種:事務・オフィスワーク)


最初に

ご相談ありがとうございます。
生後3か月のお子さんを育てながら、毎晩の頻回授乳で寝不足が続いているとのこと、本当に大変な日々を過ごしていらっしゃいますね。

母乳がしっかり出ていることはとても素晴らしいことですが、その一方で「自分しか授乳できない」という状況が、心や体の負担につながっているのかと思います。
周りの「ミルクだから夜は任せられる」という話を聞いたときに、羨ましさやモヤモヤした気持ちが湧いてくるんですね。
どちらが正解とか、誰かと比べたいわけではなくても、どうしても自分の状況との違いに気がついてしまいますよね。
そして、その気持ちを「言ってはいけないのでは」と抱え込んでしまっていることも、さらにつらさを深めているように感じます。

ここまで一人でよく頑張ってこられましたね

“母乳で育てること”と“自分を労わること”どちらも大切にする

今の状況を少しでも楽にするためには、「母乳で育てること」と「ご自身の休息」をどちらも大切にできる状態を目指していけるとよいかもしれません。

たとえば、「完母でなければならない」と少し力が入っている部分があれば、「母乳を続けながらも、負担を減らす工夫をしていく」という視点に変えてみるのも一つです。

また、感じている羨ましさやしんどさは、決して誰かを否定する気持ちではなく、ご自身がただ単にすごく疲れている、とも感じます。
そう感じるくらいずっと頑張ってきたんだな」と、ご自身の気持ちを認めてあげることも大切です。気持ちを外に出すことが難しければ、言葉にして書き出すだけでも、少し整理されるかもしれません

母乳育児でも負担を軽減する工夫

生後3か月ということですので、まだ授乳間隔が安定せず、夜間に2〜3時間ごとの授乳になることも珍しくありません。
これは母乳・ミルクに関わらず多くの赤ちゃんに見られる発達過程です。
一方で、母乳育児でも工夫によって負担を軽減できることがあります

日中に1回だけ搾乳しておき、夜間の1回をパートナーに任せる

これにより連続して眠れる時間が少し確保できることがあるかもしれません。

また、乳房の張りや乳腺炎が心配な場合は、「完全に空にする」のではなく、軽く張りを取る程度の搾乳にとどめることでリスクを抑えることも可能です。
乳腺炎は急激な授乳間隔の変化で起こることがあるため、無理のない範囲で少しずつ調整することが大切とされています。

添い乳

夜間の授乳姿勢を横になりながら行う「添い乳」も、体の負担軽減に役立つ場合があります。
ただし安全な環境を整えることが重要です。

授乳以外のケアをパートナーに頼る

パートナーには授乳以外のケア(おむつ替えや寝かしつけなど)を積極的に担ってもらうことで、「一人で背負っている感覚」を少し減らせることもあるかもしれませんね。

感情が揺れやすい時期、心の面のケアも大切に

そして、心の面についてですが、産後はホルモンの影響や睡眠不足により、感情が揺れやすい時期でもあります。
「母乳で育てられているのにしんどいと思ってはいけない」ということは決してありません
どの方法であっても、育児の大変さは存在しますし、ご自身の負担が大きいと感じていることはとても大切な気持ちです。

もし、寝不足や気持ちの落ち込みが続き、「つらさが強い」と感じる場合には、医療機関や地域の子育て相談窓口に相談することも一つの選択です。
誰かに話すことで、気持ちが軽くなることもあります。

最後に

今感じているその複雑な気持ちは、頑張っているからこそ生まれているものです。
そのまま感じていて大丈夫な気持ちでもあると思います。

今のご自身のペースを大切にしながら、少しでも楽に過ごせる時間が増えていくことを願っています。
少しでも、参考になることがあれば幸いです。


<参考文献・出典>
厚生労働省
▶「授乳・離乳の支援ガイド」2019年改定版:https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf

この記事の回答者

助産師として大学病院や自治体など多様な現場で経験を積み、妊娠・出産・育児から更年期まで、女性のライフステージ全体をサポートしています。誰にも相談しづらいお悩みも、どうぞお気軽にご相談ください。


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