妊娠5か月のめまい・立ちくらみ…貧血気味の妊婦を助けるおすすめの食べ方が知りたいです【管理栄養士監修:お悩み相談室】

妊娠・出産
公開日:
記事をシェア

今回は、妊娠5か月を迎え、めまいや立ちくらみといった貧血症状に悩みつつも、鉄剤による胃荒れや便秘、赤ちゃんへの影響を懸念している30代女性からのご相談です。
体に負担のない鉄分補給の方法を知りたいと願っていらっしゃいます。

鉄分を効率よく摂取する食材や食べ合わせのポイント、サプリメントを取り入れる際の注意点について、管理栄養士がお答えします。

現在妊娠5ヶ月(18週)の30代主婦です。
18週に入り、めまいや立ちくらみが頻発して家事が辛く、相談させていただきました。

先日の妊婦健診で「少し貧血気味」と言われ、食事でレバーやほうれん草など鉄分の多い食材を意識していますが、なかなか改善されません

健診では「気味」と言われた程度なので、次回の健診を待たずに病院へ行って薬を処方してもらうべきか悩んでいます。ただ、鉄剤は胃が荒れたり便秘になったりしやすいと聞き、赤ちゃんへの影響や体への負担も少し不安です。

そこで、体に負担のない鉄分補給のおすすめの食べ合わせやサプリがあれば教えていただきたいです。

(30代、女性、ハンドルネーム:ことり、職種:主婦)


最初に

妊娠5か月目の妊婦さんからのご相談ですね。
めまいや立ちくらみの症状が頻繁にあり、家事もつらく悩まれているとのこと。
体調が優れない中、毎日の食事を工夫するのは本当に大変なことだと思います

鉄分を多く含む食材を意識して摂っているにも関わらず症状が改善されないとサプリメントの利用をした方が良いのかと迷ってしまう気持ちもよくわかります。

ただ、鉄剤を含むサプリメントの服用は赤ちゃんにとって悪影響がないのか、また、ことりさん自身にも副作用といった健康障害が出たりしないのかわからず不安ですよね。

そこで今回は妊娠中「体に負担のない鉄分補給のおすすめの食べ合わせやサプリメントの内服」について解説していきたいと思います。

体に負担のかからない鉄分補給のおすすめの食べ方

妊娠中期から後期にかけては、お腹の中の赤ちゃんにたくさんの酸素や栄養を届けるために、お母さんの体の中を流れる血液の量がグッと増えます
そのため、どうしても血液が薄くなり、貧血になりやすい時期です。

そこで、体に負担のかからない鉄分補給のおすすめの食べ方についてご紹介していきます。

「ヘム鉄」を上手に取り入れる

鉄分には2種類あります。
お肉や魚などに含まれる「ヘム鉄」は体への吸収率が約25%と高いため、効率よく鉄分を補給できます
体調が良いときは、赤身のお肉や魚を意識してメニューに加えてみてください。

「非ヘム鉄」はビタミンCと一緒に

野菜や豆類、海藻に含まれる「非ヘム鉄」は、そのままでは吸収率が3〜5%と低めです。
しかし、ブロッコリーやパプリカ・キウイフルーツといったビタミンCを多く含む食材と一緒に食べることで、吸収率をアップさせることができます。

タンパク質も一緒に摂る

血液中のヘモグロビンをつくるには、鉄分だけでなく「たんぱく質」も欠かせません
そのため、パンや麺類だけといった単品で食事を済ませるのではなく、お肉・お魚・卵・大豆製品などのたんぱく質も一緒に摂ると吸収率もしやすくなるのでおすすめです。

サプリメントについて

普段の食事から摂る鉄分に関しては、体に溜まりすぎて害になる心配はほとんどありませんが、サプリメントで一度にたくさんの鉄分をとる場合は、少し注意が必要です。

体に必要な別のミネラル(亜鉛)の吸収を邪魔してしまうことや、ことりさんが懸念されていたように、胃がもたれたり、便秘や下痢、胃の痛みや吐き気といった、不調が出やすくなるなどの健康障害のリスクもあります。

そのため次の健診時に、医師にご相談いただくことでおなかの中の赤ちゃんとことりさん自身の体も守ることにつながります。

まとめ

妊娠中期になるとお腹が少しふっくらし始め、お腹の中の赤ちゃんの成長を感じとれるうれしい時期でもありますね。
それと同時に今までなかった症状に悩まされることもあります。

つらいときは周りを頼りながら、ご自身のからだを一番に労ってお過ごしいただけますと幸いです。

<参考文献・出典>

厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」
▶貧血:https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/anemia.html

厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』:eJIM』
▶サプリメント・ビタミン・ミネラル 鉄:https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c03/07.html

この記事の回答者

西岡真美

管理栄養士/予防医学食養生士/薬膳食療法専門指導士

所属:株式会社ファミワン

不妊治療クリニックにて6年間、妊娠を望むご夫婦に寄り添う栄養サポートを担当してきました。妊娠前から更年期だけではなく、病気にならないためのこころもからだもおだやかに、より自分らしく過ごせる食事スタイルを一緒に見つけるお手伝いをいたします。


専門家がこたえます!お悩み募集中です

「知ってハレばれ お悩み相談室」にお悩みをお寄せください。

毎月ピックアップさせていただいたお悩みとその回答を、「知ってハレばれ お悩み相談室」の記事で公開いたします。下記のフォームからお悩みをお寄せください(匿名でお寄せいただけます)。

記事をシェア
あなたのお悩みを募集中。

あわせて読みたい

トップ > 妊娠・出産 > 妊娠5か月のめまい・立ちくらみ…貧血気味の妊婦を助けるおすすめの食べ方が知りたいです【管理栄養士監修:お悩み相談室】