更年期のしびれが不安…病気との境界ポイント【お悩み相談室】
今回は、更年期に入ってから手足のしびれが続き、「神経や血管の病気では」と不安を抱える50代女性からのご相談です。
PC作業で悪化するピリピリ感が仕事にも影響し、対処しても改善しない状況に戸惑っているようです。
更年期症状との見分け方や受診の目安について、助産師がお答えします。
更年期に入ってから、手足のしびれが気になるようになりました。
最初は朝起きたときだけだったのが、最近は日中も指先や足先がピリピリすることがあり、「神経や血管の病気なのかな」と不安になっています。
PC作業で長時間同じ姿勢でいると特にしびれが強くなり、仕事に集中できない日もあるほどです。ストレッチやマッサージを小休憩に試していますが、完全にはおさまりません。
更年期の症状としてしびれが出ることもあると聞きますが、病気とどう区別すればいいのか分かりません。受診するポイントなどありましたら教えていただけますでしょうか。
(50代、女性、ハンドルネーム:青葉マーク、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
更年期に差しかかってから、これまでにはなかった体の変化を感じるようになり、その中でも手足のしびれが気がかりになってきているのですね。
最初は朝だけだった違和感が、最近では日中にも出るようになり、特にパソコン作業などで同じ姿勢が続くと、ピリピリとした感覚が強まることがあるとのこと。
お仕事に集中したい気持ちがある中で、思うようにいかない日があるのは、とてももどかしいことだと思います。
さらに、ご自身なりにストレッチやマッサージを取り入れて工夫されているにもかかわらず、すっきりしない状態が続くと、
「このまま様子を見ていて大丈夫なのだろうか」
「何か別の病気が隠れているのではないか」と、
不安がよぎるのも無理のないことです。
更年期の症状として聞いたことはあっても、それがどこまで当てはまるのか、受診が必要な状態なのかを判断するのは簡単ではありませんよね。
しびれ=更年期?
まずは、「更年期の影響で起こることもあるし、別の病気が隠れている場合もある」という、少し幅をもった捉え方ができると、気持ちが整理しやすくなるかもしれません。
更年期は女性ホルモンの変化によって、自律神経のバランスが揺らぎやすい時期です。
そしてその影響で血流や神経の働きが一時的に不安定になり、しびれやピリピリ感として感じられることがあります。
その一方で、しびれという症状は、神経や血管、筋肉、内科的な病気など、さまざまな原因でも起こり得るため、「更年期だから仕方ない」と一括りにしない視点も大切だと思います。
「どういう場合に様子を見てよくて、どういう場合に受診を考えるのか」という判断の軸を知っておくことで、必要以上に不安を膨らませずに済みますし、安心して日常を過ごす助けにもなるかもしれませんね。
更年期のしびれと受診が必要なしびれ
更年期には、エストロゲンの低下により自律神経が乱れやすくなり、末梢血管の収縮や拡張がスムーズにいかなくなることがあります。
その結果、手足の冷えやしびれ、ピリピリ感として自覚されることがあります。
また、長時間同じ姿勢でPC作業を行うことで、首・肩・手首周囲の神経が圧迫され、しびれが強くなるケースも少なくありません。
ただし、
・しびれが片側だけに強く出る
・力が入りにくい
・感覚が鈍くなる
・急に症状が悪化した
・夜間も強いしびれで目が覚める
といった場合は、更年期以外の原因を考える必要があります。
こうしたときは、早めに医師に相談することが大切です。
受診の際には、
・いつ頃から
・どの部位に
・どんなタイミングで強くなるか
・日常生活への影響
などを整理して伝えられると、状況が共有しやすくなります。
更年期症状かどうかだけでなく、必要に応じて神経や血流、内科的な視点から確認してもらうことで、「大きな問題がないことを確認する」だけでも安心につながることがあります。
最後に
今感じている違和感は、体からの大切なサインでもあります。
どうか一人で抱え込まず、今のうちから「確認するために相談する」という気持ちで、受診を検討してみてくださいね。
<参考文献・出典>
一般社団法人女性医学学会
▶「手のしびれ・こわばり」:https://www.jmwh.jp/n-yokuaru7-teashi.html
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