更年期の母のイライラ・暴言がつらい…親子とも傷つかずにすむ接し方は?病院に行かない理由も知りたい【公認心理師監修:お悩み相談室】

更年期
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今回は、更年期症状による激しい気分の浮き沈みや家族への暴言がある母親との接し方に悩む10代女性からのご相談です。
お母さんが更年期を認めず受診を拒むなか、傷つく言葉を上手に受け流し、乗り越えるコツを知りたいと願っていらっしゃいます。

女性ホルモンの急激な減少が心身に与える影響や、「老い」への抵抗から更年期を認めづらい心理を解説。母親の怒りのスイッチが入ったときにその場を離れる「自己防衛のコツ」や、学校のカウンセラーといった周囲の大人を賢く頼る重要性について、公認心理師がお答えします。

更年期の母にどのように接したらいいか悩んでいます
汗を頻繁にかいたり、寒くなったり暑くなったり、イライラもしやすく典型的な更年期症状がでているようです。
更年期だと思うから病院に行ったらどうか、とアドバイスしましたが母は自分が更年期であることを認めようとしません

母から家族への暴言も度々あり、家の中の空気が良くないのもつらいです。母が怒ったり優しくなったりコロコロと変わるので、なんだか知らない人になっているような感じで怖いですし、不安です。

当事者の母が1番つらいとは思いますが、私も自分の学校の事や友達のことなどと重なり、母の暴言にイラッとしてしまうこともあります。
乗り越え方や受け流し方を教えてください。

(10代、女性、ハンドルネーム:ぱぴこ、職種:その他)


最初に

ぱぴこさん、お母さんのことをとてもよく見ていますね
汗をかいたり、寒がったり暑がったり、イライラしたり。そういう変化に気づいて、「病院に行ったら?」と声をかけられるのは、本当にすごいことです。
もうすっかり、家族の中の大人の一人ですね。

でも、お母さんが怒ったり優しくなったりコロコロ変わると、「知らない人みたい」と感じて怖くなるのも当然です
家の空気が悪いと、自分の学校や友達のことまで重く感じますよね。
しかも暴言を言われたら、イラッとするのも自然です

「更年期だから仕方ない」と全部飲み込まなくて大丈夫です。
ぱぴこさんにも、傷つく権利があります

なぜお母さんは「更年期」を認めたがらないの? 

お母さんが更年期を認めたがらないのは、単に意地を張っているだけではないかもしれません

更年期を認めることは、人によっては「自分が老いてきた」と認めるようで、とても苦しいことがあります。
心の中で「いやいや、私はまだ現役ですけど?」と必死に抵抗しているのかもしれません。
体はホットフラッシュ、心は反抗期。なかなか忙しい時期です。

なので、「更年期なんだから病院に行って」と言い続けると、お母さんは追い詰められたように感じることがあります
受診は大事ですが、タイミングを決めるのはお母さん本人です。

家族にできることは、診断名を突きつけることより、「最近しんどそうだね」「無理してない?」と体調を気にかけること
そして、少し元気が戻るような時間にさりげなく誘うことかもしれません。

正しい説得より「楽しい用事に誘う」

更年期は、女性ホルモンの変化によって、ほてり、発汗、寒気、睡眠の乱れ、気分の落ち込み、イライラなどが出ることがあります。
ただし症状の出方は人それぞれで、ストレスや家族関係、生活の忙しさも影響します。

ぱぴこさんにできる具体策としては、まず「楽しい用事」に誘うことです。
「病院行きなよ」より、「今度一緒に買い物行かない?」「カラオケ行く?」「コンビニでアイス買って帰ろう」くらいの軽さがよいかもしれません。

更年期の時期は、活力がわきにくくなります。
だからこそ、正しい説得より、ちょっと笑える時間、外に出るきっかけ、気分が変わる予定が助けになることがあります。

傷つく言葉を言われた時は

一方で、暴言を受け流すには限界があります。
傷つく言葉を言われたら、「今の言い方はつらいから、少し離れるね」と伝えて、その場を離れても良いのですよ。
言い返して勝とうとしなくて大丈夫です。

更年期のホルモンの揺らぎで、お母さんはちょっと戦闘モードに入りやすくなっているかもしれません
その戦闘に参戦しない、これもお互いの心を守るための大事な作戦です

そして、ぱぴこさん一人でお母さんを支えようとしないでください
家族の他の大人、学校の先生、スクールカウンセラーなどに「家の空気がつらい」と話してよいですからね。
ぱぴこさん自身のモヤモヤの吐き出しだって、とても大切なことです。

最後に

お母さんは今、変化の時期にいます。
でも、ぱぴこさんがお母さんの機嫌全部を背負う必要はありません

少し距離を取りながら、楽しい時間を意図的に増やす・誘う
そのくらいの関わり方で十分です。

また何か困ったことがあったら、いつでもお話を聴かせてくださいね。

この記事の回答者

戸田さやか

公認心理師/臨床心理士/生殖心理カウンセラー/がん・生殖医療専門心理士/ブリーフセラピストシニア

所属:株式会社ファミワン

「妊活や性の悩み、子育てや働き方のことまで、「誰に相談していいかわからない」テーマも歓迎しています。どんな内容でも大丈夫。安心してご相談ください。臨床心理学の確かな知識と技術を活かし、原因探しや悪者探しではなく、あなたにとってのゴールを発見するお手伝いをさせてください。」


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