更年期ケアにミレーナはあり?利点と注意点【お悩み相談室】
今回は、過多月経の治療でミレーナを使用した経験があり、プレ更年期に入った今、再び導入すべきか気になっている40代女性からのご相談です。
更年期症状がどの程度出るのか分からないので迷っているようです。
ミレーナを使うタイミングや費用、メリット・デメリットを助産師が分かりやすくお答えします。
20代のとき、過多月経の治療でミレーナを入れていたことがあります。
その後、子どもも授かり、今はプレ更年期といわれる年代になりました。
最近、通っている病院で「更年期ケアにもミレーナが注目されています」というポスターを見かけて、気になっています。
プレ更年期の段階で入れる人も増えているそうで、昔使っていた経験もあるので抵抗はないのですが、どのタイミングで考えるのがいいのか迷っています。
まだ更年期症状がどれくらい出るかも分からないし、費用のことも含めて、早めに準備しておくべきなのか悩ましいです。
更年期対策にミレーナを選ぶメリット・デメリットがあれば教えてくださいませんか。
(40代、女性、ハンドルネーム:超多忙秘書、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
20代の頃に過多月経の治療としてミレーナを使用され、その後は妊娠・出産を経て、今は「プレ更年期」と呼ばれる年代に差し掛かっておられるのですね。
以前に使った経験があるからこそ、「ミレーナ自体への抵抗感はないけれど、今このタイミングで考えるべきなのかどうか」が悩ましく感じられているのだと思います。
最近、通われている病院で「更年期ケアにもミレーナが注目されている」という情報を目にし、まだはっきりとした更年期症状が出ているわけではない中で、
「早めに備えた方がいいのかな」
「でも様子を見てからでもいいのかな」と、
気持ちが行ったり来たりしているご様子が伝わってきます。
費用面のことや、今後どの程度症状が出るのか分からない不確かさも重なり、慎重に考えたいお気持ちはよく分かります。
ミレーナを検討するときの大切なポイント
プレ更年期におけるミレーナの位置づけは、「今すぐ必要かどうか」よりも、「どんな状態になれたら安心か」を軸に考えてみると整理しやすいかもしれません。
例えば、
月経量が増えてきて日常生活に負担を感じている
今後ホルモン補充療法を検討する可能性があり子宮内膜を守る選択肢を知っておきたい
あるいは忙しい生活の中で月経に振り回されにくい状態を作りたい
など、目指したい状態は人それぞれです。
一方で、現時点で月経や体調に大きな困りごとがなく、「まだ判断材料が少ない」と感じておられる場合には、今は情報収集の段階として捉え、症状の変化を見ながら検討するという選択も十分に考えられます。
「いつ入れるか」よりも、「どんな変化が出てきたら検討すると納得できそうか」を知っておくことが、後悔の少ない選択につながるのではないでしょうか。
ミレーナを使うメリット・デメリット
ミレーナは、レボノルゲストレルという黄体ホルモンを子宮内に持続的に放出する子宮内システムで、過多月経の改善や月経量の減少に高い効果があることが知られています。
この時期、ホルモン分泌の揺らぎにより月経量が増えたり、不正出血が起こりやすくなることがあります。
そんな時にミレーナを使用することで、子宮内膜の過剰な増殖を抑え、出血トラブルを軽減できる点は大きなメリットといえます。
また、将来的にエストロゲン補充療法を行う場合、子宮内膜保護目的として併用できる点も注目されています。
一方で、装着後しばらくは不正出血が続くことがあり、違和感や下腹部の不快感を感じる方もいます。
効果の感じ方や副作用の出方には個人差が大きく、「入れたら必ず快適になる」と断定できるものではありません。
また、保険適用の可否や自己負担額は適応によって異なるため、費用面については事前にご検討中の医療機関で確認しておくことが大切です。
最後に
プレ更年期は「治療が必要な時期」というより、「選択肢を知り、備えていく時期」とも言えます。
今すぐ決めなくても、月経の変化や体調の揺らぎが出てきたときに、再度検討できるよう、信頼できる医療機関で定期的に相談できる環境を持っておくと安心だと思います。
最後に、忙しい日々の中でご自身の体のこれからを考えていること自体が、とても大切なセルフケアだと思います。焦らず、ご自身のタイミングで選択できるよう、必要な情報を少しずつ揃えていってくださいね。
<参考文献、出典>
バイエル薬品株式会社
▶「ミレーナ®52mg」公式サイト :https://betterl.bayer.jp/whc/mirena/mirena
専門家がこたえます!お悩み募集中です
「知ってハレばれ お悩み相談室」にお悩みをお寄せください。
毎月ピックアップさせていただいたお悩みとその回答を、「知ってハレばれ お悩み相談室」の記事で公開いたします。下記のフォームからお悩みをお寄せください(匿名でお寄せいただけます)。



