妊活7年の壁…続けるか手放すか揺れる想い【お悩み相談室】

妊活・不妊
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今回は、妊活を始めて7年、孤独感や夫婦間の温度差に悩む30代女性からのご相談です。
続けるべきか区切りをつけるべきか揺れる気持ちの中で、同じ経験を持つ人がどのように気持ちを保ってきたのか知りたいと感じているようです。

気持ちの保ち方や選択を考える際の視点について、看護師/体外受精コーデイネーターがアドバイスします。

妊活を始めてもう7年目になります。最初は「そのうち授かるだろう」と思っていましたが、ここまで長く続くとは正直想像していませんでした。
人工授精や体外受精も経験し、検査も一通り受けましたが、これといった原因が見つからず、答えのない道を歩いているような気持ちです。

周りは次々に妊娠・出産していき、取り残されているような孤独感に押しつぶされそうになることもあります。夫婦仲が悪いわけではありませんが、治療や結果に対する温度差があって、つい言い合いになってしまうことも増えました。

ここまで頑張ってきたけれど、「まだ続けるのか」「もう区切りをつけるのか」と自分の気持ちが揺れ動いています。同じように長く妊活をしてきた方が、どう気持ちを保ち、どんな選択をしてきたのか知りたいです。

(30代、女性、ハンドルネーム:星屑レター、職種:事務・オフィスワーク)


最初に

 7年間、本当にたくさんの思いを抱えながら続けてこられたのですね。
「そのうち授かるだろう」と信じていた頃から、何度も期待と不安を行き来しながら歩いてきた道のりは、決して簡単なものではなかったと思います。
原因が見えないまま治療を続けることは、心がふっと不安定になる瞬間も多かったのではないでしょうか

まわりが先に進んでいくように見える中で、自分だけ動けなくなってしまったような気持ちになることもあったはずです。
それでも諦めず向き合ってきたあなたの歩みは、それだけ願いが大切だった証です。

「ここまで本当によく頑張ってこられましたね」と、一度しっかり自分に言ってあげてほしいです
揺れや迷いが出てくる今の気持ちも、とても自然で大切な心のサインなのだと思います。

“これからの人生をどう生きたいか”見直すタイミング

治療を続けるのか、それとも区切りを考えるのか。
この問いに揺れる時期は、多くの方が必ず一度は通ります。
今の揺れは、もしかしたら「これからの人生をどう生きたいか」を改めて見つめ直すタイミングなのかもしれません。

妊活を続けるかどうかを考える前に、少しだけ心を落ち着けて、
自分に優しく問いかけてみてください

「私はどうして子どもを持ちたいのだろう」

「子どものいる未来に、どんな幸せを思い描いてきたのだろう」

「夫婦2人で生きる人生は、どんな姿になるのだろう」


これらの問いは、急いで答えを出す必要はありません。
ひとつひとつ、あなたのペースで考えて大丈夫です。どの答えも、間違いではありません。
そして答えは“世の中の正解”ではなく、“あなた自身がどう生きたいか”で決まっていいのです

妊活を続けるという選択も、
いったん休むという選択も、
区切りをつけるという選択も、
すべてはあなたの人生の一部です。
どれを選んでも、そこにあなたの気持ちがこもっていれば、それは十分価値のある選択です。

心を整理する3つの方法

長く妊活を続けてこられた方にとって、身体だけでなく心の負担も大きくなっていくものです。
だからこそ、一度「自分の人生をどう生きたいか」を整理することは、とても有意義な時間になります。

まずは、次の3つをゆっくり試してみてください。

1.自分の“本当の願い”を書き出してみること

「子どもが欲しい」の奥にある、小さな願いを言葉にしてみてください
家族をつくりたい、誰かを育てたい、温かい日常を過ごしたい…。
一つずつ書き出すと、自分の大切にしてきた軸が見えてきます。

2. 夫婦2人の未来について、結果抜きで話してみること

治療や結果の話ばかりではなく、純粋に「2人でどんな未来を歩みたいか」を話せる時間をつくってみてください。
子どものいる未来も、いない未来も、どちらも考えてみると、新しい視点が生まれることがあります。

3.治療を続けるかどうかは“期限”ではなく“納得感”で決めること

年齢や周囲の状況に追われると苦しくなりやすいですが、大切なのは「この選択なら、自分で納得できる」と思えるかどうかです。
あなたが心から「もう一歩進みたい」と思えるなら続けていいし、「いったん止まってもいい」と思えるならそれも立派な選択です。

妊活を長く続けられてきた方々の選択

長く妊活を続けてきた方々が、どのように気持ちを保ち、どんな選択をしてきたのかについても少し触れておきますね。

多くの方は、“治療を続けるための気持ちの保ち方”として、ひとつの結果だけを追い続けるのではなく、自分の生活や心が少しでも満たされる時間を意識的に増やしていました

趣味を再開したり、パートナーとの時間を楽しんだり、「治療以外の自分」を大事にすることで心のバランスを保っていた方が多いです。


また、選択については本当に人それぞれでした。続ける人もいれば、少し休む人、治療に区切りをつけて夫婦2人の人生を大切に歩むと決めた人もいます。
どの選択をした方も共通していたのは、「自分で考えて、自分で決めた」という実感があると、その後の人生が穏やかに進みやすいということです。

最後に

妊活の道は、決してひとつではありません
そして、どんな選択であっても、あなたが自分の心で決めたことなら、その選択は決して間違っていません

あなたなら、きっと大丈夫です
ここまで続けてこられた強さも優しさも、これからの人生をしっかり支えてくれます。
今日この相談をしてくださったことも、すでに大きな一歩です。

 

<本記事の回答者>

加藤早紀

看護師/体外受精コーデイネーター

所属:株式会社ファミワン

不妊治療専門のアドバイザーとして、妊娠を望む方に寄り添いサポートしています。看護師や体外受精コーディネーターとしての経験をもとに、治療の選択やライフスタイルの見直し、心と体のケアまで総合的にご提案。あなたの妊活が前向きなものになるよう、丁寧にお手伝いさせていただきます。


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