育児支援に頼るハードルが高いです。そんな時どう動けばいい?【お悩み相談室】

子育て
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今回は、2人のお子さんをワンオペで育てながら、支援制度を知っていても動く気力がわかず、頼れない自分に焦りを感じている30代の女性からのご相談です。
手続きが負担に感じてしまい、助けを求める一歩が踏み出せないとのこと。

「動けない理由」を心理的な視点から紐解き、育児支援につながるための小さな始め方や心を軽くするヒントについて、公認心理師がアドバイスします。

小さな子ども2人を育てています。夫の帰りが遅く、平日はほとんどワンオペ状態です。
市の育児支援センターや一時保育の制度があるのは知っていますが、そこに連絡したり手続きをしたりすることを考えるだけで疲れてしまい、「どうせうまく利用できないかも」と思ってしまいます。
日々の家事や仕事に追われて、支援を探す余裕も、動く気力もわかないまま時間が過ぎています。

本当は少しでも誰かに助けてほしいのに、行動に移せない自分に焦りや罪悪感を感じてしまいます
こんな状態でも、支援につながれる方法はあるのでしょうか。

(30代、女性、ハンドルネーム:miki、職種:販売・サービス)


最初に

mikiさん、小さなお子さんを2人育てながらの日々、本当におつかれさまです。

平日はほぼワンオペ状態。
朝から晩まで、子どもの世話と家事と仕事に追われ、気づけば一日が終わっている。

その中で「支援を使った方がいいのは分かっているけど、そこに連絡する気力がない」と感じてしまうのですね。
相当お疲れのご様子が伝わってきます。

市の育児支援センターや一時保育の制度があることを知っているのに、使える状態にないこのギャップは、実は多くの人が抱えています


「どうせうまく利用できないかも」
「手続きの途中で挫折しそう」

そんな考えが浮かぶと、動けない自分を責めてしまいがちですが、それは怠けているからでも、甘えているからでもありません。

本当は助けてほしいでも、動く力が残っていない
その板挟みの苦しさの中で、ここまで一人で回してきたmikiさんは、十分すぎるほど頑張ってきました。

まずはその事実を、どうか否定しないでくださいね

支援サービスに連絡するハードルを下げよう

「支援を使えない自分」を責めてしまうとき、多くの場合、その背景には“元気な前提”で作られた支援の仕組みがあります

多くの制度は、「探す」「電話する」「調整する」という工程を、利用者が主体的にこなせることを前提にしています。


でも、心も体も疲れ切っている状態では、その一歩が一番重たいのです。

ここで大切なのは、全部やろうとしないこと



たとえば、

・市役所や支援センターに“問い合わせる”ではなく、“ホームページを眺めるだけ

・電話ではなく、メールや問い合わせフォームを開いて、今日は閉じる

・「使う」ではなく、「候補を一つ決める


これも立派な前進です。

支援につながる過程を周囲に協力してもらう

また、可能であれば、パートナーさんや信頼できる人に
「代わりに調べてもらう」「連絡だけお願いする」という形で、最初の段階を委ねるのも一つの方法です。

支援につながる過程そのものを、誰かと分け合っていいのです。

むしろ、こうしたサービス利用という明確な目的がある方が、パートナーさんは参加しやすいかもしれません

申請や申し込みだけなら、土日も相談窓口がオープンされているところもあります。

支援は「困りそう」という前段階で使ってOK

慢性的な疲労状態にあると、人は選択や決断に大きなエネルギーを使うようになります。

そのため、助けを求めるという行為自体が、とても高いハードルに感じられるのです。

つまり、mikiさんが動けないのは、意志が弱いからではなく、エネルギーが枯渇しているサインでもあります。

支援は“困り切ってから”使うものではありません

限界になる前に頼ることは、子どもにとっても、mikiさん自身にとっても、長く安心して暮らすための選択です

最後に

今はまだ動けなくても、「助けてほしい」と言葉にできている時点で、mikiさんはもうギリギリのところで十分踏ん張っていますよ。

どうか焦らず、罪悪感を背負わず、自分が今までがんばって来たことを、ねぎらってあげてくださいね

<本記事の回答者>

戸田さやか

公認心理師/臨床心理士/生殖心理カウンセラー/がん・生殖医療専門心理士/ブリーフセラピストシニア

所属:株式会社ファミワン

「妊活や性の悩み、子育てや働き方のことまで、「誰に相談していいかわからない」テーマも歓迎しています。どんな内容でも大丈夫。安心してご相談ください。臨床心理学の確かな知識と技術を活かし、原因探しや悪者探しではなく、あなたにとってのゴールを発見するお手伝いをさせてください。」


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