生理中に料理がつらい…ラクに作れて体をいたわるレシピはある?【お悩み相談室】

生理中、料理をするのがしんどくてついお菓子に手がのびてしまう…。
そんな20代女性のお悩みに、管理栄養士がお答えします。
身近な食材を使って、体をやさしくケアできるレシピや、お菓子ばかり食べてしまう時の工夫などをご紹介します。
生理中になると、料理をするのが本当につらくなります。においに敏感になるし、立っているのもしんどくて、気づいたらお菓子ばかり食べていることも…。
とはいえ、何も食べないわけにはいかず、生理が軽くなるような対策を取りたいという気持ちもあります。
ワガママですが、できるだけラクに作れて、ちゃんとケアにもなるようなレシピや食材の選び方があれば知りたいです。
特別な材料じゃなくて、普段のスーパーで買えるものだと嬉しいです。
(20代、女性、ハンドルネーム:ミドリ、職種:販売職)
最初に
生理中は体調も気分も大きく揺れやすい時期ですよね。
においに敏感になったり、立ち仕事の疲れがどっと出たり…。
料理をする気力がわかず、お菓子で済ませてしまうことも自然なことです。
「でも、体はいたわりたい」という気持ちがあるのも、とても大切なこと。
ここでは管理栄養士の視点から、ラクに作れて・普段のスーパーで買えて・生理ケアにつながる食材とレシピのヒントをお届けします。
必要な栄養素について
- 鉄分
経血で失われやすく、疲労感やだるさの原因にも。
赤身肉・まぐろ・かつお・納豆・小松菜などがおすすめ。 - たんぱく質
体の回復を助け、ホルモンバランスにも関わります。
卵・豆腐・鶏むね肉・ヨーグルトなどを手軽に。 - ビタミンB群
代謝をサポートし、イライラや気分の落ち込みケアにも。
豚肉・玄米・バナナが身近です。 - マグネシウム
生理痛をやわらげる働きが期待されます。
アーモンド・海藻・枝豆に多く含まれます。
「全部そろえなきゃ!」ではなく、“どれかひとつでも取り入れられればOK”と考えましょう。
調理がしんどい日に助かる!ラクちんレシピ
【豆腐と卵のやさしいスープ】
材料:絹豆腐1/2丁、卵1個、冷凍ほうれん草ひとつかみ、顆粒だし
作り方:鍋に水と顆粒だしを入れ、豆腐・ほうれん草を温め、最後に溶き卵を回し入れるだけ。
→ 鉄・たんぱく質・ビタミンが一杯で摂れる、洗い物も少ない救世主スープ。
【納豆ツナごはん】
材料:ご飯、納豆1パック、ツナ缶(ノンオイル)、小ねぎ
作り方:すべて混ぜるだけ。
→ 鉄+たんぱく質+DHA が一度にとれる、火も包丁も使わない一品。
【コンビニ&スーパーで完結!】
サラダチキン+カットサラダ+玄米おにぎり+ヨーグルト
→ 疲れて料理が無理な日は“組み合わせ”で整えるのも立派な食事。
お菓子ばかり食べちゃうときの工夫
甘いものが欲しくなるのは自然な反応です。
血糖値の波をゆるやかにする工夫をすればOK。
- チョコ → カカオ70%以上を選ぶ(マグネシウムも補給)
- スナック → 素焼きナッツや枝豆スナックに置き換え
- アイス → ヨーグルト+冷凍フルーツで代用
「完全にやめる」ではなく、「ちょっと質を良くする」が続けやすさのコツです。
調理がつらいときのキッチン環境も大事
- イスに座って下ごしらえする
- 電子レンジ調理をフル活用する(蒸し野菜、温野菜パック)
- 食器は1〜2枚にまとめる
無理に“ちゃんと料理”しなくても、十分に栄養はとれます。
最後に
「生理だからこそ自分をいたわる日」と決めてみましょう。
普段は仕事で頑張っているミドリさんだからこそ、この期間は“省エネモードでいい”のです。
「がんばる」から「ゆるっと整える」へシフトすることが、結果的に体調を安定させる近道になります。
料理を頑張れない日があっても大丈夫。
毎日の積み重ねよりも、「しんどい時期をどうラクに過ごすか」が未来の体を守ってくれます。
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