3歳の指しゃぶり、歯並びが心配だけど、無理にやめさせて傷つけるのも可哀想【保育士監修:お悩み相談室】
今回は、3歳になる娘の指しゃぶりが抜けず、前歯の歯並びへの影響に悩む30代ママからのご相談です。
無理にやめさせて子供にストレスを与えたくない反面、日中目にするたびモヤモヤが募るようです。
指しゃぶりの捉え方、無理のない卒指しゃぶりに向けた家庭での関わり方や声かけについて、保育士がお答えします。
3歳になる娘のことで相談です。
指しゃぶりがなかなか抜けず、このままでいいのか毎日不安でたまりません。
眠い時やテレビを見ている時など、無意識のうちに指をくわえてしまっているようです。
最近、少し前歯が出っ張ってきたような気もして、歯並びへの影響がとても心配になっています。
私自身、在宅ワークで家にいる時間が長いため、気づくたびに気になってモヤモヤしてしまいます。
これまで私なりに、指を吸うのをやめられるような内容の絵本を読み聞かせたり、寝る時には代わりになるお気に入りのぬいぐるみを持たせたりしてみました。
それでも一時的に口から離すだけで、ふと気づけばまた吸ってしまっています。
無理にやめさせて余計なストレスを与えてしまうのも可哀想ですし、どうしていいか分かりません。
なんとか無理のない卒業に向けて、家庭でできる良いアドバイスがあれば教えていただけないでしょうか。
(30代 女性 ハンドルネーム:モコモコ 職種:IT・エンジニア)
最初に
ご相談いただきありがとうございます。
指しゃぶりのお悩みは、私が保育士として勤務してきた中でも、本当に多く寄せられたご相談の一つでした。
お子さんによって本当にさまざまで、全く指しゃぶりをしない子もいれば、いつの間にか自然とやめられる子もいます。
一方で、小学校入学が近づく頃まで習慣として続いているお子さんもおり、保護者の方が心配されるお気持ちにも、これまでたくさん寄り添ってきました。
成長とともに卒業していく指しゃぶり
まず最初にお伝えしたいのは、私がこれまで相談を受けたり、関わってきたりしたお子さんの中で、小学校に入ってからも指しゃぶりを続けていたお子さんはほとんどいなかったということです。
成長とともに、「安心のルーティン」だったものが
「お友達の前でするのは少し恥ずかしいな」と感じるようになったり、
「歯や指に影響があるかもしれないからやめてみよう」と理解できるようになったり、
「もう指しゃぶりがなくても大丈夫」と自分の中で思えるようになったりと、
それぞれのお子さんなりのタイミングで卒業していく姿をたくさん見てきました。
指しゃぶりというと
「口寂しいからするもの」
「やめさせなければいけないもの」
というイメージを持たれることもありますが、
お子さんにとっては安心できる習慣だったり、気持ちを落ち着かせる大切な方法の一つになっている場合もあります。
指しゃぶりをやめさせるという気持ちから一旦離れてみて
ご相談内容からも、お母さんがお母さんなりにたくさん考え、指しゃぶりをやめられるように絵本を読んでみたり、移行アイテムとしてぬいぐるみを取り入れてみたりと、お子さんのために試行錯誤しながら頑張ってこられた様子が、とても伝わってきました。
だからこそ、一度お母さん自身も「指しゃぶりをやめさせなければ」という気持ちから少し離れてみることも、大切なポイントの一つなのかなと思います。
私自身、保育士として多くのお子さんと関わる中で、「やめさせたい」という思いが強くなればなるほど、お子さん自身も指しゃぶりを意識する時間が増え、かえって執着してしまう様子を見てきました。
声をかけられることで隠れてするようになったり、「注意されていない今のうちに」とするようになったりするお子さんもいました。
大切なのは、指しゃぶりをしなくても安心して過ごせる時間を増やすこと
そのため、「指しゃぶりをしている時にどうやめさせるか」よりも、「指しゃぶりをしなくても安心して過ごせる時間を少しずつ増やしていく」という視点が、とても大切だと感じています。
3歳という年齢ですと、歯並びを心配されるお気持ちもよく分かります。
ただ、起きている間ずっと指をしゃぶっていて、ご飯の時間以外はほとんど口に手が入っているという状態でなければ、過度に心配しすぎなくてもよい場合も多いように感じています。
また、集団生活が始まると、お友達との遊びや活動に夢中になる時間が増えます。
手を使って遊んだり、集中して取り組んだりする時間が自然と増えることで、指しゃぶりをする時間が少しずつ減っていったお子さんもたくさんいました。
家庭で出来ること
例えば、お子さんが夢中になれる遊びを一緒に楽しんだり、手先を使う遊びを取り入れてみたりすることも一つの方法です。
お仕事をされているとのことですので、毎日完璧に取り組もうと思わなくても大丈夫です。
1日5分だけ一緒に手遊びやふれあい遊びなど指先をつかう遊びをしてみることを指しゃぶりのタイミングで誘ってみるだけでも大丈夫です。
そしてあえて
「今日は指しゃぶりについて声をかける回数を一回減らしてみよう」
「今日は指しゃぶりをしていない時間をたくさん褒めてみよう」
と、お母さん自身も少し肩の力を抜いて取り組んでいただけたらと思います。
その積み重ねが、お子さんにとっても、お母さんにとっても、指しゃぶりから少しずつ離れていくきっかけになることがあります。
小学校へ入る頃には、授業やお友達との関わりなど生活環境も大きく変わり、多くのお子さんが自然と指しゃぶりを卒業していきます。
そんな未来があることも心の片隅に置きながら、今は「やめさせること」に意識を向けるよりも、「指しゃぶりをしなくても安心して過ごせる時間を増やしていくこと」を大切にしていただけたらと思います。
最後に
毎日子育てを頑張っていらっしゃるからこそ、お子さんの将来を思い、心配になってしまうお気持ちがとても伝わってきました。
また不安なことや気になることがありましたら、いつでもご相談ください。
お子さんの成長に合わせながら、一緒にその時々に合った方法を考えていけましたら幸いです。
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