「生理の辛さを隠さない」のが我が家流。 イラストレーター・ぴよととなつきさんが語るミレーナ体験と、受診を後押しした次男の言葉【体験談インタビュー】

生理・PMS
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ぴよととなつき

夫と中学生・小学生の男の子2人との愉快な日常を描いたイラストをSNSで発信中。(2026年6月現在)
現在はフリーのイラストレーターとして、新聞、書籍、雑誌、Webメディアなど幅広い媒体で活躍している。「クスッと笑えるイラスト」や「共感されるマンガ」を得意とし、読者に笑顔を届けている。

今回は、男の子2人を育てるフリーイラストレーターのぴよととなつきさんにお話を伺いました。

出産後に重くなった生理に悩み、「ミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)」を選択した実体験や、その決断を後押ししたお子さんとの心温まるエピソードについて語っていただきました。あわせて、家庭で大切にしている性教育や、子どもの主体性を育む子育てについてもお聞きしています。

生理に悩む女性はもちろん、子どもとの向き合い方や家庭での性教育について考えたい方にも、ぜひ読んでいただきたいインタビューです。

夫への置き手紙から始まったイラストレーターへの道

――ぴよととさんがイラストや漫画を描き始めたきっかけを教えてください

激務だった夫に、子どもの成長を伝えるための「置き手紙」として、文字だけではなくイラストを添えたことが始まりです。

もともと趣味で絵を描くことは好きでしたが、イラストの仕事をしていたわけではありません。子どもが生まれて専業主婦になり、毎日子どもと過ごす一方で、夫は朝早くに出勤し、夜遅くに帰宅する生活。平日は子どもとほとんど関わる時間がありませんでした。

でも、子どもは毎日のように成長していきますし、「今日こんなことがあったよ」と伝えたい面白いエピソードもたくさんあります。それなら文字で伝えるより、絵にした方が早いし、様子も伝わりやすいと思いました

そこで毎日イラストを描き、私と子どもたちが先に寝たあとに帰宅する夫へ向けて、置き手紙のようにリビングへ置くようになりました。それが育児漫画を描き始めたきっかけですね。

Instagramでの発信は、育児漫画を投稿している方を見つけて、「あ、絵を載せてもいいんや」と思ったのがきっかけで、自分の手描きのイラストを写真に撮って投稿し始めました。
当時はイラストを投稿する人がまだ少なかったこともあり、少しずつ見てくださる方が増え、今につながっています。

【体験談】受診を乗り越えて。ミレーナがもたらした快適な日常

――ぴよととさんが、ご自身のSNSやブログでも発信されている「ミレーナ体験記」。今日はぜひ実体験のお話をお伺いしたいです。そもそもミレーナを使用するきっかけからお聞かせください

出産後、生理がとても重くなってしまい、月に1度はうずくまって何もできない日があるほどでした。そんなとき、産婦人科の女医の先生がSNSでミレーナについて発信されているのを見て、器具を入れるだけで生理痛が和らいだり経血量が減るなんてスゴイ!と思い、いろいろ調べ始めました。

普段から「ミレーナっていうのがあってさ、めっちゃ良くない?」と、子どもたちや夫によく話していました。子どもたちも生理のことはよくわからなくても「それを使えば、お母さんはお腹が痛くなくなるんだ」と理解してくれていたのだと思います。

でも実際には怖さもあり、なかなか病院へ行く勇気は出ませんでした。

覚悟を決めたきっかけは次男の後押しです。
生理で寝込むたびに私の背中をさすってくれて、

早く病院行きや

と受診を勧めてくれるようになりました。
その後押しがあったからこそ、受診する覚悟ができたと言っても過言ではありません(笑)。

ぴよととなつきさんインスタグラム<次男のアドバイス>より引用

――ブログでも書かれていましたが、入れた当初は結構な痛みがあったそうですね

はい。もちろん個人差はあると思いますが、私の場合は、入れた直後に陣痛のような激痛がありました。ネットでは「全然痛くない」という体験談を多く見ていたので、長男と次男の音楽発表会の空き時間に予約を入れ、病院へ向かいました。今思えば体験談ではなく、医師の指示通りにすべきでした・・・

器具自体は小さく、入れるときの痛みはありませんでした。ただ、入れたあとに異物が入ったことで子宮が収縮し、陣痛のような痛みの波が押し寄せてきたのです。
鎮痛剤を飲んで痛みはおさまりましたが、結局次男の音楽発表会を観に行くことはできませんでした

痛みには個人差がありますが、私は運悪く少数派だったようです。

これから使用を検討される方には、予定の合間ではなく、できるだけその後ゆっくり休める日に入れることをおすすめしたいです(笑)。

ぴよととなつきさんインスタグラム<ミレーナ体験記②>より引用

――実際に使用を続けられていて、調子はいかがですか

今は生理痛がまったくなくなり、本当に快適に過ごしています。
導入当初は半年ほど少量の出血が続きましたが、吸水ショーツで対応できる程度でした。一定期間が過ぎると本当に出血もなくなりました

効果は約5年間持続すると聞いています。その間は定期的なメンテナンスで産婦人科へ通うため、病院から足が遠のいてしまうこともありません。

今では締め切り前や旅行、プールなどの予定も、生理を気にせず立てられますし、夫の実家への帰省も快適です。ナプキンを買う手間や、かさばるゴミも減りました。

ただ、PMS(月経前症候群)への効果はないと言われていて、私自身も生理前のイライラは以前と変わらないと感じることはあります。それでも、身体的な不快感や生理痛がなくなった分、楽になっている気がします。

――ミレーナが気になっている方にアドバイスはありますか

「悩んでいるなら、気になった段階で一度、産婦人科の先生に相談してみて」と伝えたいです。
受診したからといって、その日にすぐ入れるわけではありません。まずは先生に相談し、自分の状態を診てもらったうえで、ミレーナを使用するのか他の方法にするのかを決めることができます
すべての方が使用できるわけではありませんし、受診が別の病気や解決方法を見つけるきっかけになることもあると思います。

私たちは一生、自分の身体と付き合っていくことになります。だからこそ、少しでも快適に過ごせる方法を知るためにも、気になった段階で産婦人科へ足を運んでみてほしいです。
5年経って取り出すタイミングが来たら、私はまた入れようと思っています。

家族に隠さない生理の辛さと、未来のパートナーへ繋ぐ家庭内性教育

――当時まだ小さかった次男くんの言葉が決め手となったというお話には驚きましたが、普段からぴよととさんが、ご家庭で生理についてオープンに話されていたからこそですね

男の子が生まれたときから、「性教育は私の使命だ」という気持ちで向き合ってきました。

男性は生理の痛みを一生経験することがありません。だからこそ、お母さんが月に一度うずくまって苦しんでいる姿を、息子たちにはきちんと知ってほしいと思っていました。そのため、あえてつらさを隠さず、オーバーリアクションなくらいに見せていました

子どもが小さい頃から、生理で血が出る仕組みや女性の身体に起こる変化についても、当たり前のこととして伝えています。そうやって自然に話せる環境をつくることで、無知から女の子をからかったりせず、将来は生理について理解のある人になってほしいと願っています。

お話を伺っていると、お子さんを一人の人間として尊重し、自立を促している様子がとても印象的です。普段の子育てで大切にしていることや、ご家庭ならではのルールがあれば教えてください

基本として、「自分のことは自分でやってもらう」という習慣を大切にしています。

たとえば我が家では、子どもが幼稚園の頃から洗濯物は自分で畳んでもらっています。子ども専用のボックスに分けた洗濯物を、寝る前に自分で引き出しへ片付けるのが当たり前の習慣になっています。

また、お金は何かをした対価として得るものだということや、お金をやりくりする大変さを知ってほしくて、お弁当作りとお小遣いを連動させるルールもつくりました。

習い事についても、「親に無理やりやらされていると思ったら、いつでもやめていい」と事前に伝えています。

私自身、子どもの頃にやりたくない習い事を毎日のように怒られながら続けていた経験があります。その経験から、「楽しいことの方が伸びる」と考えるようになりました。

今はサッカーを一生懸命頑張っていますが、途中でやめたとしても、それまでの経験が無駄になることはありません。きっと次に好きになれることにもつながっていくと思うので、これからも子どもの主体性や選択を大切にしながら応援していきたいです。

朝のスーパー銭湯で心と身体をリフレッシュ

――最後に、 ぴよととさんのリフレッシュ方法を教えてください

平日の朝からスーパー銭湯に行くことです!
締め切り明けのご褒美としてよく行きます。駅からリムジンバスに乗って向かい、朝からお風呂やサウナ、岩盤浴を楽しみ、漫画を読んで、昼からビールを飲むのが最高です。

明るい時間に大きなお風呂に入ると、非日常感や旅行気分が味わえます。肌もツヤツヤになり、笑顔で子どもたちに接することができるようになります。

取材を終えて

ぴよととさんの、子育ての工夫やご自身の体験をユーモアたっぷりにお話ししてくださる姿勢がとても印象的でした。

自分の身体を大切にし、家族みんなで笑顔で過ごせる心地よいバランスを見つけること。そして、女性の身体に起きる変化を小さいうちから当たり前のように伝えることで、息子さんたちを「生理について理解のある人」へと育てること。

ミレーナという一つの選択は、ぴよととさんの温かい家庭内性教育や「自立を促す子育て」のポリシーとも深く結びついていました

「自分が我慢すればいい」と、毎月の痛みや日々のワンオペ育児のしんどさを、ひとりで抱え込まなくても大丈夫です。まずは専門家に相談したり、誰かに頼ったりして、心と身体に少し余白をつくってみませんか。

知ってハレばれには、専門家が温かく答えてくれる「お悩み相談」がたくさんあります。
毎日を一生懸命に駆け抜けている皆さんの心が、この記事や他のお悩み相談に触れることで、軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

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#生理痛
#ミレーナ

(取材:2026年6月)


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