レバー好きは危険?妊活中のビタミンA過剰が気になるとき【お悩み相談室】
今回は、妊活中の栄養管理としてサプリや食事に気を配る中で、ビタミンAの摂りすぎが胎児に影響しないか不安を感じている30代の女性からのご相談です。
レバーやマルチビタミンを続けていて大丈夫なのか、調整の目安について、妊活中の栄養の考え方を踏まえながら管理栄養士がアドバイスします。
今、夫と妊活をがんばっています。食事でバランスを意識しながら、偏りや不足している栄養素を補うためにマルチビタミンのサプリを飲んでいます。ですが、妊活中からビタミンAを摂りすぎると胎児に影響があるという情報を見て、少し怖くなってしまいました。
過去に貧血で倒れた経験があり、それ以降レバニラが好物になって週1で食べてます。調べるとレバーにもビタミンAが豊富に含まれているようですが、今の調子で食べていても大丈夫でしょうか。それともサプリを止めた方がいいでしょうか。
(30代、女性、ハンドルネーム:沙耶ちぃ、職種:事務・オフィスワーク)
目次
最初に
こんにちは。ご夫婦で一緒に妊活を頑張られている女性からのお悩みですね。
日々の食事にも気を配りながら努力されているご様子が伝わってきます。
とても前向きで素晴らしいことですね。
その一方で、「ビタミンAを摂りすぎると胎児に影響がある」という情報を目にされ、不安を感じていらっしゃるとのこと。
特に鉄分補給のためにレバーを取り入れていることが裏目になってしまっては悲しいですよね。
女性は毎月の月経血で必要な鉄分が排出されてしまうので不足しがちな栄養素のひとつです。
その貧血対策としてレバニラといった鉄分が豊富な食品を摂取されていることから、とても努力家であることが伺えます。
おっしゃる通りレバーにはビタミンAも豊富に含まれています。
今の調子(週1回)で食べ続けても問題はないのか、サプリメントの内服についても回答していきたいと思います。
妊活中からビタミンAの過剰摂取には注意が必要
ビタミンAは、胎児の発達に必要な栄養素です。
ですが、妊娠初期(3か月まで)にビタミンAの過剰摂取が催奇形性(生まれ持っての先天的奇形児)を有することが明らかにされ、厚生労働省では「妊娠3か月以内または妊娠を希望する女性」においてはビタミンAの過剰摂取に注意するよう呼びかけています。
1日の摂取量と上限量は
成人女性のビタミンAの摂取目安量は以下の通りです。
1日の推奨量・・・ 700㎍
耐容上限量・・・ 2,700 µg RAE
サプリメントは配合量を確認しましょう
ビタミンAは、葉酸サプリメントやマルチビタミンなどにしばしば配合されていますので、摂取する場合は量を確認しましょう。
食品中にも高濃度に含まれるものも
レバーやうなぎなどはビタミンAが非常に多く含まれています。
鶏レバーや豚レバーには 100 g 当たりおよそ14,000 µg RAE のビタミンAが含まれています。
例えば焼き鳥のレバー 2/3 本、およそ 20 g を食べるとビタミンAを 2,800 µg RAE 摂ることになり、1日当たりの耐容上限量をあっという間に超えてしまいます。
ですが、耐容上限量はここまでなら毎日食べてもリスクがないという値なので、一度でも食べ過ぎたら危険、というわけではありません。
気づかず食べてしまっても心配せず、しばらくは控えるようにしてみましょう。
色の濃い野菜から必要量摂取しましょう
緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイド(β-カロテン、クリプトキサンチンなど)については体内でビタミンAが不足している時に、必要な量だけビタミンAに変換されます。
そのためカロテノイドによるビタミンAの過剰症の心配はありません。
ビタミンAは赤ちゃんにとって皮膚や粘膜を生成するのに必要な栄養素なので、できるだけかぼちゃ、にんじんなどの色の濃い野菜をしっかり食べて必要な量を摂るようにしましょう。
まとめ
レバーにはビタミンAがとても豊富に含まれているため、現在のように週1回のペースで食べ続けていると、1日の摂取上限を超えてしまっている可能性があります。
しばらくの間は控えてみるようにすることが安全ですね。
また、サプリメントを取り入れる際も、含まれているビタミンAの量を確認したうえで、必要に応じて調整されることをおすすめします。
妊活中に食事や栄養に気を配っていらっしゃることは、とても素晴らしいことです。
無理のないペースで、できることから少しずつ続けていくことが、きっとご自身の力になりますよ。
<参考文献・出典>
内閣府 食品安全委員会
▶お母さんになるあなたと周りの人たちへ−妊娠の前から気をつけたい食べ物のこと−:https://www.fsc.go.jp/okaasan.html
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