更年期に入って指の痛みが強くなりました。放っておいて大丈夫?【お悩み相談室】

更年期
記事をシェア

指の関節がズキズキ痛み、力が入りにくくなってきたという50代女性からのご相談です。
年齢や更年期のせいかもしれないと考えつつも、「このまま悪化したら…」と不安とのこと。

今回は、更年期世代に起こりやすい関節の痛みと、自宅でできる対策や医療ケアについて薬剤師が解説します。

最近、指の関節がズキズキ痛む。もう歳だし、更年期のせいで仕方ないですか?
朝起きたときとか、瓶のフタ開けるときなんかに力が入らなくて困る

整骨院に行きゃいいんだろうけど、行きやすい近場の所は人気ですごく待たされるから嫌。銭湯の炭酸泉に通って少しはマシ、でもまたすぐに痛みがぶり返すから、どうしたらいいのかわからない。

痛みを和らげるいい方法はないですか?

(50代、女性、ハンドルネーム:うめこ、職種:主婦)


最初に

最近、指の関節の痛みでお困りとのことですね。
朝起きたときや物を握るときに力が入りにくく、日常生活でちょっとした不便を感じるのは、とてもつらいことだと思います。

年齢的なことや更年期の影響もあるかもしれないと自分なりに納得しようとしても、「このままで大丈夫かな」と不安になるのは自然なことです。

整骨院に行きたい気持ちはあっても、人気で待たされるのが負担になったり、
銭湯の炭酸泉で一時的に楽になっても痛みが戻ってしまうのは、
焦りやもどかしさにつながるかもしれません。

それでも、少しずつ自分でできるケアを探している姿勢は前向きで素晴らしいことです。
こうして相談してくれたこと自体も、体を大切にしようとする気持ちの表れですので、まずはその姿勢を認めてあげてください

症状や痛みの特徴を整理する

指の関節の痛みは、更年期の影響だけでなく、リウマチや変形性関節症などの病気が原因である場合もあります。

まずは症状の経過や痛みの特徴を整理しておくことが大切です。
どの指が痛むのか、痛みの強さや時間帯、力が入りにくい動作などをメモしておくと、医師に伝えやすくなります。

また、自宅でできるケアや生活の工夫についても情報を持っておくと安心です。
こうして情報を整理しておくと、「どのタイミングで医療機関を受診すればよいか」「どのようなケアを優先すればよいか」といった方針を立てやすくなりますよ。

関節痛の具体的な対策とは

指の関節の痛みに対して、専門家の立場からできる具体的な対策をご紹介します。

医療機関での相談

指の関節の痛みは、加齢や更年期だけでなく、リウマチや変形性関節症などの病気が原因の場合もあります。
まずは整形外科やリウマチ科で診察を受けると、リウマチや変形性関節症の有無を確認できます
血液検査(CRP、RF、抗CCP抗体など)で炎症や自己免疫疾患のチェックも可能です。

また、更年期のホルモン変化が痛みに影響している場合は、婦人科での相談も有効です。
医師の診察のもとで、ホルモン補充療法(HRT)やエストロゲン様サプリの使用を検討することができます。


・ホルモン補充療法(HRT)
体内の女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)を補う治療で、更年期で低下したホルモンを補うことで関節痛やこわばりの改善が期待できます。
内服薬、貼付剤、ジェルなど、症状や体質に合わせた投与方法があります。
ただし血栓症や乳がんのリスクもあるため、医師と相談して慎重に判断することが大切です。

・エストロゲン様サプリ
大豆イソフラボンなど植物性のエストロゲン様成分を含むサプリです。
HRTほど強力ではありませんが、関節痛の軽減や体調維持に役立つ場合があります。
自己判断で大量に摂取せず、医師や薬剤師と 相談しながら使用することをおすすめします。

自宅でできる工夫

湯船や炭酸泉、温タオルなどで手を温めると血流が良くなり、痛みが和らぐことがあります。
また、指を握ったり開いたりの軽いストレッチやマッサージで関節の柔軟性を保つことも大切です。
無理に力を入れず、痛みが強いときは休ませましょう

日常生活では、瓶のフタを開けるときにゴムバンドやオープナーを使うなど、手の負担を減らす工夫も有効です。
食生活では、青魚や野菜、ナッツ類など抗炎症作用が期待できる食材を意識すると、体全体の炎症が緩和される可能性があります

補助的な方法

整骨院は医師の診断後であれば、筋肉や関節のケアとして補助的に利用可能です。
炎症が強い場合は、温めるよりも一時的に冷やす方が痛みを和らげることもありますので、状況に応じて使い分けましょう。

最後に

痛みやこわばりの状態を日々記録しておくと、医師や専門家に正確に伝えやすくなり、より的確な治療や対策につながります
無理せず、自分に合った方法を少しずつ取り入れながら、日常生活を快適に保てるよう工夫してみてくださいね。

<参考文献・出典>

公益社団法人 女性の健康とメノポーズ協会
▶「メノポハンド」を知っていますか。女性に多い手指の痛みやしびれには予防対策があります:https://www.meno-sg.net/health/menopause/5947/

<本記事の回答者>

北里大学薬学部卒業後、総合病院産科病棟で勤務した経験をもとに、主に妊活~授乳期にかけての薬の飲み合わせやお子さんの予防接種についてのご相談を専門にしています。私たちの日常のそばにある薬だからこそ、正しく使っていただきたい、そんな思いで回答しております。薬について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。


専門家がこたえます!お悩み募集中です

「知ってハレばれ お悩み相談室」にお悩みをお寄せください。

毎月ピックアップさせていただいたお悩みとその回答を、「知ってハレばれ お悩み相談室」の記事で公開いたします。下記のフォームからお悩みをお寄せください(匿名でお寄せいただけます)。

記事をシェア
あなたのお悩みを募集中。

あわせて読みたい

トップ > 更年期 > 更年期に入って指の痛みが強くなりました。放っておいて大丈夫?【お悩み相談室】