妊活中の年末年始の帰省…行きたくない気持ちの中、どう決めたらいいの?年内最後の不妊治療も成果が出ず心が沈んでいます【生殖心理カウンセラー監修:お悩み相談室】
今回は、年内最後の不妊治療を終えて「今年もダメだった」という深い絶望感の中で年末年始の実家・義実家への帰省に悩んでいる30代女性からのご相談です。
帰省に対し「行くか/行かない」かの2択にせず途中退出も選択肢に入れていいこと、帰省に迷った時の決め方の4ステップ、帰省する際の「逃げ道」作り、帰省しない場合の無理のない断り方や考え方について、生殖心理カウンセラーがお答えします。
私たち夫婦は同級生で27歳の時から妊活を始め、1年たっても妊娠できなかったので、不妊治療を始めました。現在は32歳で、不妊治療を約4年続けています。
12月に入り、「今年最後のチャンス」とすがるような思いで挑んだ人工授精でしたが、先日生理が来てしまいました。
「今年もダメだった」という深い絶望感を感じている中で、刻一刻と迫ってくるのが年末年始の実家・義実家への帰省です。
正直なところ、今は誰の顔も見たくありませんし、行きたくない気持ちでいっぱいです。
お互いの親には妊活していることを話しているので「子どもはまだなの?」と言葉で聞かれることはありませんが、会うたびに…お腹に向けられる視線がつらいです。
今のボロボロな精神状態では、その視線を浴びたとき、その場で崩れ落ちて泣いてしまいそうです。
この数か月、身体の調子も良くて、今年中に授かれる気がしていたんです。
そんな不確かな希望で、「今年は行く」と言っていたのに、自分のためだけに直前で断るなんてすごく「嫌な嫁で、娘だな」と悲しいです。
いっそ、会いにいって、ダメだったんだと両親の前で大泣きする方がスッキリするんじゃないかと思います。でも、そうしたくない自分もいます。
どう決めたらいいのかわかりません。
(30代、女性、ハンドルネーム:みじんこ、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
みじんこさん、12月の人工授精に「今年最後のチャンス」という思いを託していたのですね。
体調も良く、今年中に授かれる気がしていた。
その分、生理が来たときの落差は、ただの「残念」では済まないものだったと思います。
「今年もダメだった」という言葉には、1回の結果ではなく、4年分の期待と落胆が重なっているように感じました。
その直後に年末年始の帰省が迫ってくるのですね。
ご両親も義実家も妊活を知っているからこそ、言葉では聞かれない。
けれど、お腹に向けられる視線を感じてしまう。
そのつらさは、とても生々しいです。
何も言われないのに、こちらの心だけが勝手にすり減っていくような感じですよね。
「嫌な嫁で、娘だな」とご自身を責めてしまうのは、それだけ周りを大切に思っているからでしょう。
でも、今のみじんこさんは、礼儀が足りないのでは決してありませんよ。
帰省するかしないか、悩んだ時の決め方は?
どう決めたらいいか分からないときは、「行くか、行かないか」の二択にしないことが大切です。
今の状態でフル参加するか、完全に断るか。
その両極で考えるほど苦しくなります。
帰省を決めるときは、まず次の順番で考えてみてください。
1つ目は、「今の自分の心の体力」を10点満点でつけることです。
目安として、3点以下なら今回は無理をしない選択を優先してよいと思います。
4〜6点なら、短時間・日帰り・一部参加など条件つきで検討。
7点以上なら、行く選択も現実的かもしれません。
2つ目は、「何が一番つらいのか」を分けることです。
実家そのものがつらいのか、義実家がつらいのか、親戚が集まる場がつらいのか、子どものいる空間がつらいのか。
全部まとめて「帰省が無理」と考えると苦しくなりますが、つらさの正体が分かると、避け方も見えてきます。
3つ目は、「行く場合の条件」を先に決めることです。
たとえば、
– 滞在は2時間まで、泊まらない
– 親戚が集まる時間は避ける
– つらくなったらパートナーさんと一緒に帰る、などです。
帰省は修行ではないので、途中退出ありのイベントにしても良いと思います。
4つ目は、「行かない場合の伝え方」を決めることです。
理由は詳しく言わなくて大丈夫です。
たとえば、
「今年最後の治療結果で気持ちが落ちていて、今は少し休みたい。落ち着いたら改めて顔を出します」といった感じ。
また、必ずしも本当の理由を伝えなくても良いと思います。
「風邪ひいちゃって」だって、立派な理由になります。
帰省するなら「逃げ道」を考えておこう
もし行く場合は、
「視線や話題がつらくなったら席を外す」
「パートナーさんに合図を出す」
「滞在時間を決めておく」など、逃げ道を先に作っておきましょう。
逃げ道があるとわかっていると、人は少しだけそこに居られます。
帰省しないのも「自分を守る」ための選択肢
みじんこさんが帰省を控えたとしても、それは「嫌な嫁」「嫌な娘」だからではありません。
今の自分を壊さないための選択です。
親孝行は、年末年始に無理して笑うことだけではありません。
「両親の前で大泣きしたらスッキリするかも」と思う気持ちは、とても大切なものだと感じました。
ご両親の前で安心して泣けるなら、思い切り泣いたって良いと思いますよ。
最後に
今年の帰省をどうするかは、「嫁として正しいか」「娘として正しいか」ではなく、「今のみじんこさんが壊れずに年を越せるか」で決めてよいのだと思います。
ずっとがんばってきたみじんこさん。
どうか今年の終わりくらいは、自分の心をいちばん大切にしてあげてくださいね。
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