2歳児の発達遅め?「うちの子だけまだできない」と他の子と比べてしまう【お悩み相談室】
今回は、リトミック教室で2歳の息子さんを他の子と比べてしまい、発達のゆっくりさに不安を抱える30代女性からのご相談です。
検診では問題なしと言われても焦りや落ち込みが続き、子育てへの心配が大きくなっているようです。
こうした気持ちとの向き合い方について、公認心理師がお答えします。
2歳の息子と週に一度、リトミック教室に通っているのですが、どうしても自分の子どもと他の子を比較してしまう自分がいます。
リズムにすぐ反応して上手に動く子や、先生の話をしっかり聞ける子、お返事できている子を見ると、「うちの子はまだできていない」と焦ったり、落ち込んだりしてしまいます。
言葉も含め、発達がゆっくりめの子なので心配になって、任意の2歳検診に行きましたが、発達上特に問題はありませんでした。
息子のペースを信じたい気持ちはあるのですが、どうしても比べてしまう自分がいて、今後の子育てが不安です。
こんな時、どのように気持ちを整えていけばよいでしょうか?
(30代、女性、ハンドルネーム:mind、職種:主婦)
最初に
ご相談ありがとうございます。
ご自身のお子さまと、周りの子どもとを比べてしまい苦しくなっておられるのですね。
生まれたばかりの頃と違い、2歳となると個々の成長の差が大きい頃かと思います。
そんな中、公園や習い事など同年代の子を見ると「あれ?」と不安になったり、「我が子はまだ出来ないのに」と焦ったりする機会が増えるのは当然のことだと思います。
あなたがそれだけ日々真剣に、お子さまの変化や成長と向き合っておられるのだと感じました。
毎日頑張っておられるご自身を、どうか労ってあげてくださいね。
人は周りと比べたくなる生き物
「人と比べたくなんてないのに、どうしても比べてしまう」
そう言って苦しむ方は、実はとても多いです。
なぜなら、人は本質的に周りと比べたくなる生き物だからです。
これを、心理学では“社会的比較”と言います。
人の心理として「自分の能力が社会でどれくらいなのか知りたい」という気持ちがあります。
私たちは生活をする上で、自分の状況を把握しなければならないことが多いですよね。
自分の価値観や常識が人とズレていないかなども、周りと比べないと分からないことが多いので、人は自然と周りと比べながらバランスをとって生活する癖があります。
大切なのは、周りと比べること自体は悪いことではないということです。
そしてここで注意が必要なのは、その比べる対象の内面まで知らないのに、その時の一場面で決めつけて比較してしまうことです。
例えば、児童館などで先生が読む恐竜の絵本を真剣に聞いている子どもを見た時に、どう感じるでしょうか?
よく「凄いな。こんなに集中出来るなんて。」
「うちの子なんて1分もじっとしてられないのに…」
などの言葉をよく聞きます。
しかし、その子がいつも集中出来ているかは、他人には分かりませんよね。
お外では緊張してじっとしているけれど、家では元気に飛び跳ねて遊んでいるかもしれませんし、もしかすると、恐竜が大好きな子で、違うジャンルの絵本だと全く集中出来ないかもしれません。
このように、一場面だけ見て落ち込むのは、なんだかとても落ち込み損しているような気になりませんか?
どの子もみんな、“いい面”も、“あれれ?な面”もありますよね。
リフレーミングという対処法
お子さまを周りと比べてしまって辛い時の対処法として、リフレーミングというものがあります。
リフレーミングとはコミュニケーション心理学で「対象の枠組みを変えて別の感じ方を持たせること」と言うものです。
例えば、一つの遊びに集中できず、次々違うおもちゃで遊ぶ我が子を見た時、「うちの子は飽きっぽいな」と感じるかもしれません。
このような時に「飽きっぽい」という枠組み(フレーム)を変えてみると、「好奇心旺盛」「自分の気持ちに素直」に変化したりします。
「消極的」「ゆっくり」などは、「慎重」「落ち着いている」と言えますし、
ポジティブな側面に光を当ててみると、「焦ったりしていたけれど、いいところもたくさんあるな。物は考えようだな〜」と思えるかもしれませんよ。
最後に
「気にしないように」「人は人、我が子は我が子」など思おうとしても、中々心は言うことを聞いてくれませんよね。
そんな時は比べてしまう自分を責めず、比べるけれど、どちらの良い面も見つけられると心が少し楽になるかもしれません。
あなたはとても一生懸命、お子さんと向き合っておられます。
これからのあなたをずっと応援しておりますね。
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