5歳児の朝の口臭が気になる…原因は寝ている時の口呼吸?私のケア不足?受診した方がいい?【看護師監修:お悩み相談室】
今回は、5歳の息子の朝一番の強い口臭に悩み、就寝時の完全な口呼吸に気づいて「自分のケア不足ではないか」「病気が隠れているのでは」と不安を感じている30代女性からのご相談です。加湿などの対策を実践しつつも、受診すべき基準を知りたいと願っていらっしゃいます。
就寝中の唾液減少と口呼吸が重なることで細菌が増殖する仕組みを解説し、鼻づまりやアデノイド肥大といった「耳鼻科領域の原因」や、歯並び・口腔機能などの「歯科領域の原因」があること、受診時に役立つ動画記録ついて、看護師がお答えします。
5歳になる子供の口臭について相談です。
最近、寝ているときについ確認してしまうほど、息子の口臭が気になっています。特に朝起きた時が一番口臭が強いです。
観察してみると、寝ているときにいつも口が開いています。
鼻の下に指をすっと入れると、指に息が当たらないので、完全に口呼吸になっていそうです。
お昼間はそこまで臭わないのですが、朝一番は近くで息をされるとウッとしかめ面をしてしまうほどです。
毎日しっかり歯磨きはさせていますし、仕上げ磨きもしています。揚げ物が好きで、腸内環境は自信ありませんが、好きなお野菜はしっかり食べてくれています。
寝室が乾燥している時は濡れたバスタオルをかけたり、なるべくこまめに水分を取るよう促したりはしています。
私のケアが足りないのでしょうか。口呼吸を直せば口臭は治るものですか?
それとも、何か病気が隠れているのではないかと不安になります。
小児歯科や耳鼻咽喉科を受診すべきでしょうか。
(30代、女性、ハンドルネーム:みかん、職種:飲食)
最初に
5歳のお子さまの口臭について、気になっていらっしゃるのですね。
特に朝起きた時の口臭が強く、思わず寝ている間に確認してしまうほどとのこと。
毎日きちんと歯磨きを行い、仕上げ磨きも欠かさず、お野菜も食べられている中で、自分のケアが足りないのではないかと感じてしまうお気持ちもよく伝わってきました。
また、寝ている時に口が開いていて、鼻呼吸が十分できていない様子を観察されていることから、口呼吸が原因なのだろうか・何か病気が隠れているのではないかと不安になられているのですね。
お子さまの変化に気づき、乾燥対策や水分補給などできることをすでに実践されていることからも、お母さまがお子さまの健康を大切に考えておられることが伝わってきます。
まずは、口呼吸の原因を知ること
気になる症状が続くと心配になりますが、まずは口臭の原因として考えられることを整理しながら、お子さまに合った対応を見つけていけるとよいですね。
また、口臭をなくすことだけでなく、口呼吸の原因を知ることを目標にしていけると、お子さまに合った対策が見つかりやすくなるかもしれませんね。
「朝一番の口臭」と「口呼吸」の関係
小児の口臭は、口の中の乾燥や口呼吸によって起こることが少なくありません。
特に睡眠中は唾液の分泌量が減るため、口が開いている状態が続くと細菌が増えやすくなり、朝の口臭が強くなることがあります。
一方で、口呼吸の背景には、鼻づまりやアレルギー性鼻炎、アデノイド肥大などが隠れている場合もあります。
お子さま自身は自覚していないことも多いため、引き続き睡眠中の呼吸の状態を観察していただければと思います。
寝ている時に常に口が開いている、いびきをかく、鼻づまりが多いといった様子があれば、一度耳鼻咽喉科で相談してみると安心です。
気になる様子があれば動画や写真などで記録しておくと受診時の参考になるでしょう。
耳鼻咽喉科受診の場合
耳鼻咽喉科を受診した場合は、
・鼻づまりの有無や鼻の中の状態の確認
・アレルギー性鼻炎の可能性の評価
・アデノイドや扁桃の大きさの確認
・口呼吸の原因となる疾患の有無の確認
などが行われる可能性があります。
小児歯科受診の場合
さらに、小児歯科ではむし歯や歯肉炎の有無だけでなく、歯並びや口腔機能、舌の状態なども確認してもらえます。
小児歯科を受診した場合は、
・むし歯や歯肉炎の有無の確認
・歯並びや噛み合わせの確認
・舌や口の動き、口腔機能の評価
・口呼吸につながる習慣の確認
・歯磨き方法や生活習慣についてのアドバイス
などが行われる可能性があります。
原因がわかることで対応もしやすくなる
日頃のケアをしっかりされていても、専門家だからこそ気づける原因が見つかることもあります。
その結果、特に治療が必要ない場合もありますし、治療や口呼吸の改善に向けたアドバイスが行われることもあります。
原因が分かることで、ご家庭での対応もしやすくなるでしょう。
すでに行っている水分補給や乾燥対策は、口の中の乾燥を防ぐためにも役立つ対応です。
最後に
お母さまのケアが不足しているから起きているわけではありません。
すでにお子さまの様子を丁寧に観察し、できる対応を続けておられます。
ぜひ一人で抱え込まず、専門家の力も借りながら原因を確認してみてくださいね。
<参考文献・出典>
公益社団法人 日本小児歯科学会
▶こどもたちの口と歯の質問箱:https://www.jspd.or.jp/question/lower_grade/?shem=rimspwouoe
公益社団法人 日本歯科医学会▶小児の口腔機能発達評価マニュアル:https://www.jads.jp/assets/pdf/activity/past/hyoukamanyuaru.pdf?shem=rimspwouoe
一般社団法人 日本耳鼻咽頭科頭頸部外科学会▶睡眠時無呼吸:https://www.jibika.or.jp/modules/disease_kids/index.php?content_id=22
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