更年期に備え、信頼できる主治医探しをしたいけど、情報過多で悩んでいます。選び方を教えてください【助産師監修:お悩み相談室】
今回は、出産以来の婦人科受診に戸惑う40代女性からのご相談です。本格的な更年期を迎える前に信頼できる主治医を見つけたいものの、情報過多でどこを選べばいいか迷っているようです。
元気なうちに受診して良いのか、自分に合ったクリニックを見つける基準について助産師がお答えします。
職場の先輩から更年期の備えとして「信頼できる婦人科の主治医を見つけておくべき」と言われ、病院選びに悩んでいます。
これまで出産の時くらいしか産婦人科に行ったことがなく、近所のクリニックが更年期外来に強いのかも分かりません。ネットで検索しても様々な治療法がヒットし、情報過多でどこを基準に選べばいいのか迷子になっています。
症状の個人差が大きい分野だからこそ、自分に合う先生を見つけられるか、先の見えない不安があります。
本格的に調子が悪くなる前に動こうと思い、まずは近所の婦人科のホームページをいくつか比較し、更年期外来の有無や口コミを調べ始めてはいます。ただ、実際の雰囲気までは掴めず足踏み状態です。
これから更年期世代を迎えるにあたり、まずは健康診断のような感覚で初診を受けても良いのでしょうか。アドバイスをいただけると嬉しいです。
(40代、女性、ハンドルネーム:きびだんご、職種:専門職)
最初に
職場の先輩から「更年期に備えて、信頼できる婦人科を見つけておいた方がいい」と言われ、今のうちに探しておきたいと思っているのですね。
いざ調べてみると、
「更年期外来」「ホルモン補充療法(HRT)」「漢方」
などさまざまな情報が出てきますし、口コミを読んでも評価は人それぞれ。
「結局、何を基準に選べばいいの?」となってしまうお気持ちもよく分かります。
更年期は、症状の種類も程度もかなり個人差があります。だからこそ、「有名な医療機関を探そう」と考えるよりも、これから身体の変化について気軽に相談できる場所をひとつ見つけておく、くらいの気持ちで探してみるのがいいかもしれませんね。
そして、今のように大きな不調がない段階で、一度婦人科を受診してみるのもよいと思います。
健康診断のような感覚で「これから更年期を迎えるので、今の身体の状態や今後のことを相談しておきたい」と伝えて大丈夫です。
医療機関を探す際のポイント
更年期に備えるというと、
「HRTをしてくれるところがいい?」
「漢方に詳しい方がいい?」など、
治療法から医療機関を選びたくなるかもしれません。
ですが、今の段階では治療法を決める必要はありません。
まずは、月経の変化や身体の不調が出てきたときに、「これは更年期の影響かな?」と相談できる医師と出会えるとよいかもしれませんね。
ホームページを見るときは、更年期外来の有無だけでなく、更年期障害やHRT、漢方などについて記載があるか、婦人科検診にも対応しているかなどを見てみましょう。
日本女性医学学会には「女性ヘルスケア専門医」の認定制度もあるため、医療機関を探す際のひとつの参考になります。
ただ、資格があることだけが「自分に合う医師」の条件ではありません。
実際に話してみて、
「話を聞いてもらえた」
「質問しやすかった」
「治療のメリットだけでなくデメリットも説明してくれた」
と感じられるかも、とても大切だと思います。
かかりつけを持つメリット
更年期とは、閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた約10年間を指します。
日本人の閉経年齢は平均50歳前後ですが、時期には個人差があります。
この時期には、ほてり、発汗、動悸、頭痛、めまい、肩こり、疲れやすさ、不眠、気分の落ち込みなど、さまざまな症状が現れることがあります。
一方で、更年期と思っていた症状の背景に、甲状腺疾患や貧血、心疾患、精神疾患など別の病気が隠れていることもあります。
なので、「更年期だから仕方ない」と自己判断せず、必要に応じて婦人科や他の診療科につないでもらえることも、かかりつけの医療機関を持つメリットだと思います。
また、更年期障害の治療には、生活習慣の見直しに加え、症状や既往歴などに応じてHRTや漢方薬など複数の選択肢があります。
「この治療を受けるためにこの病院へ」と今から決めておく必要はなく、その時々の体調や希望に合わせて医師と相談しながらその都度、選んでいけば大丈夫です。
初診時のポイント
初診では、「今は強い症状はありませんが、更年期に向けて一度相談しておきたくて」と伝えてみてください。
月経周期や最終月経、これまでの病気や服用している薬、健康診断・婦人科検診の結果などが分かれば、より相談しやすいでしょう。
もし受診してみて「少し話しにくいな」と感じたら、別の婦人科を探すのもいいと思います。
長く付き合える医療機関を探すのですから、相性も大切です。
最後に
今から少しずつ準備を始めること自体が、これからの身体と上手に付き合っていくためのいい一歩だと思います。
焦ってすぐに「主治医を決める」のではなく、まずは近所で気になる婦人科を一度受診してみるところから始めてみてくださいね。
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